2014年度稲門建築会賞 | 3年次卒業設計
宅地開発により善福寺川沿いの緑地はどんどん減少し現在は川にへばりつくような形で極わずかな面積しか残されていない。この公園の中でも空き地となっている部分に緑地を保全する施設を設計する。建築の構成は、住宅の外皮をめくり家型フレームにして公園の散策路上に配置していく。解かれた外皮はリボンのように骨組みと樹木に絡み付き再構成される。また、ガラスの温室にはウインドボックスを絡ませ、人と植物のスペースが分断されることなく自然換気と空調完備ができるようにした。研究ゾーンでは周辺に生息している樹木の苗木と若木を育て、公園利用者ゾーンでは図書館と標本ギャラリーを設置し自然を身近に学べる場とした。
川をまたいで蛇行する建築群が緑との共生のあり方を提示し、数十年後苗木が高木に成長した時、建築は自然に飲み込まれつつ地域に息づくものとなるだろう。あり方を提示し、数十年後苗木が高木に成長した時、建築は自然に飲み込まれつつ地域に息づくものとなるだろう。