3年次卒業設計
卒業設計にあたり、矩形が並ぶ立面図のイメージが光と影とともに浮んだ。『先ず光ありき』を基本コンセプトに、空間把握し易くするため7.5m キューブを基準に進めた。それを積み上げ、開口部分や天井・壁部分を考慮し、光と影の構成を試すうち、ルーバーとリフレクターリブが建築の主な構成要素として浮かび上がった。リサーチするとアルバ・アアルト設計の数々のデザインと出会い、考え方がまとまり始めた。配置はアート部分を南北に長くとり、展示や光の投影に配慮し、東側壁面を閉じて眺望用開口部を最小限に抑えた。また、西側はガラス面とし、光を取り込むと同時に、街に開かれたイメージを大切にした。サイエンス部分は低層とし、内部での活動を外から見え易くした。求心性を考え円形とした。太陽の軌跡の違いが文化的風土に反映していると考え、北欧の地を選択した。