3年次卒業設計
大阪市住之江区の工業地帯にある経済産業省指定近代化産業遺産の造船所跡地に、隣接するゴミ処理場からの熱を利用した植物園を設計。住宅街に隣接する工業地帯に緑のオアシスとなる空間を挿入することで、老朽化し疲弊した工業地帯の活性化を促し、緑を媒介とした工業地帯と住宅地の共存を目指す。
トラスクラウドと名付けた不規則な三次元トラスで空間を充填することで、トラスのジョイント部が空間に配置された任意の支持点となる。そこにカーテンウォールと鉄骨の床で構成された外皮、トラスを削ることで発生するヴォイド、ヴォイドとトラスクラウドの境界となるカーテンウォールの内皮、機能を実現する部屋としての箱、それぞれの機能を自由に繋ぐ通路と設備を任意に配置することで建築を形成する新たなシステムを提案する。
結果として、従来の壁、柱の建築とは異なるグリッドに縛られない自由な空間を実現できた。