3年次卒業設計
港区南麻布の活気ある駅周辺のエリアと閑静な住宅街の境界線に”こどものためのホスピス”を設計する。現在、国内にこどものホスピスはわずか二件しかなく、都内においてはまだ一件もない。少子化が至るところでうたわれている中、港区は年々幼児人口が増加しており、多数の子どもの施設増設が進行している。子どもの政策に力を入れている地区だからこそ、この場所に難病の子どもたちの施設の必要性を強く感じた。本計画は、病院建築特有の高い塀や壁を取り払い、内と外の透明性を確保する一方で、患者のプライバシーを守るための建築の”覆い”をテーマに掲げその可能性を追求したものである。