Research Theme 研究テーマ
集落・都市遺跡の比較考古学的研究
具体的な研究テーマとしては(1)古代マヤ文明、および隣接する文化圏との交流に関する研究、(2)考古遺跡の三次元化に関する研究とする。
(1) 古代マヤ文明、および隣接する文化圏との交流:マヤ文化圏と非マヤ文化圏のクロスロードにあたるホンジュラス共和国サンタ・バルバラ県キミスタン谷を中心とする先スペイン期遺跡の分布・測量調査、および大理石、黒曜石産地の探査
(2) 考古遺跡の三次元化に関する研究:研究対象遺跡の規模、立地等に応じた遺跡の“可視化”技術について、 GNSS を利用した三次元レーザー測量、フレームカメラ、全周カメラ画像、および UAV を用いた航空写真を用いる写真測量(SfM)の実践と検証。
Research Director 所長
寺崎 秀一郎
てらさき しゅういちろう
文学学術院
Member メンバー
- 城倉 正祥 文学学術院文学部教授
- 田畑 幸嗣 文学学術院文化構想学部教授
- 寺崎 秀一郎 文学学術院文化構想学部教授
- 中門 亮太 文学学術院文学部准教授
- 森下 壽典 高等学院教諭
研究キーワード
考古学、古代文明、集落・都市、地域間交流、三次元測量
研究概要
(1) 古代マヤ文明、および隣接する文化圏との交流
ホンジュラス共和国サンタ・バルバラ県キミスタン谷周辺は先スペイン期において、マヤ文化圏と接する非マヤ文明圏に相当するが、これまで考古学調査がほとんどおこなわれていない、いわば空白地帯である。私たちの調査により、この地域には大理石産地が複数存在することが確認されたこともキミスタン谷がマヤ文化圏と非マヤ文化圏の交流を解明する上で重要な意味をもつ。キミスタン谷に接するラ・エントラーダ地域では大理石製容器の出土が確認されているが、従来、大理石容器は非マヤ文化圏であるスーラ谷のトラベシーア遺跡周辺に起源をもつと考えられてきた。しかし、キミスタン谷に大理石産地を確認したことによって、従来のマヤ文化圏-非マヤ文化圏の交流については再検討を要すること になった。そのためには、製作址の確認が最重要課題であるが、上述のようにキミスタン谷に分布する遺跡については未だ十分な考古学的蓄積がなく、基礎的研究として遺跡分布の把握、ならびに測量図の作成が急務である。域内全体の遺跡分布を検討した上で、試掘調査等を実施し、マヤ文化圏ー非マヤ文化圏間の交流に関する新たなデータの獲得を目指す。
(2) 考古遺跡の三次元化に関する研究
以前の研究所設置期間において、 研究対象遺跡の規模、立地等に応じた遺跡の“可視化”技術について、 GNSS を利用した三次元レーザー測量、全周カメラ画像、および UAVを用いた航空写真を用いる写真測量(SfM) については研究の蓄積があり、その成果を受けて、キミスタン谷の遺跡測量では、まずは UAV による航空写真測量をおこない、その上で、より詳細な三次元データ取得のためにレーザー測量を実施する予定である。