Research Theme 研究テーマ
現代社会における生と死、生命倫理、人生の意味、健康・病気・老いなどの諸問題について学際的な共同研究を行なう
Research Director 所長
Member メンバー
- 伊藤 遼 文学学術院文学部准教授
- 扇原 淳 人間科学学術院人間科学部教授
- 笹月 桃子 人間科学学術院人間科学部教授
- 辻内 琢也 人間科学学術院人間科学部教授
- 福島 勲 人間科学学術院人間科学部教授
- 森 由利亜 文学学術院文学部教授
- 森岡 正博 人間科学学術院人間科学部教授
- 横野 恵 社会科学総合学術院社会科学部准教授
- 竹村 瑞穂 東洋大学健康スポーツ科学部准教授
- ナガサワ ユージン オクラホマ大学教授
研究キーワード
死生学、医療人類学、小児医療、生命倫理学、人生の意味の哲学
研究概要
本研究所では二つの領域で研究を推進する。第1は現代社会および医療における人間の生と死のあり方についての実証的研究である。第2は生と死の意味と哲学全般に関わる理論的研究である。これらの二つの研究を統合することによって、本研究所は生と死に関する学際的研究の国際的な研究拠点を形成することを目指す。
[現代社会と医療]
(1)現代社会における人間の生と死に関する研究
様々な社会環境下で死に関わる人々の心理的・身体的・文化的・社会的・医療人類学的側面についての理論的研究、実証的研究、インタビュー調査などを行なう。
(2)小児の緩和ケアおよび小児医療の意思決定に関する研究
死のプロセスをたどる小児およびその家族の心理的・身体的・スピリチュアルなケアについての実証的、理論的研究を行なう。また小児医療の意思決定に関する生命倫理的・法学的研究を行なう。
(3)人間の生と死への介入に関する言説・イメージ・法制度の学際的研究
尊厳死、人間の遺伝子操作、ホロコーストなど、広く人間の生と死に関与するテクノロジー、言説、イメージ、法制度をテーマに学際的研究を行なう。
[生と死の哲学]
(4)人生の意味の哲学の研究
広く人生の意味と人間存在に関する哲学的・論理学的・倫理学的・形而上学的・宗教哲学的議論を行なう。分析哲学の文脈、大陸哲学の文脈、現象学の文脈、アジア哲学の文脈などを総合して研究を進める。
(5)哲学研究のプラットフォームの形成
学術誌の編集刊行(Journal of Philosophy of Life、現代生命哲学研究)および早稲田大学を拠点とした哲学研究会の運営(早稲田超域哲学研究会、Waseda Philosophy Research Group (WPRG))を行ない、哲学研究の拠点を形成する。早稲田大学における哲学の国際的交流の場を形成する。
(6)生命科学テクノロジーに関する生命倫理学的研究
人体に対する生命科学テクノロジーの応用、たとえば遺伝子増強(エンハンスメント)、スポーツドーピング、生延長などの倫理的側面について研究する。
以上の研究結果は、論文集として適宜刊行する予定である。また、シンポジウム・国際会議・市民講座などの形で社会還元する。テレビなどマスメディアとの連携も考えている。