脳磁気信号を手掛かりとした言語の脳情報デコーディング

脳磁気信号を手掛かりとした言語の脳情報デコーディング
Posted
2020年5月19日(火)
  • 研究番号:20P05
  • 研究分野:technology
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2020年04月〜2023年03月

代表研究者

酒井 弘 教授
SAKAI Hiromu Professor

創造理工学部 英語教育センター
Center for English Language Education

URL:http://www.blit.sci.waseda.ac.jp/

研究概要

脳情報デコーディングとは、神経活動を計測したデータから活動のもととなる感覚情報や行動出力を解読する手法である。知覚、運動などの分野を中心に研究が進められてきたが、言語のデコーディングはまだほとんど成功していない。本研究では、脳の神経活動によって生じる磁気信号を世界に先駆けて日本で開発された高温超伝導自己シールド脳磁計を使って計測し、機械学習・深層学習の手法を用いて信号源となった言語の理解及び産出活動をデコード(解読)する。研究成果は、思考と言語をつなぐ道筋を言語学、神経科学、情報科学の学際的融合によって明らかにするという学術的意義に加えて、筋萎縮性側索硬化症などを原因とするいわゆる閉じこめ症候群(運動機能を失うため音声発話が困難になる)患者の支援に結びつくブレイン・マシンインターフェイス技術の基盤となることが期待されている。

年次報告