Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

精緻な解析手法による東京23区のリアルタイム浸水予測システムの開発(2期目)

Development of real-time prediction system of urban inundation in Tokyo
  • 研究番号:20P14
  • 研究分野:environment
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2020年04月〜2023年03月

代表研究者

関根 正人 教授
SEKINE Masato Professor

創造理工学部 社会環境工学科
Department of Civil&Environmental Engineering,Major In Civil &Environmental Engineering

URL:https://www.waseda.jp/sem-sekine/index.php

研究概要

地球規模での気候変動が進み、日本近海の海水温が高い状態が続くことなどから、近年、我が国では毎年のように豪雨被害が発生しています。東京をはじめとした大都市では、すでに下水道や都市河川の整備が進み、設計降雨強度以下の雨であれば浸水が生じませんが、最近の豪雨はこの強さを大きく超えることが珍しくなくなってきました。2019年の台風19号のより首都圏から福島県・長野県にかけての広い範囲にわたって甚大な被害が発生しましたが、東京都23区では一部区域を除いて浸水にまでは到りませんでした。これは被害を生むほどの豪雨が降らなかっただけで、東京都23区が安全にできているわけではありません。

本研究では、(1)研究代表者が開発してきた精緻な都市浸水予測手法S-uiPS (Sekine’s urban inundation Prediction System、スイプス)を活用して、東京都23区以外の高度に都市化されたエリア(たとえば横浜市・川崎市など)の浸水危険度を具体的に明らかにすること、(2)リアルタイム版S-uiPSを社会実装して浸水の短時間予報に当たる情報を広く周知するとともに、この予測情報を社会に定着させ、有効に活用される仕組みをつくっていくこと、の二つを目的とします。この取り組みの一環として、浸水に関わるリスク情報が住民にとって直感的にわかりやすいものとなるようにしていきます。警報が出されていることを知っていても避難行動を起こさない住民が多数いたと聞いていますが。これは事前にどのようなリスクに遭う可能性があるかを知る機会が十分になかったことが主因と考えています。より精度の高い浸水予測情報を導き出していけるようにすることと、その情報を踏まえて浸水による被害を少しでも軽減していくことを目指して研究を進めていきます。

年次報告

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