2019年12月18日(水)14:00より63号館03会議室にて、「理工総研が募集する次席研究員 2019年度 第2回成果報告会」を開催しました。今回の報告会では今年度嘱任の研究員による研究計画発表、既嘱研究員の研究成果発表が行われました。
初めに高橋大輔副所長より開会の辞があり、研究のもつ学術的な価値について自身の尺度や自分の立ち位置について示してほしい、とのお話しをいただきました。
<研究計画>
続いて、今年度嘱任の次席研究員が自身の研究計画、内容や成果について報告し、その後質疑応答を行いました。発表者、研究題目は以下の通りです。
森田 椋也「地域社会の回復・持続に向けた社寺の運営に関する研究」
<研究成果発表>
次は嘱任1年以上の研究員による研究成果の報告です。
太田 英介「高エネルギー中間体を経由する結合開裂反応の開発」
尾方 壮行「医療施設における感染リスクおよび対策の評価に関する研究」
平松 裕基「粒径の幅が極端に広い材料からなる河床上で生じる土砂移動現象」
町田 光史「海綿内微生物の微生物間ケミカルコミュニケーションの解明」
清野 淳司「インフォマティクスと融合させた高精度・高効率な相対論的量子化学理論の開発」
<最終報告発表>
最後は今回が総研募集次席研究員として最後の報告になる、安田研究員の発表です。
安田 和弘「次世代ニューロリハビリテーション技術に関する研究開発」
今回の成果報告会は、10月に嘱任されたばかりの研究員から、任期満了となる研究員の最終報告まで、研究員各人のパーソナリティが生かされたプレゼンテーションが行われました。導入部分から段階的な検証工程、ビジュアルを工夫した細やかなスライド作成、結論と今後の展開へのつなげ方など発表のテクニックを感じさせる場面も多く、研究室間の共研についても言及された報告もあり、縦横の研究力を生かした体制が進展中であることも実感するものとなりました。特に最終報告者の発表は、社会実装に向けた臨床研究の取り組みに接する貴重な機会となり、活字による研究実績と臨床への応用検証という双方を両立させた研究報告は圧巻ともいえるものでした。
最後に理工総研所長、木野邦器教授より講評があり、発表者全員がオリジナリティの高い研究を進めて成果を出していること、オーディエンスを意識した発表をしてもらったことを評価するとともに、自身の専門性を深掘りすると同時に俯瞰性への目配りをしてほしい、そして論文執筆を意識してがんばってほしい、との奨励の言葉をいただいて終了しました。