2019年6月24日(月)14:00より63号館05会議室にて、「理工総研が募集する次席研究員 2019年度 第1回成果報告会」を開催しました。本報告会は4月嘱任の5名による研究計画発表、更新1年目の2名による研究報告がなされました。
最初に高橋大輔副所長より開会の辞があり、本制度の位置づけや、研究課題の設定と研究者を取り巻く環境との関係について、自身の経験を含めたお話しをいただきました。
<研究計画>
続いて、次席研究員が自身の研究計画、内容や成果について報告し、その後質疑応答を行いました。発表者、研究題目は以下の通りです。
大谷 拓也 「人間の運動時の床反力フィードバック装置に関する研究」
坪子 侑佑 「粒子画像流速計測技術の応用による弾性モデルに生じるひずみ 分布計測法の開発」
長濱 峻介 「ソフトマテリアルの応用による機械システムへの新奇な機能性 付与」
ユリアント ムハマド 「Performance Evaluation of Water Heat Pump in a Tropical Country」
<研究報告>
木谷 建太 「ベトナムの尺度及び建築設計技術に関する陸域・海域の両ネッ トワークによる伝播と受容」
五十幡 康弘 「相対論的量子化学の社会実装に向けたRAQETプログラムの拡張と応用」
新規嘱任の研究員の中には早大外からの着任者も複数おり、研究職のステップアップ先として早大理工総研を選択した理由を語ったり、研究の独創性、段階的な研究成果が呼び込む新たな評価系の確立を明示する研究もあり、個性溢れるプレゼンテーションが行われました。質疑応答では、異なる領域の研究者が多様な視点から問いかけ、研究の現場から発信される一体感や共時性も感じさせるとともに、さらなる研究の飛躍を期待させるものとなりました。
最後に理工総研所長、木野邦器教授より講評があり、「伝える」ことを意識して方向性を明確に論じる技能をもつことや、一分野内で特化するだけでなく、関係性や接点をもつ機会を活用して能力を拡げてほしい、との所見をいただいて終了しました。