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第9回キャンパスピアノ開催レポート
- Posted
- 2025年12月19日(金)
政治学研究科博士後期課程政治学科3年 柴思原(Peter Chai)
政治経済学部政治学科3年 西垣七夏
早稲田大学政治経済学術院主催・早稻田大學政治經濟學會協賛による第9回キャンパスピアノイベントが、12月17日、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)地下1階ラウンジにて開催されました。地下1階ラウンジのグランドピアノは、村上春樹さんが、学生時代に開店したジャズ喫茶「ピーターキャット」に置かれていたもので、現在国際文学館内の展示物となっています。キャンパスピアノイベントは、、このグランドピアノを自由に弾くことができるイベントです。

今回も学生、教職員、校友や地域の方々が演奏や鑑賞に訪れました。参加者は約50人で、そのうち約20人が演奏しました。参加者の所属、年齢、国籍はさまざまで、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層が集まりました。クラシック、ジャズやポップスをはじめ、幅広いジャンルの音楽が登場しました。映画、ドラマやアニメのサウンドトラックなども登場しました。そして、同じ曲でも、各演奏者の想像や解釈によって、さまざまな演奏方法がありました。演奏の前後、学生スタッフが演奏者の所属、曲名や演奏した感想などについて聞きました。ピアノの後ろに置かれた椅子は、参加者が演奏の合間に音楽について会話をできるスペースになりました。

さまざまな背景を持つ参加者は、キャンパスピアノイベントを通じて、音楽によって交流を深めました。音楽が早稲田文化に欠かせないものであり、またさまざまなイベントを開催する国際文学館が、早稲田生に人気があるキャンパス内の文化施設の1つであることを実感しました。音楽は人類共通の感情を表現し、言葉の壁を越えて、人々やコミュニティーを繋げることができると実感しました。学生スタッフ各チームの事前準備、宣伝物のデザイン、SNS運営や当日運営により、今回のイベントも成功させることができました。

音楽は村上春樹さんの作品において共通する重要な要素です。ピアノを弾く人物は、村上春樹さんの長編小説だけでなく、多くの短編作品にも登場しています。さらに、さまざまな音楽作品への言及も頻繁に見られます。彼の作品はしばしばジャズのようなリズムを持ち、ときには探偵小説のような展開を見せることもあり、独特な村上春樹の世界観を作り出しています。キャンパスピアノイベントの参加者たちは、それぞれ異なるジャンルの音楽を自分なりのスタイルで演奏しており、まるで彼の小説から飛び出してきた登場人物のようでした。彼らは短い時間の中で出会い、そして別れていきましたが、お互いの心には忘れがたい旋律が残されたのではないでしょうか。

学生スタッフの皆さん
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