最終講義は、1927年(昭和2年)12月16日、早稲田大学文学部の創設者・坪内逍遙博士が大隈記念講堂で行った「シェークスピア最終講義」に始まる早稲田大学伝統の行事です。
新型コロナウイルスの影響で最終講義の実施が叶いませんでしたが、感染状況が落ち着き、当学術院としても行事運営を安定して行える状況になりました。
以下の退職教員につきましては、特別に最終講義を実施できる運びとなりました。
金子 守 [研究の道のり:経済学からゲーム理論へ、そして論理学と人間社会の理解へ]
• 2025年12月6日(土)15:30~17:00(対面+オンライン講義)
• 早稲田キャンパス・3号館602教室
※オンライン講義のリンクはこちら(開始5分前以降にアクセスしてください。)
最終講義終了後には懇親会も予定しております。
ご参加をご希望の方は、以下のフォームよりご登録をお願いします。
Https://forms.gle/oCXLb7hFajVTJhAN9
本最終講義の開催に関するお問い合わせは、開催準備を担当している石川竜一郎([email protected])までご連絡ください。
最終講義概要:
本講義では、これまで取り組んできた三つの研究プロジェクト
(1)ナッシュ社会厚生理論
(2)演繹的ゲーム理論
(3)帰納的ゲーム理論
に関する発表を行います。
それぞれのプロジェクトを始めた契機、関連する先人の思想の学びと理解、そして発展の過程が説明されます。
前半では各プロジェクトの基本的な考え方や問題点を概説し、後半では(3)についてより具体的な議論が行われます。
また、17世紀以来のホッブスやルソーの社会契約論と、20世紀の科学・数学(特に論理学)の進歩との関連についても
触れる予定です。
最後に、(1)を(2)と(3)を通してどのように応用できるかを論じ、その一例として現在のロシアによる
ウクライナ侵攻への含意を考察します。前半と後半にそれぞれ質疑応答の時間(各5分間)を設け、参加者からの
ご質問も歓迎いたします。