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法学部長×卒業生弁護士 対談 ~「早稲田の法曹」その魅力とは~

多様な学びと圧倒的ネットワークで応援する早稲田の法曹養成

早稲田大学法学部では2020年4月より、弁護士・検察官・裁判官といった法曹を志望する学生を対象に、法学部と法科大学院(早稲田大学法務研究科)が連携した新たな一貫教育プログラム「法曹コース」を開設します。本学部はこれまでも多くの優れた人材を法科大学院へ、そして法曹界へと送り出してきました。充実したカリキュラムや学びの環境、卒業後も続く幅広いネットワークなど、「早稲田の法曹」の特色や魅力を、法学部長と卒業生弁護士が語り合いました。

 

法学部のカリキュラムの特色を教えてください。

箱井 早稲田大学の法学部の大きな特色は、法律専門教育と語学教養教育を車の両輪ととらえ、バランスのとれた教育を行っていることです。法学研究の第一人者をはじめ、優れた教授陣による質の高い講義にも定評があります。こうした教育を通して、社会に対する広い視野と深い洞察力、的確かつ論理的な思考力・判断力を備えた「広い意味での法律家」を育てていくことを基本理念としています。

河﨑 私も在学中は法律科目だけでなく、さまざまな語学教養科目も履修しました。学生の間に世界一周旅行をしたいという夢があり、1年生のときは法律よりも中国語の勉強に熱中していたくらいです。

箱井 法学部では希望すれば第三外国語まで履修が可能です。将来どのような分野に進んでも、国際的に活躍する上で語学力はきわめて重要となります。外国語をしっかりと身につけられるカリキュラムであることは、受験生の皆さんにぜひ伝えたい点ですね。中国語を実務で使う機会はありますか。

河﨑 実は昨年、とても役に立つ場面がありました。代表を務める早稲田リーガルコモンズ法律事務所が中国・大連の弁護士事務所と提携を結んだのですが、先方との面談の場で、学生時代の記憶を呼び起こしながら中国語で会話をしたところ非常に喜ばれ、距離が一気に縮まりました。中国では早稲田大学の知名度は日本の大学の中でも突出して高く、「早稲田で中国語を学んだ」という点も相手の心に響いたようです。

箱井 カリキュラム以外の特色では、法曹界で活躍する数多くの卒業生とのつながりを活かした課外活動も盛んです。その一つである「ロイヤーズサロン」は、若手先輩法曹と学生のフランクな交流の場で、毎回活発な質疑応答が交わされます。2020年からは校友の皆さんの協力のもと、法律事務所でのインターンシップも予定しています。

河﨑 私の事務所では早稲田の法科大学院生を受け入れて実務体験してもらうプログラムを提供しています。実際の事件処理の雰囲気に触れることで、法律家へのモチベーションが高まると好評です。こうした活動を今後は学部でも広げていく予定です。

箱井 在学中から実務に触れる機会を持てる意義は大きいですね。そもそも日常生活で弁護士や裁判官に会う機会はまずありません。漠然とした「憧れ」が、明確な「目標」に変わるきっかけにもなるでしょう。

河﨑 私は社会人経験を経て20代後半で法科大学院に入りましたが、当時の私にとって法曹は縁遠いどころか、非現実的な世界でした。それが、法科大学院在学中に実際に現役の弁護士が扱う事件に関わり、真剣に悩み考えながら依頼者のために尽力されている姿を見て、「自分もこうした存在になりたい」と目標が定まりました。これから早稲田の法学部で学ぶ皆さんにもこれらの機会をぜひ活用してもらいたいですね。

 

新たに設置される「法曹コース」ではどんな学びが可能ですか。

箱井 法曹コースは、法曹を目指す学生が学部の段階から法曹になるための教育を受けられるプログラムです。最短で学部を3年で早期卒業して法科大学院に進学し、努力次第では5年で司法試験合格を目指すことができ、最速での資格取得を目指す人に対応したカリキュラムになっています。先輩法曹とのつながりを活かした課外活動も、これまで以上に充実させる考えです。

河﨑 大学入学から最短約6年で、司法修習も終えて法曹としての活動をスタートできるわけですね。感受性豊かで体力もあり、誰にでも教えを請える20代の早い段階から、実務を通じた成長の機会を得られることは、その後の活動の幅にも大きな影響を与えると思います。特に裁判官や検事は定年があるため、より若い年齢からキャリアを積めるのはメリットと言えますね。一方で、私自身もそうでしたが、20代の頃に全く違う仕事を経験し、それから法科大学院などを経て法曹を目指しても受け入れてもらえるのが法曹業界の懐の深さだと思います。最短ルートをとるも良し、回り道をするも良し、それぞれの人生の目的に合わせて選べる選択肢が増えたということではないでしょうか。

箱井 それは非常に重要なポイントで、法曹コースは選択肢の一つだということを、私も強調したいですね。法曹コースを選ばずに、これまでどおり学部を4年で卒業して法科大学院に進学することも可能です。早稲田が提供する多種多様な科目やプログラムをしっかりと享受した上で、自分の進路を見つけていきたいと考える人も大いに歓迎します。大学が全学的に展開しているリーダーシップ科目や海外実習科目なども活用して、学部生時代に視野を広げてほしいと思っています。

河﨑 私は在学中に1年休学して念願だった世界一周の旅に出ました。旅を通して、世界にはこれだけ多様な人たちが、さまざまな状況下で、それぞれに異なる考えや思いを持って暮らしていることを自分の肌感覚で学べたことは、今に活きる財産になっています。法律家の仕事は、相談に来られた方の話を聞くところから始まります。そこで問われるのは、その人が置かれている状況への想像力や共感力であり、そうした力は、自らが幅広い経験を積むことで得られるものだと思います。回り道をしたり、立ち止まったりしながら学びを深める多様な学生を受け入れる懐の深さも、早稲田の素晴らしい伝統ですね。

箱井 早稲田の法学部の充実した環境を知る卒業生の皆さんからすると、3年で卒業するのはもったいないと感じるかもしれませんね。法曹コースも、必ず3年で終えなければならないわけではなく、4年をかけて学部を修了し法科大学院に進むこともできます。名前が「コース」と付いてはいますが、早稲田の法曹コースは、そこに所属するものではなく、入学後どのタイミングでも出入り自由な履修プログラム形式であることも、新入生、受験生の皆さんにお伝えしたいポイントです。

河﨑 入学した時点で、やりたいことや、将来目指すものがまだ定まっていないのであれば、まずは法曹コースのカリキュラムに沿って学びに打ち込んでみるのも良いかもしれません。司法試験合格を目指す周りの学生たちの存在は刺激になるはずです。なにごとも集中して取り組んでこそ面白さは見えてきますし、もし途中で別の関心が芽生えたのなら、方向を変えても良いわけです。

 箱井 学生にとって、最短3年で学部を卒業し進学できることは、経済的な負担の軽減になるというメリットもあります。加えて早稲田大学には、学部・大学院を通してさまざまな奨学金制度があり、その充実度は国内でも群を抜いています。経済的な事情で法曹への挑戦を迷っている方にこの事実はぜひとも知ってもらいたいですね。

※授業外でも先輩法曹との交流を積極的に実施しています。

 

あらためて「早稲田の法曹」の魅力とは何でしょうか。

河﨑 充実したカリキュラムや学びの環境に加えて、OB・OGのネットワークの豊かさも早稲田ならではだと思います。私は早稲田出身法曹の同窓会組織「早稲田大学稲門法曹会」の事務局メンバーを務めていますが、会員数は約5,500人と、大学別の法曹同窓会組織では最大級のネットワークを持ちます。早稲田の法学部に入って法曹を目指すということは、すなわち、すでに確立された早稲田のネットワークを自由に活用できる立場を手に入れることでもあるのです。

箱井 このメリットは非常に大きいですね。法曹とは資格であり、その資格をどう活かしていくかは本人次第です。その際に、どの分野やどの地域でも、稲門法曹会のネットワークを通じて先輩たちからアドバイスを受けながら、一人前へと成長していける。そうした過程も、早稲田だからこそ叶うものだと自負しています。

河﨑 先輩方のお世話になった新人法曹は、数年後に後輩を迎える立場になると、今度は喜んでサポート役に回ります。早稲田の卒業生は普段は群れることをあまり好みませんが、こうした場面ではとても面倒見が良いですよね。そんな伝統が脈々と受け継がれ、卒業後もずっと早稲田のコミュニティの一員として支え合い学び合えることも、早稲田の法曹の魅力です。

箱井 早稲田大学はこれまで、幅広い学びや多様な経験を通して人間力を培った法曹人材を輩出してきました。法曹コースでもその根幹は変わりません。人間力を備えた多様な早稲田法曹を、これからも社会に送り出したいと考えています。是非、志のある皆さんの応募をお待ちしています。

河﨑 弁護士になって12年がたちますが、やりがいのある素晴らしい仕事だと日々実感していますし、心からお勧めできます。ものごとをいろいろな角度から見て考え、異なる考えの人たちとも丁寧に議論を重ね、粘り強くあきらめずに社会を前に進めていくには、人間としての幅や骨太さが求められます。早稲田で学び、そうした視野や力を身につけた皆さんに将来、法曹の仲間として出会える日を楽しみにしています。

2020年2月 早稲田大学法学部

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