Vis Moot国際学生模擬仲裁大会
2018年3月、ハーバード大学や北京大学など世界の一流ロースクールの学生代表同士が架空事案に関する準備書面や口頭弁論の優劣を競う世界大会に久保田ゼミの学生たちが参加した。
久保田ゼミからは毎年学部2年生が参加しており(過去に受賞歴あり)、今回の参加者は学部2年生15名。他の大学からの参加者は選抜大学院生であった。
香港大会
3月11~18日、今回で15回となる香港大会に、早稲田大学の代表として参加。
モナシュ大学(オーストラリア)、北京大学(中国)、復旦大学(中国)、Nalsar法科大学(インド)の各代表と対戦。
ウィーン大会
第25回となるウィーン大会にも早稲田大学の代表として参加。(3月23~30日)
早稲田大学久保田ゼミはアメリカン大学(アメリカ)、ロンドン大学クイーンメリー(イギリス)、モンペリエ大学(フランス)、オスナブリュック大学(ドイツ)と対戦。
https://vismoot.pace.edu/
参加準備
大会では勉強ばかりではなく、様々な交流や見聞の機会が設けられている。
例年、秋に登録受付と問題発表があり、12月に申立て準備書面を、1月に被申立て準備書面の提出が必須。
その後、ベイカー&マッケンジー法律事務所等のご厚意による練習試合、国際商取引学会主催の日本大会、ニューヨーク・ソウル等における練習大会を経て、3~4月頃に香港とウィーンの本大会で試合に臨む。
扱われる事案は、仲裁法と売買法に関するもので、難易度も極めて高度で学会最高水準に迫るが、久保田ゼミでは法律知識がゼロに近い法学部2年生を毎年、海外一流ロースクールの選抜大学院生と互角に英語で弁論するレベルまで引き上げている。
久保田ゼミ生は…
「久保田ゼミでは、①Vis Mootと②交渉コンペ(毎年12月初に東京で開催する国際ビジネスに関する模擬交渉・仲裁大会、優勝歴あり)と③各種懸賞論文に向けた論文執筆(受賞歴あり)を参加者が自由に選択できるが、法学部2年生は例年全員がVis Mootを選択し、海外遠征を楽しんでいます。」(ゼミ所属学生)
今回のVis Mootに参加した学生は、「Vis mootに参加した経験は自分にとってとても貴重な財産となりました。法学部に所属していても実務的な問題について考える機会は少なかったため、実務に重点を置いたVis mootは、私にとって新鮮で、学びの多いものでした。世界への挑戦は初めてのことだらけで、難しいことが多く辛かったですが、それ以上の経験を得、視野が大きく広がったと思います。」と話す。
久保田ゼミ卒業生の進路
学部2年生から国際大会に出れるよう法律知識や語学力を鍛えられた大会経験者は卒業後、官僚や法曹、大手商社・金融機関・メーカー、外資系企業等などに多く進んでいる。
大会参加を経験した先輩方からは卒業後も久保田先生宛てに連絡が来ており、法学部先輩後輩の輪も広がっている。
卒業生
「私がvis mootに参加してから今年で10年になります。久保田先生のおかげで、あの時から大きく成長できている実感があります。今度は香港で仕事をしてきますが、vis mootなどで香港にいらっしゃることがあれば、是非お声がけください。ゼミ生の皆さんに、色々お話しできることもあるかと思います。」
法学部