学歴・学位
- 東京大学 法学部 卒業 学士(法学)
経歴・資格
- 東京大学助手、名古屋大学助教授、同教授、東京大学教授を経て現在に至る。過去には、司法試験考査委員等を務めた。現在は、最高裁判所刑事規則制定諮問委員会委員等を務めている。
研究テーマ
犯罪に対し刑罰を科する手続(刑事訴訟とか刑事手続と呼ばれる)のあり方について、捜査や証拠の先端的問題を中心に研究するとともに、「基礎理論」と呼ばれる古典的問題にも意識的に取り組んでいる。
研究内容・現在の専門分野を目指した理由やきっかけ
学生時代、3件の死刑確定事件(免田事件、財田川事件、松山事件)で相次いで再審無罪判決が出され、衝撃を受けました。「自信」と「絶望」と、日本の刑事訴訟について語られる対極的な評価を前に、一筋縄では解決しない問題の奥深さを感じ、次第に、個別案件の解決を第一義的任務とする実務よりも、幅広い視野からじっくりと刑事訴訟全体のあり方を考えることができる研究の途に惹かれるようになりました。
目指す教育
大学において大切にしたいのは、多様な人との出会いと対話、そして、それを通じた学びです。多様な人間が共同生活を営む上でのルールである法を学ぶに当たっては、特にそのことが当てはまります。社会に出て未知の問題と遭遇したとき、底力を発揮し支えてくれるのも、結局のところ、百千の知識より、むしろ、そのような学びの経験でしょう。講義、演習(ゼミ)を通じ、そのような経験を獲得、拡大できる場を多く提供できるよう、努めていきたいと思います。
現在担当している科目一覧