学歴・学位
- 早稲田大学 法学部 卒業 学士(法学)
- 早稲田大学大学院 法学研究科 民事法学専攻 修了 修士(法学)
- 早稲田大学大学院 法学研究科 民事法学専攻 単位取得退学
研究テーマ
専門は倒産法です。大きな研究テーマとしては、事業再建と倒産手続というテーマを探求しており、現在は、中でも清算価値保障原則というものに興味を持っています。
研究内容・現在の専門分野を目指した理由やきっかけ
授業で学生に「倒産」のイメージを尋ねると、ほぼ全員「よくない」というイメージを持っています(笑) しかし、「倒産」に負のイメージを持っても、「倒産法」には負のイメージを持って欲しくないのです。倒産法の中には、倒産状態の会社を救うための法律・手続もあり、実際、JALや吉野家といった、誰でも知っている企業でも倒産手続を活用して経済的な再生を図っていますし、個人でも年間数万人が倒産手続を経ることで、経済生活の再起を図っています。 今の道に進んだきっかけはいくつもあるのですが、一つには、「一度失敗した者にも再起の手を差し伸べる」という倒産法の理念・理想に大きな魅力を感じたことが挙げられます。
目指す教育
倒産法においては、様々な利害関係者が登場します。例えば、倒産した会社にお金を貸していた人、その会社で働いていた人、その会社と取引していた人等です。しかし、会社は倒産しているのですから、全員ハッピー、という状況にはなれません。誰かが(あるいは誰もが)泣かなければならないのです。 では、誰に、どのくらい泣いてもらうのか。そうしたことを考えることで、様々な立場から物事を分析し、自らの考えを論理的に(≒相手を説得できるように)主張できる、という力を育てたいと思っています。 このような能力は、価値観が多様化し、「絶対に正しいこと」が少なくなった現代社会において、特に要求される能力であろうと考えています。
現在担当している科目一覧