学歴・学位
- 東京大学 法学部(第3類(政治コース)) 卒業 学士(法学)
- 東京大学大学院 法学政治学研究科 基礎法学専攻 修了 修士(法学)
- 東京大学大学院 法学政治学研究科 基礎法学専攻 単位取得退学
経歴・資格
- 東京で学んだ後、神戸学院大学法学部、九州大学法学部勤務を経て、2018年9月に本学に着任しました。
研究テーマ
専門は日本法史(日本法制史)、とりわけ江戸時代の法・裁判制度が主たる研究対象ですが、近世琉球、あるいは近代初期にかけての学問基盤のあり方にも関心を持っています。
研究内容・現在の専門分野を目指した理由やきっかけ
大学に入学した際には、自分が日本史、しかも江戸時代に興味を持ち、ましてやその研究者を目指すことになろうとは想像すらしていませんでした。それが授業等の中で偶々、徳川幕府唯一の成文法典である「公事方御定書」なる不思議な「異文化」に接したことがきっかけで、あれこれその正体?について考え始めました。研究自体は、幕府の刑事法制度より着手しましたが、日本列島を半周しながら偶然の出会いを重ねる中で、他地域、とりわけ近世琉球や九州地域の歴史資料など数々の魅力的な素材に接する機会を得、授業を通じても多くの刺激的な示唆を受けつつ、現在に至っています。
目指す教育
江戸時代の法制度やそれを取り巻く思考を歴史資料から読み解く営みは、決して容易ではありません。ごく僅かな字句の解釈に何日、あるいは何ヶ月も費やし、それでも誤読することもしばしばです。しかし、時空を超えて異なる価値観や思考を追体験するために不可欠なかかる作業を地道に重ねることで初めて、未知の世界が垣間見えてきますし、自分自身の常識や思考も相対化することが出来ます。目的意識を持って学ぶのはむろん大事ですが、自分の主体的な選択では見落としてしまう面白いことも、世の中には案外と転がっているものです。そうした選択肢の一つを提供し、1人でも多くの学生さんと「異文化体験」を共有出来ればと願っています。
現在担当している科目一覧