Graduate School of Law早稲田大学 大学院法学研究科

【学生インタビュー】納得のいくまで追究し続ける難しさと楽しさを体感しています

納得のいくまで追究し続ける難しさと楽しさを体感しています

森 綾香 さん 民事法学専攻2021年4月入学

学部でのフランス留学経験も活かし
特許に関する比較法研究に打ち込みたい

現在大学院で専修する知的財産法に最初に関心を持ったのは、学部1年次に必修科目として履修した知的財産法をテーマにした導入演習がきっかけでした。その導入演習はたまたま英語で行われるもので、海外経験のなかった私には難易度が高く、少しでも理解の助けになればと自習目的で手に取った知的財産法の入門書がありました。その入門書を読み進めるなかで、法解釈の面白さを学ぶと同時に、特許法については技術と法の交錯点となる法分野の特色を魅力的に感じ、また著作権法については、コンテンツがあふれる現代において身近なものだと気付き関心が高まりました。その本の著書である高林龍先生の知的財産法ゼミに学部2年の秋から入りました。

当時から、気になるトピックスで教科書に載っていないものは図書館で論文を探して読むなど、自分の関心事を追い求める楽しさを感じていました。さらに探究を続けたくて大学院への進学を選び、修士課程でも引き続き高林先生から研究指導を受けています。これから取り組む修士論文では、関心のある医薬やバイオ関連の特許をテーマに取り上げる予定です。学部でのフランス留学の経験や、修士進学後に学び始めたドイツ語のスキルも活かし、ヨーロッパの法律との比較による研究を進めたいと考えています。

正解のない問いに向き合い
議論を尽くすことにやりがい

学部の頃は受け身の姿勢で授業に臨むことが多かったのですが、大学院ではそれは通用しないことを痛感します。毎回の授業をより良いものにするのは学生一人ひとりであり、主体的に議論に参加する姿勢が求められます。また、法学で扱うテーマの多くは「正解」がなく、異なる法解釈や考え方の選択肢があるなかで、どれが最も正義にかなっているのか、皆で意見を出し合い議論を尽くしていく過程は、ものごとを複眼的に見る訓練になります。自分に全くなかった視点に気づかされる面白さもあり、大学院ならではの学びの醍醐味を体感しています。

研究に臨む上で大切なのは、あきらめずに追究し続ける姿勢だと思います。「これでいいか」と考えることをやめてしまえば、それ以上の深みは決して生まれません。常に納得のいくまで考える粘り強さを持ち、修士、博士と研究を続けていきたいと思います。将来的には知的財産法の分野において、研究成果を日本から世界に発信できる研究者を目指したいと考えています。

進学を検討する皆さんへのメッセージ

目的に縛られることなく、純粋に自らの関心に沿って探究を深められるのが法学研究科の魅力だと思います。私自身が進学を決めた理由もそこにあります。研究者を目指す人だけでなく、修了後に就職する人も多く、進路の選択肢は多様です。自分が面白いと感じる素直な気持ちに従ってじっくりと思索したい人はぜひ法学研究科に進んでほしいと思います。

 

森さん、ありがとうございました。
法学研究科 2022年4月

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