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From the Dean
研究科長挨拶
法学研究科の研究教育と人材養成

早稲田大学大学院法学研究科長
萬歳 寛之
この度は、本研究科のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
本研究科は、これまで、グローバル・ハブ大学院として、法学研究者の育成と専門職業人の育成を柱として、わが国だけでなく、世界各地の法学をけん引する研究者のほか、法曹・政界・官界・経済界などで活躍する優秀な人材を輩出して参りました。
本研究科は、広範な法学の研究領域に対応する教員数を確保し、法学系大学院としては日本最大規模を誇っています。また、教育の質の面においても、学会をリードする教員が研究指導を行う体制を整えています。
さらに、北東アジアをはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、中央アジア、東南アジアなど世界各地から、多くの留学生が本研究科で学んでおり、国際化された環境のなかで切磋琢磨しながら各自の研究を進めています。こうした国際化された研究環境があるということは、本研究科の教育が、わが国のみならず、世界的にも競争力をもっていることを端的に示しているといえるでしょう。
大学院での学びとは、単なる知識の習得ではなく、答えがあらかじめ用意されていない課題について、一定の解決策をみつけだすプロセスを身につけていくことです。
法学は、人々の暮らしのなかで起きた問題を解決する方法を学ぶ学問です。実社会で起きている人々の争いは複雑なバックグランドをもち、一筋縄では解決できません。こうした解決策は、どんなに分厚い体系書をみても、また、インターネット空間をくまなく検索してみても、答えは用意されていません。そこで、皆さんは、様々な過去の学説や判例などを調べていくことになります。しかし、皆さんに求められているのは、知識量や理解度を試される単なる勉強ではありません。過去の人類の英知から学び、現在目の前で起きている、答えが用意されていない課題に対して、公平で納得のいく解決策を提示できるだけの人間力を身につけていく「研究」にほかなりません。
研究を通じて得られた専門性は、リーガルマインドに裏付けられた高い精神性が求められます。
これからは、人工知能(AI)が一定の専門知にもとづいた解答を示してくれる時代になりました。そのため、AIにとって代わられる仕事が徐々に増えてくることが予想されます。AIの実装が現実化しつつある現代社会であるからこそ、我々は、AIを使いこなすだけの専門性・精神性が求められます。本研究科での学びを通じて、AIを使いこなす側の人材としての専門性・精神性をみにつけていっていただければと思っております。
本研究科は、法学の分野から、日本社会の国際化やIT化といった課題に挑戦し続けていきます。
研究者志望の方々や高度専門職業人としてご自身の価値を高めたいと希望する方々が、早稲田大学大学院法学研究科の門を叩かれ、この課題に共に挑戦してくださることを心より願っております。