School of Humanities and Social Sciences早稲田大学 文学部

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共生をめぐる探究 共生教育社会学の夏合宿3

◆「共生をめぐる探究 共生教育社会学の夏合宿1」
◆「共生をめぐる探究 共生教育社会学の夏合宿2」

文学部では、2年次から18のコースに分かれてより専門的な学びを行います。
そのうちの一つ、社会学コースでは、3・4年生の2学年で演習クラスを構成し、指導教員からの指導のもと、各種の調査・研究・発表等を行っています。

今回は、社会学コースの岡本智周教授が指導教員を担当する「社会学演習3C・4Cクラス(通称:岡本ゼミ)」で行われた夏合宿での活動を学生に紹介してもらいます。(*以下、演習クラス名を通称名(岡本ゼミ)で記載している部分があります。)

最終篇では岡本智周教授の演習クラスが行った合宿の最終日の様子と番外編として今回合宿で利用した伊豆川奈セミナーハウスの紹介をゼミ生の皆さんの言葉で紹介してもらいます。
そして最後には岡本智周教授からのメッセージをお届けいたします。

最終日 熱海の温泉街を観光

3日目に観光を! ということで熱海の温泉街を少し歩きました。みんなでアイスを食べたり、足湯に入ったりと、盛りだくさんでした。

最終日の熱海温泉街の観光も絆を深める良いきっかけになりました。

正直なところ3日目はみんなクタクタでしたが、それだけ1日目、2日目を本気で取り組んだのではないのかと思います。

3日間有意義な時間を過ごせました。また来年も、熱い探究ができればと思います。

番外編―セミナーハウスについて―

私たちのゼミが今回お世話になったのは、伊豆川奈セミナーハウスです。駅から車を少し走らせた山奥にあり、自然も感じられる場所でした。

今回のゼミ合宿では行かなかったのですが、このセミナーハウスがある伊豆は魅力ある観光名所がたくさんあります。
夜になると広大な敷地がライトアップで埋め尽くされるイルミネーションスポットとして有名な伊豆ぐらんぱる公園。
天然記念物に指定された天然洞などの洞窟を遊覧船に乗ってクルーズできる堂が島。
そして世界中のサボテンや多肉植物や動物と触れ合える伊豆シャボテン公園などです。

伊豆川奈セミナーハウス入口

セミナーハウスに着いて、すぐ出迎えてくださったおかみさんは、とてもフレンドリーで優しい方で、3日間楽しく過ごすことができました。

この伊豆川奈セミナーハウスの一番の魅力は、美味しい食事でした。
1日目の夜には、伊豆ならではの新鮮な魚介が並んだり、昼食には本格的なグリーンカレーや炒飯が出てきたりと、毎回の食事もゼミ合宿の楽しみの一つでした!

毎日楽しみにしていた食事

気持ちのいい温泉があり、Wi-Fiもあり、山の中のため静かに勉強にのめり込む環境も整っていて、集中して議論を行うことができました。
夜にはみんなで部屋に集まり、深夜まで様々なことを語り合うことができ、思い出深い合宿となりました。

最後に―岡本智周教授からのメッセージ―

大学での学びの最大のメリットは、議論ができることだと思っています。受験勉強から教養科目、専門課程へと至るなかで、学生の皆さんは様々な知識や情報を手のうちに積み上げてきていますが、自分の言葉としてそれらを発する時に、論理の必要性と重要性に気づくことになります。頭のなかにある概念や理念は、なんらかの筋道を通すことで初めて、相手に伝わります。大学のゼミで考えを述べ論じあうことは、この筋道の立て方をお互いに見せあい、確かなものにしていくプロセスなのだと思います。

どんな仕事をしていくにしても、考えを他者に提示するための筋道は必要になります。しかしながらそれをどう組み上げていくのかを学んだり試したりする場は、世の中に実はそう多くはありません。必然的に、出来合いの筋道をどこからかコピーしてそれらしく話をすることが行われたりします。大学での議論は、そう簡単には結論や解決策に結びつく内容ではないからこそ、自分自身の考えの筋道を打ち立てる方法を身につけるために機能するのだと言えます。そうして身についた方法は各人のその後の人生で十分に役に立つでしょうし、そのような諸個人に支えられることで、社会全体も合理的に動いていくことになります。「社会は、人間が社会について考えることによって成り立っている」からです。

ゼミ合宿はそうした議論を集約的に行うことのできる有意義な時間でした。そこには多分に非日常的な要素もありますから、この後は得たものをいつもの生活のなかに落ち着かせて、自分を取りまく大小の事々について具体的に考える作業を続けて欲しいと思います。(文学部 社会学コース教授 岡本智周)

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「共生をめぐる探究 共生教育社会学の夏合宿2」を読む

執筆協力:岡本智周教授、2018年度 社会学演習3C・4Cクラスメンバー(今村優斗、入江克哉、大谷美也子、尾崎友哉、海藤 崚、紀野宇永、齊藤雪那、下川英恵、中矢匠、渡辺萌)

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