School of Culture, Media and Society早稲田大学 文化構想学部

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「世界文学をたくさん読みましょう!」文化構想学部 マヌエル・アスアヘアラモ 准教授 (新任教員紹介)

自己紹介

皆様、初めまして、文学学術院で「世界文学ゼミ」担当教員のマヌエル・アスアヘアラモと申します。世界文学・比較文学・翻訳理論を専門分野とする研究者です。世界文学を読むことは、世界をよりよく理解することだけではなく、自分自身のこともよりよく理解することを意味する、と私は思います。

私は幼い頃から自国の文学だけではなく、外国の文学にも非常に魅了されて、様々な書物を、そのジャンルやその由来とは関係なく、横断的に大量に読んできました。世界文学を隈なく愛読した私の父の本棚にはトルストイの『戦争と平和』とドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』もあれば、古代インドの叙情詩『マハーバーラタ』や、三島由紀夫の『豊穣の海』もありました。私はこうして実家の片隅に世界各国の代表作が文字通り肩を並べて置いてあることに若い頃から気づき、「大人になること=そのような本をたくさん読むこと」と勝手に思うようになりました。もちろん、母国のベネズエラにはあまり長く住まなかったことも、母国語のスペイン語よりは早い段階から英語で大量の本を読むようになったことも働き、私の観点からすれば、そもそも「自国の文学」や「自分の言葉で書かれている文学」といった概念が非常に曖昧でした。中学校の頃に日本語の勉強を始めたのも、こうした、外国語や外国の文化に対する強い好奇心と冒険心から来ていると思います。

写真1:趣味の囲碁でベネズエラ代表として国際大会に数回参加。写真は2008年の北京オリンピック関連大会にて。

大学に入ってからは、カナダ、日本、韓国、中国、アメリカ、ブラジル、フランスなどの国々に、あるときは住み、あるときは留学する機会に恵まれた私は、それぞれの地域で考えられる「世界文学」という概念の微妙な違いに強い関心を持つようになり、その現象について考えながら、毎日研究したり、講義したりしています。

写真2:初めてのアジアは日本の静岡県でした。それに続いたのは韓国のソウルでした。写真は高麗大学にて。

 

私の専門分野、ここが面白い!

私の具体的な研究領域は、20世紀初期から21世紀初期にかけてのラテンアメリカで、代表的な作家たちが書いた日本文化に関連する作品群と翻訳作品を取り上げ、それらを創作とアダプテーションという観点から研究することです。さらに、その時代のラテンアメリカの知識層のあいだで<日本像>が辿った変遷を確認するとともに、これらの作家たちの時代・地域において<日本>を取り巻いていた諸言説に着目して、彼らが読んでいた外国語(英語、フランス語、ドイツ語等)で書かれた書物の内容と流通も分析しています。つまり、日本文学と欧米文学という東西比較だけではなく、周辺地域として考えられてきたラテンアメリカの文学が、欧米文学を通して見ていた<日本文学>とそのイメージを理解しようとしています。世界中の文学を横断的かつ越境的に読めることがこの研究分野の醍醐味です。

写真3:世界文学は無限大。写真はカフカなど世界各国の作家たちがモチーフにしたことのある名所の万里の長城です。

プロフィール

ベネズエラ出身。カラグアのマナグア、アメリカ合衆国コロラド州・テキサス州で育つ。2006年、カナダのアルバータ大学人文学部学部・東洋研究専攻、比較文学副専攻卒業。その後、文部科学省国費留学生として来日し、2010年3月まで早稲田大学大学院文学研究科にて特別聴講学生として履修。2012年3月、東京大学人文社会系研究科欧米系文化研究専攻修士学位取得。2013年9月からアメリカのハーバード大学大学院人文科学大学院比較文学学科博士課程に入学。2015年11月、同大学から修士学位取得。その後、韓国の高麗大学と延世大学、中国の北京師範大学、台湾の国立台湾大学に留学。2020年11月、東京大学人文社会系研究科博士学位取得。2018年から東洋大学、神奈川大学、上智大学などで非常勤講師を経て、2021年4月に早稲田大学文学学術院准教授に就任。

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