School of Culture, Media and Society早稲田大学 文化構想学部

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「Cゾーンを超える」 文化構想学部 高野孝子教授(新任教員紹介)

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自己紹介

小3の時、誰にも言わず、帰りの電車賃だけ持って、隣町まで電車で往復した時のドキドキ感、大冒険を成し遂げた喜びを覚えています。そのままワクワク感を大事にしていたら、北極や南極、アマゾンや赤道近辺の島々など、世界各地に出かけるようになりました。小さい頃からの環境や経験は何一つ無駄にならないのだなあと実感します。学生時には音楽バンドから競技スキー、学内情報誌などのサークルや、多種多様なバイトで社会勉強をしつつ、留学に挑戦したりしました。大学院生の時にバックパックで世界を旅したのは、ものすごく勉強になりました。私の生きる哲学や世界観を作ってくれたのは、旅と先住民族たちです。もちろんその基盤に両親の姿や、幼少期からの環境がありました。自然に近く暮らす人たちから、大切なことは何か、しっかり教わりました。私も社会を作る仲間を作りたいと思い、1992年から学びの場を作る活動をしています。

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氷が割れ始めたグリーンランドの春

私の専門分野、ここが面白い!

「サステナビリティ」というとても広い分野が専門です。サステナビリティの直訳は、持続可能性。人間社会が平和で豊かにつながっていくこと、多様な種や環境が続いていくこと、そのためにどうしていくかを考える、研究だけでなく実践も伴う課題解決型分野です。そのために現在の状況を調べ、過去を分析します。特に人の学びに注目していて、自然や異文化の中での深い体験の意味や、学びを通した地域・社会づくりを研究しています。キーワードは、地域、異文化、体験的学び、あたりでしょうか。関連して、心と体、幸福観や世界観といったものにも関心があります。日々の暮らし方生き方に関係していることや、ある人の世界がぐんと広がる体験に立ち会えることが、おもしろく嬉しいです。

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仕留めたアザラシを解体するカラーリットの夫婦

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ユカイモを持つアマゾン川流域の男性

Cゾーンというのは、comfort、その人が快適に安住できる安心した空間です。通常誰しもそこにいるのですが、そこにいるだけでは成長がありません。人それぞれのやり方で、Cゾーンを出る経験をすること。本人の意志でないこともあるでしょうが、それをあくまで意識的に受けて立つことで、その人の世界は広がり、Cゾーンも広がり、わかることできることが増えていきます。私が活動実践をする時は、関わる人たちが自らCゾーンを越え、広げていけるようサポートしています。

プロフィール

新潟県南魚沼市出身。早大第一文学部卒(社会学)、政治学修士(早大)、M.Phil(ケンブリッジ大、「環境と開発」)、PhD(エジンバラ大学、教育学)。英字紙ジャパンタイムズ報道部勤務のあと、フリーランス。2006年から早稲田大学に客員教員の立場で関わり、2010年から13年3月まで立教大学特任教授。2013年4月から早大留学センター教授、2017年から現職。1992年と94年に教育分野の任意団体をそれぞれ立ち上げ、一つは少数の直接体験型、もう一つは当時始まったばかりのインターネットを利用して、冒険現場と世界中の子どもたちグループをつなげてのプロジェクトを実施。2000年代からはNPO法人として農、食、地域づくりにも関わる。文科省、新潟県、南魚沼市、各種教育団体でのさまざまな役員や委員を務める。社会貢献活動に献身する女性7名に向けた「オメガアワード2002」を緒方貞子さんや吉永さゆりさんらと共に受賞。環境ドキュメンタリー「ガイアシンフォニー第7番」出演。

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