本学の卒業生によって構成される「稲門教育会」は、教育界で活躍する教職関係者の交流を目的とした組織です。加えて、各都道府県には「地区稲門教育会」が組織されており、地域ごとの活動が行われています。毎年5月には稲門教育会の総会が開催され、全国各地から教育界で活躍する教職関係者が一堂に会し、親睦と情報交換を深めています。また、地区や肩書にとらわれない全国的な組織として、若手の現役教員を中心に活動する「若手教員の会」があり、2025年8月24日(土)には、早稲田キャンパスにて「第3回 稲門教育会主催 若手教員の会 実践報告および懇親会」が開催され、若手教員同士の交流と情報交換の場として充実した会となりました。教員就職指導室のアドバイザーによる指導した卒業生への声掛けや、地区稲門教育会からの周知により当日は延べ37名の公立私立の若手教員が集まりました。
第1部 実践報告会
第1部の実践報告会では、若手教員が司会を務め、教育・総合科学学術院長・教職支援センター所長 箸本 健二先生のご挨拶で始まりました。箸本先生からは、早稲田大学の入試改革や教育学部新校舎建設などのご報告と若手教員が集って学び、絆を深めることで、教育界の未来を築く重要な場となるだろうとのお言葉をいただきました。続いて行われた実践報告会では、現役の若手教員2名が、教育現場での取り組みについて報告を行いました。前半の報告では、授業実践や授業以外の校務、所属する研究会での活動を通じて得られた気づきや心構え、そして自身の経験に基づくアドバイスが紹介されました。後半の報告では、担当されている不登校対応巡回教員としての活動内容や、不登校支援に関する具体的な取り組みについてご報告いただきました。どちらの報告も、発表者の校種や担当領域とは異なる立場の参加者にとっても新鮮な学びがあり、多くの方から有意義だったとの声が寄せられました。
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第2部 グループ別交流会
続いて第二部では、校種別に6名前後のグループに分かれ、交流会を行いました。若手教員の方々が進行役を務め、グループごとにさまざまなテーマに基づいて活発な議論が交わされました。参加者は自分の校種に特有の課題や経験などの共有を行い、教員同士の情報共有やネットワーク作りの場となりました。
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第3部 懇親会(大隈ガーデンハウス)
懇親会は、大隈ガーデンハウスに場所を移し和やかな雰囲気で行われました。第1部同様に若手教員が司会を務め、教員就職指導室の桝田 和明アドバイザーより冒頭のご挨拶と乾杯のご発声をいただき懇親会がスタートしました。参加した若手教員と、教員就職指導室の現・元アドバイザー、そして教員同士が軽食を囲みながら懐かしい指導時代の思い出や近況を語り合い、再会を喜び合うひとときとなりました。
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会の途中には、参加者全員がマイクを回しながら一言ずつ自己紹介や近況報告を行いました。教員就職指導室の永野朋毅アドバイザーを皮切りに、それぞれが現在力を入れていることなどを発表し、会場は大いに盛り上がりました。特に若手教員の間では、「筋力トレーニングに励んでいる」との声が多く聞かれ、意外な共通点に笑いが起こる場面もありました。さらに、余興として応援部リーダーとチアーのパフォーマンスに、元チアーリーダーの若手教員が共演するステージで大いに盛り上がりました。
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イベントの締めくくりとして、教育学部教務主任、教職支援センター副所長幸田 国広教授から、今回のイベントに尽力した関係者への感謝とともに、若手教員のさらなる活躍とこの会の一層のひろがりを願うお言葉をいただきました。その後、集合写真が撮影され、参加者はWASEDA BEARと大学関係者に見送られながら会場を後にしました。この若手教員の会には、全国各地で活躍する若手教員同士の交流の活発化と、全国各地で展開されている地区稲門教育会活動のさらなる活性化も期待されます。教職支援センターでは、若手教員の会が稲門教育会の新しい柱として定着するよう、活動を支えていきたいと考えています。