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早稲田大学 ダナ・カヴェリナ映画上映会とトーク 9/26(土)

早稲田大学 ダナ・カヴェリナ映画上映会とトーク 9/26(土)

0926

SAT 2026
Place
早稲田大学早稲田キャンパス14号館201教室
Time
12:00~17:30
Posted
Wed, 19 Aug 2026

2026年9月、ウクライナの映画監督・アーティスト、ダナ・カヴェリナ(Dana Kaveliina)が初来日します。
今回の来日では、ウクライナ戦争を主題とする最新作『灰色の大地』をはじめ、複数の映像作品を各地で上映します。また、映画上映やトーク、勉強会への参加に加え、能登半島地震の被災地・石川県珠洲市で、人々やアーティストが集い交流する「のとすずハウス」に6日間滞在します。異なる歴史と経験を持つ土地が、映画とアート、人と人との出会いを通してつながります。
早稲田大学では、日本初公開の2作品を含むカヴェリナの6作品を一挙上映します。上映後には、カヴェリナ本人と、映画研究者でカヴェリナ作品字幕制作者である梶山祐治、ロシア東欧文化研究者でカヴェリナ招聘者の鴻野わか菜によるトークを行います。

開催概要

  • 日時:2026年9月26日(土)12:00~17:30 (開場11:45)
  • 場所:早稲田大学早稲田キャンパス14号館201教室

〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
早稲田キャンパス構内図
https://waseda.app.box.com/s/gsx693d8fj8v8b5zz6ii20nc7js0p3pz

  • 対象:学生・大学院生、教員、一般
  • 参加費:無料
  • 予約:不要
  • 問合せ先:早稲田大学教育・総合科学学術院 鴻野わか菜研究室 [email protected]

【プログラム】
*各作品の開演時間は前後することがあります。
12:00 開会挨拶
12:05 『花と語り合ったマルク・チューリップ氏』(2018/15分)
12:22 『キジバトへの手紙』(2020/20分)
12:43 『何も返ってこないなんてことはあり得ない』(2022/52分)
13:35  休憩(15分)
13:50 『レンベルク・マシーン』(2023/62分)
14:53 『このような風景』(2024/12分)
15:06 『灰色の大地』(2026/32分)
15:38 休憩
15:50 トークとディスカッション ダナ・カヴェリナ、梶山祐治、鴻野わか菜(司会)
17:30 終了

日本語への通訳:イリーナ・ペトリチェンコ

【作品情報】
『花と語り合ったマルク・チューリップ氏』(2018)
ドンバスの自宅の庭を深く愛していた中年男性マルク。戦火を逃れて移り住んだ西部でも花を育てながら、平和への願いを抱き続ける。戦争によって変貌する日常を静かに見つめたパペット・アニメーション。オデーサ国際映画祭(OIFF)で審査員特別賞を受賞(15分)

『レンベルク・マシーン』(2023)
第2次世界大戦下のリヴィウで起きたユダヤ人迫害を描くレオン・ウェルスの著書『ヤノウスカの道』をもとに、生存者の証言などを人形劇と実写で表現。迫害の記憶がどのように受け継がれていくのかを、幻想的な映像世界の中に描き出す。(62分)

『キジバトへの手紙』(2020)※日本初公開
2014年に始まったウクライナ東部ドンバス地方の戦争を軸に、ロサンゼルスのワッツ暴動やルーマニア革命の記録映像、作家自身のコラージュ作品を織り込む。現在の戦争を、過去の歴史や記憶の連なりの中から捉え直す作品。ニューヨーク近代美術館所蔵。(20分)

『何も返ってこないなんてことはあり得ない』(2022)※日本初公開
復活を目前にした死者たちに向けた「解説映像」というユニークな形式の作品。「かつて身体を構成していた分子が、植物や石、川を経て再びあなたのもとへ返される」という語りから始まり、死から長い年月を経た未来を描く。国境が消え、人々が空中都市で暮らす、ユートピア的な世界が幻想的に立ち上がる。(52分)

『このような風景』(2024)
ウクライナで続く戦争を描いた短編映画。パペットによる静謐な風景に、民族の苦悩を歌うユダヤの古い歌謡やポーランドの歌が重なる。メディアでは捉えきれない戦時下の現実を、詩的な映像表現によって映し出す。(12分)

『灰色の大地』(2026)
戦争で傷つくのは、人間だけではない。ウクライナの戦地に生きる動植物や大地、そして人々の姿を描き、幸福だった日々を思い起こす人や牛を通して、穏やかな過去と過酷な現在を対照させる。(32分)

【登壇者】
ダナ・カヴェリナ Dana Kavelina
1995年にウクライナ南部のメリトポリに生まれたアーティスト、映像作家。ウクライナ国立工科大学のグラフィック学科を卒業し、現在はリヴィウを拠点の一つとしながら、ベルリンなどヨーロッパを中心に活動。アニメーションや映像を主要な表現手段としながら、インスタレーション、絵画、グラフィック、テキストなどを組み合わせた作品を制作している。
カヴェリナの作品の中心にあるのは、戦争、政治的暴力、記憶、歴史、死、再生といった主題である。歴史の大きな物語からこぼれ落ちてしまう個人の経験や、戦争を直接経験していない者には捉えにくい記憶、現在と過去の連続性などを、アニメーションや映像を通して表現する。
The Kyiv Perennial(ウィーン)、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ、アントワープのM HKA(現代美術館)など、国際的な展覧会・芸術祭にも参加。2023年には、『キジバトへの手紙』がMoMA(ニューヨーク近代美術館)で紹介されるなど、国際的な映像文化の文脈においても注目を集めている。日本では、大地の芸術祭(2024)、下呂Art Discovery(2026)、「亀裂を見つめてIII」展(2026)に参加。
2022年には、ウクライナの若手現代美術家を対象とする第7回PinchukArtCentre Prizeのメイン・プライズを受賞。国際的な若手現代美術家を対象とするFuture Generation Art Prize 2024のショートリストにも選出された。

梶山 祐治
筑波大学准教授。ロシア・ウクライナ・中央アジア映画研究。東京外国語大学卒業後、ロシア国立人文大学大学院留学を経て、東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。ウズベキスタンの世界経済外交大学常勤講師などを経て、現職。著書『ウクライナ映画完全ガイド』(パブリブ、2024年)、『中央アジア映画完全ガイド』(パブリブ、2025年)。ウクライナ映画についての論文に、「ウクライナ映画を立体的に見る──オレフ・センツォフとセルゲイ・ロズニツァを軸として」赤尾光春、原田義也編『ウクライナ文化の挑戦:激動の時代を越えて』(幻戯書房、2025年)所収など。日本未公開作品の紹介に努め、字幕翻訳・監修多数。

鴻野 わか菜
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。東京外国語大学卒業後、東京大学大学院、ロシア人文大学大学院修了。PhD、博士(文学)。著書に『生きのびるためのアート 現代ロシア美術』(五柳書院)、共編著に『カバコフの夢』、『さまよえる星 カバコフの夢II』(現代企画室)、『現代ロシア文学入門』(東洋書店新社)、訳書にマリーナ・モスクヴィナ『てぶくろくんのおはなし』(現代企画室)など。ウクライナ美術についての論文に、「戦時の美術表現――現代ウクライナ作家の軌跡」赤尾光春、原田義也編『ウクライナ文化の挑戦:激動の時代を越えて』(幻戯書房、2025年)所収など。展覧会の企画や監修にも関わる。

【参考リンク】
・ダナ・カヴェリナ サイト
https://sites.google.com/view/danakavelina/home
・「全面侵攻から3年、ウクライナのアーティストはいま[後編]:ダナ・カヴェリナ/ユーリー・レイデルマン、現代作家が伝える戦争、トラウマ、生と死」Tokyo Art Beat
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/ukranian-artists-insight-02-202503

ダナ・カヴェリナ招聘にあたって、公益財団法人 小笠原敏晶記念財団の助成を受けています。記してお礼申し上げます。

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