School of Education早稲田大学 教育学部

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教育学部学科専攻専修紹介

早稲田大学教育学部とは

早稲田の教育学部は「教育だけじゃない学部」


他の多くの大学の教育学部では、教員免許状の取得を卒業要件としていますが、早稲田大学教育学部は、教員免許状の取得を卒業要件としない教育学部です。

早稲田大学の教育学部では、初等・中等教育の各教科や専門分野の研究に関する深い理解と、文理の垣根を超えた広く社会を見据える知識を併せ持つ社会の教育者の養成を目指しています。その「教育」の範疇は学校教育だけでなく、よりよい社会を実現する未来の創出者の育成にまで及んでいます。

そのために、初等・中等教育の各教科や語学教育に関連する様々な専門科目に加え、多様な学問の最先端の成果を学ぶことができる教育学科、文系・理系それぞれの専門分野の研究や教科教育に対応する国語国文学科・英語英文学科・社会科・理学科・数学科、既存の枠組にとらわれず新しい知の創造を目指す複合文化学科、という7つの学科を設置しています。

「教育」という言葉がもちうる広がりと深さをもった学部、それが早稲田大学教育学部です。

教育学部の構成一大総合学部として多様性に満ちた教育環境

教育学科教育学専攻
教育学専修

教育の意味、各国の教育制度と政策、学校教育問題、教師論、教育内容と方法等の諸テーマをめぐり、歴史学、哲学、法学、社会学、国際比較等の学際的視点からアプローチします。
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教育学科教育学専攻
生涯教育学専修

青少年・成人・女性・高齢者を対象とする社会教育活動について幅広く学修します。生涯学習の専門家として各分野で活躍するための、実践的な力量と技術を身につけます。
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教育学科教育学専攻
教育心理学専修

教育活動に直結する心理学の諸問題のみならず、広い視野に立って心理学の多彩な分野が学べます。教育に役立つサイコロジストになるために、心理学全域の知識技法を修得します。
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教育学科
初等教育学専攻

初等教育や児童理解の原理と方法、各教科の指導法と内容、さらには初等教育をめぐる環境や諸問題などを幅広く、かつ専門的に学修します。
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国語国文学科

日本の各時代の文学や言語に関する幅広く多彩な科目と、中国古典の素養・学力を身につける科目が揃っています。国語科教員養成と、国語国文学の学識の高い、人間味豊かな人材の育成を目指します。
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英語英文学科

社会に通用する英語力だけでなく、文学・文化・言語学・応用言語学を英語で学び、学術研究に必要な英語力と高いレベルの専門性を養成し、グローバル化が進む社会で活躍できる人材を輩出します。
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社会科
地理歴史専修

地理学・歴史学の両分野にわたり学修、研究を進めます。この専修の卒業生は、地理も歴史も担当できる能力をもった幅の広い教員として、現場の要請に応えることができます。
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社会科
公共市民学専修

公共と市民の視点から社会学、メディア・コミュニケーション学、政治学、法学、経済学等を学際的に学び、現代世界の課題に能動的・分析的に取組む「公共市民学」の力を獲得します。
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理学科
生物学専修

生物学・生命科学領域の学識と実験技術を修得し、基礎研究能力を養います。講義で得た知識を展開する実験実習を重視し、研究、教育、産業界で活躍する人材を育成。卒業生の多くは大学院進学します。
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理学科
地球科学専修

地質学・鉱物学・岩石学などの個体地球の探求を中心に、宇宙物理学や惑星科学も包含する地球科学の諸分野を学修します。学部・大学院一貫教育を実施しています。
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数学科

現代数学の各分野を幅広く学修します。数学教員、純粋数学・応用数学の研究者および産業界で活躍する優れた数学的素養を備えた人材を養成します。
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複合文化学科

いま実社会で求められている領域横断的で学際的な視野を身につけるために、目の前にある文化現象をさまざまな角度から考察する方法を学びます。
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各学科専攻専修について

教育学科
育の「あたりまえ」を深く問い直し、
育を再構築する当事者として社会に貢献します。
取得できる学位:学士(教育学)
取得できる教員免許状:社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)、公民(高校1種)、特別支援学校(1種)

教育という事象について、関連諸科学の知見をふまえ総合的・多角的に探求します。

個別の教科教育に限定せず、教育や学びを幅広く捉える視点を習得します。

学校教育等の具体的課題と向き合い、研究活動を通して原因を解明し解決策を探ります。

教職、一般企業はもとより、青少年育成、教育行政職の方面に進路が拓かれます。

稲田の学生は、自分が本当にやりたいことのためにリスクを取る

教員になるための幅広い知識を身につけられると考え、教育学専修を選択しました。教育学部は教員養成に特化していると同時に、学生がそれ以外の道でも活躍できるように準備できる場所であると思います。

学部での幅広い授業を受けている中で、僕は「起業」という自分に一番合う選択肢を見つけることができました。早稲田の学生は、自分が本当にやりたいことのためにリスクを取り、チャレンジしている人がたくさんいます。その仲間と4年間過ごすことができたからこそ、自分は就職活動後に内定先を蹴ってでも、起業する選択をできたのだと感じています。

受験生の皆さん、早稲田大学で過ごせる生活は最高です。授業、サークル、ボランティア、企画、インターン、起業。ワクワクするような経験が、この早稲田ではできます。僕の場合は教育学部の授業、ダンスサークル、起業の三つがメインでしたが、他の大学生の誰よりも学生生活を満喫した自信があります。

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育の本質や働きを理論的・実証的に解き明かす

教育学専修で学ぶメリットは、個別教科の知識の習得にとどまらず、関連研究分野(哲学、歴史学、社会学、行政学、財政学、経営学、情報科学等)の知見を活かしつつ教育を広い視野から俯瞰できることにあります。

教育の本質や働きを理論的・実証的に解き明かし、教育をめぐる語りや成り立ちを歴史的・多角的に読みときます。とくに、教育をめぐってさまざまな問題が指摘され議論がなされる時代であるからこそ、科学的根拠と当事者の視点を大切にし、実践や制度を改善するための知的貢献を行うことに意義があります。

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とつの進路に凝り固まらないことが強み

教育全般を見渡せる専修の性格上、多様な進路を目指す入学生が集まります。ひとつの進路に凝り固まらないことは本専修の強みでもあります。もちろん、これが強みになるのは個人がどれほど強い思いをもって積極的に恵まれた大学教育環境を活用するかにかかってもいます。

教育学部に限らず、大学全体の資源を活かすとともに、工夫されたカリキュラム(対話を大切にするゼミや特色ある初年度教育等)と各教員の丁寧かつ親身なかかわりを活かすことで自らの可能性を伸ばし、教育を通したよりよい社会づくりに大いに力を発揮してください。

Pick Up! Curriculum:教育学概論Ⅰ

教育学全般にわたる基本的な諸主題、諸領域、諸概念、諸論点に関する理解の形成を目指します。社会において教育、ひいては学校が人間の育成に対して、どのような機能を果たしてきたか、果たしているか、果たすべきかについて考察するための基礎的な能力を形成します。さらに、こうした諸理念を実現すべく学校教育はどのように機能しているかを具体的な事例をもとに検討を行い、現場での実践力の基礎をも培います。

れからの教育-若者、成人、女性、高齢者のための
様な教育の姿を考えます。
取得できる学位:学士(教育学)
取得できる教員免許状:社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)、公民(高校1種)、特別支援学校(1種)

生涯教育学専修では、新しい「教育」の可能性を学んでいきます。

教育学に加え、社会学、メディア、環境、福祉、ジェンダー論などの観点から考えます。

カリキュラムの自由度が高く、関心のある多様な科目を履修することができます。

社会との関係を重視し、国内外の人々や団体とのネットワークの形成を目指していきます。

育×社会課題

教育をジェンダー、高齢者、多文化共生といった社会課題と結びつけて捉える生涯教育学専修に魅力を感じ、進学しました。教育学部というと教員養成を想像されると思いますが、幅広いアプローチによりこれからの社会を担う一人として、教育問題に取り組む大切さに気づくことができます。

ゼミでは、社会で活躍されているOB・OGとのインタラクティブな授業が興味深いです。現在は「主権者教育」に関して卒論に取り組んでいます。そのきっかけは、大学2年の秋にフランスへ留学し、現地学生の社会問題への関心の高さに驚いたことです。週末に街のいたるところで行われるデモ活動では、「市民の力で社会を変えていく」意識を見ることができました。私自身も当事者として、日本のこれからを担う若者の育成を考察したいと考えています。

早稲田大学にはたくさんの出会いと自分を成長させる機会があります。学業だけでなくサークル、アルバイト、遊びに全力で取り組めるような、悔いのない大学生活を応援しています。

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涯教育はこれまでの学校中心、青少年を対象とした教育のあり方を見直していく考え方

人間は生涯にわたり成長・発達を続ける存在です。生涯教育はこれまでの学校中心、青少年を対象とした教育のあり方を見直していく考え方です。本専修では教育を幅広く捉え、子どもや若者の発達、成人、女性、高齢者の学習の可能性、また、地域の学びの場である図書館、博物館、公民館、さらに地域社会の役割などの多様なテーマで研究を進めていきます。

例えば、生活者の視点から消費を選択する力をつけるための「消費者教育」、子どもの生活問題やその社会的支援策を考える「子ども論」、大学や企業におけるキャリア形成や能力開発の方法・課題を検討する「企業内教育」や「経営教育論」、グローバル化する社会の中での「多文化教育論」、市民参画型社会を担う人材育成のあり方を学ぶ「NPO・NGO論とボランティア」などの科目があります。

本専修では、様々な教育現場の見学や調査にも力を入れています。アジアをはじめヨーロッパに至るまで幅広くグローバルな視野に立ったカリキュラム編成のもと、留学生を多数受け入れています。

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広い分野の一般企業へ就職

在学中は、生涯教育の専門的職員である社会教育主事、社会教育士の基礎資格が取得できます。科目の選択により、中学・高校・特別支援学校の教員免許状、図書館司書、博物館学芸員の資格を得ることもできます。

卒業後の進路は、国家・地方公務員、生涯教育関連専門職員、中学・高校教員、家庭裁判所調査官、さらに、製造、金融、マスコミなどの幅広い分野の一般企業に就職しています。

大学院進学者には大学院教育学研究科への推薦入学制度があり、大学教員として活躍している卒業生も少なくありません。

Pick Up! Curriculum:生涯教育研究

教育を受けるためには費用が必要です。この費用をだれがどのように負担するかによって、その国の教育の姿は変わってきます。日本では、2020年度から一部を対象とした高等教育無償化がはじまります。この意味や意義をどのように判断すればいいのか、この問いに関連するさまざまなトピックを扱い、これからの教育費負担のあり方、そしてさらには高等教育のあり方について具体的な検討を行うのが、本授業の目的です。

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育に関連した心理学を
びたいと考えている学生・社会人にも対応
取得できる学位:学士(心理学)
取得できる教員免許状:社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)、公民(高校1種)、特別支援学校(1種)

心理学の全領域にわたって、多彩なカリキュラムを準備しています。特に教育心理学・特別支援など教育関係の科目が充実しているのが特色です。

学問の実践的効用を重視しながら、自由度の高いカリキュラム構成となっています。

公認心理師資格の学部課程に完全対応しています。

稲田での学びや出会いは、私の人生の最も大きな転換点

昔から人の心や考えに関心があり教育心理学を選びました。1~2年生の時は心理学分野の様々な講義や実験演習を受け、現在はゼミで愛着や依存を研究しています。壁にぶつかることもありますが、先生や先輩方のご指導とサポートを受けながら活動しています。

また私は教職課程を履修中で、授業を通して同じ志を持つ個性豊かな仲間たちに出会えました。その中には他学部の学生もおり、授業や日常で彼らと話すことはとても刺激的で楽しいです。早稲田には本当に多くの人達がいて、たくさんの価値観や考えがあります。その中で自分はどのような軸を持つかが大事だと思っています。

将来は教員を目指しています。早稲田で経験した学びや人との出会いは、私の人生の最も大きな転換点であるといえます。大学生活が終わって私がこれから関わっていくどんな場所においても、ここで学んだことや感じたことを多くの人に話したいと思うほど、思い入れのあるキャンパスです。受験生の皆さんにも、誇りに思えるようなキャンパスライフを送ってほしいですし、早稲田なら自分がやればやるほど実りのある時間を過ごすことができます。

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育心理学を核にしながら心理学の諸領域を広く学べる

早稲田大学の「心理学」の歴史は長く、「心理学」という講義は本大学の前身である東京専門学校が設立された1882年から開講されています。1962年に教育心理学専修が発足した当初から、文学部心理学専攻(現:心理学コース)とは趣を異にするように設計されています。具体的には、教育心理学を核にしながら、発達心理学、社会心理学、臨床心理学、神経心理学、学校心理学、特別支援教育、等々、心理学の諸領域を広く学べます。

わが国では、心理学は文科系に属していると言われますが、心理学の創始者達が理学系・医学系の研究者であった関係上、この学問は理系・実験系の色彩が強く、実験や調査によって資料を収集し、その分析を行うという実証科学の方法論を用います(統計学・数学等の基礎知識は必須です)。本専修でも、第2・3 学年において心理学実験演習を行い、小集団(10名前後)に分かれてのきめ細かい指導が行われており、特色の一つになっています。

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認心理師資格の学部課程に完全対応

教育心理学専修の卒業生の進路はさまざまです。

大学院進学後、大学教員や研究職に従事した者、中・高校や特別支援学校(養護学校)の教員、児童相談所の心理判定員、児童館や施設の指導員、家庭裁判所調査官、公務員心理職、福祉職、カウンセラー等々多様ですが、比較的多いのは民間会社の人事・教育担当者やマーケティング・SEなどです。

なお、公認心理師資格の学部課程必要科目については完全対応しています。そこで、大学院に進学し法に定める所定の単位を取得すれば公認心理師受験資格が得られます。ただし、当専修は教育心理学を学ぶところであり臨床心理学専修ではありませんので、学校・教育関係に強みのある公認心理師を養成することになります。

Pick Up! Curriculum:教育心理学演習Ⅰ・Ⅱ

梅永教授は自閉症を中心とする発達障害児者の社会参加・職業的自立に関する研究を行っています。この演習では、実際に自閉症児を大学のプレイルームに招き、米国ノースカロライナ大学で開発されたTEACCH Autism Programに基づいた「構造化」による指導技法を学生に伝授しています。構造化とは、言葉を使ったコミュニケーションや先の見通しを持つことが困難な自閉症児に視覚的な絵や文字などを使用し支援を行う技法です。

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間発達の基盤となる児童期における
問題を多面的に学んでいく専攻
取得できる学位:学士(教育学)
取得できる教員免許状:小学校(1種)

小学校の教育には独特の専門性とカリキュラムがあります。教科の専門性と同時に子ども理解の専門家として育っていくためのカリキュラムを考えています。

子どもに確かな学力を保障する授業の在り方や、子どもが心から楽しいと思える授業の在り方を追求します。

小学校が直面する多くの課題に対して、その解決策を問い続ける「臨床性」のある授業の展開を試みます。

間と語り合いながら成長できるのが一番の魅力

幼少期から先生になりたいと考えていました。同時に子どもについて学びたいという思いもあったため、初等教育学専攻に進学しました。初等教育学専攻は他学科と比べて少人数ですが、文理に左右されず様々なことを学ぶことができますし、色々な考えを持った仲間が沢山います。「教育」について幅広く学べる環境、そして仲間と語り合いながら成長することができることが一番の魅力です。

授業の中では考え終わらない難しいテーマに直面することもありますが、その分、多様な考えに触れることができ、自分自身の学びになっています。また、ここで得た知識や考え方だけではなく、学びの方法を自分の興味に応用し、視野を広く持つことは、教員に限らず、どの仕事においても活用できると思います。将来はここでの学びを活かし、そうした姿勢を持ち続ける教師になりたいです。

大学に入り、学ぶことの面白さに気づくことができたのも、こうした環境があったからです。早稲田大学での学びによって自分自身が感じた「面白さ」を大切にできたらと感じています。

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こでの学びを基に、さまざまなキャリアを構築

初等教育に該当する児童期は、小学生の時期にあたる6~12歳ころを指し、身体、認知、情緒、社会性など、さまざまな側面において著しい発達がみられます。人間の成長にとって極めて重要な位置にあり、この時期に培われたものは、生涯にわたって大きな影響を持ちます。

初等教育学専攻は、人間発達の基盤となる児童期に焦点化し、発達面や諸問題について、多面的に学ぶ環境を提供する専攻です。本専攻で学ぶ学生は、ここでの学びを基に、さまざまなキャリアを構築しています。

子どもの心に寄り添い、子どもをよく理解しようとする教師。子どもが夢中になって追究する授業力を持った教師。学生たちは、各教科の専門的な知識など単に教師としての技術習得にとどまらない、人間としてしなやかに成長することの価値を学びます。同時に、教育学専攻各専修の科目を選択履修することにより、教育についての学術的研究能力を高めること、あるいは他学科開講の科目を履修し、教科指導の専門性を高めることもできます。

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様な志向をもつ学生が、切磋琢磨できる環境


教育についての専門性を活かして、教育に関連する領域や人材育成に関する領域のエキスパートとして、官公庁や企業にも積極的に就職して活躍しています。

さらに、学部教育の発展として、初等教育学専攻も大学院教育学研究科の修士課程、博士後期課程と連結していますので、大学院に進学して、教員養成に携わる大学教員や研究者になる卒業生もいるなど、学生たちのキャリアは多様化しています。

初等教育学専攻は、このような多様な志向をもつ学生たちが、切磋琢磨できる環境を提供できる専攻です。

Pick Up! Curriculum:子ども理解と授業

この授業では、授業や学校生活に表れる子どものものの見方・考え方について考察します。特に子どもは具体的な授業場面でどのような反応、表現を見せるのか。教師はそれらをどのようにとらえ、授業実践や学級づくりに生かすのか。教師の子ども理解と授業づくり・学級づくりの関係性に関して、実践事例に基づきながら、小グループを設定して、グループディスカッションを行い、協働的な学習活動を展開していきます。

国語国文学科
学と言葉を学び、文化について考え、
性を磨き、日本と世界とを往還する視点に立つ
取得できる学位:学士(文学)
取得できる教員免許状:国語(中学1種・高校1種)

国語教育、日本文学、中国文学、日本語学の4つの柱によって、広く学ぶカリキュラム。

高度な専門知識をもつ国語科教員を育てるとともに、日本と世界で活躍する人材を養成。

日本・中国の言葉と文学を学び、見たこともない社会・時代を知り、異なる価値観を共有。

深く学びたい人のために、各分野における最新の研究成果を取り入れた豊富な授業展開。

去の文学作品に触れることは、当時を生きた人々の生の声を聴くこと

私が国語国文学科に興味を持ったのは、1年生から日本文学を中心に学ぶことが出来ると考えたからです。

過去の文学作品に触れることは、当時を生きた人々の生の声を聴くことだと思います。文学に限らず様々な視点を持って作品に向き合うことで、その時代の人々の思考を想像するだけでなく、現代を生きる私たちの生活を冷静に見直す手がかりにもなるのではないでしょうか。このことは、文学研究の魅力の一つだと考えています。上にも示したように、文学を深く理解するためにも多角的な視点を持つことは非常に重要だと思います。教育学部では共通科目や他学科の科目などを通して、自分が最も関心を持つ分野を軸としながらも、幅広い分野に目を向けられるので、その点も魅力です。

大学を卒業すれば、これほど深く学び、じっくりと自分の考えを吟味するという時間は失われていくかもしれません。学生の期間は、将来そのような状況に身を置いたとき、自分をしっかり持って行動を選択するための土台を作る貴重な期間だと思いますし、教育学部はそれを可能にする環境が整った学部です。

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語国文学科で学ぶことは、文化について学ぶこと

文学も日本語も国語教育も文化です。科学は私たちの望むことなら何でもかなえてくれる可能性を秘めています。しかし、AIが、人間が行っている仕事をやってくれるようになったとき、それを受け入れるか受け入れないかを決めるのは文化です。善や悪が地域や時代によって異なるのも、それが文化だからです。

国語国文学科で学ぶことは、文化について学ぶことです。たとえば、文学を楽しむことは、多くの場合、文化を受け入れることです。それは文化を支えることですから、とても大切です。しかし、文学について考えることは、多くの場合、文化に違和感を持つことです。これはふつう「問題発見」などと呼ばれています。よく「問題解決型の学習」などと言いますが、それは感性が深く関わる文学を学ぶことによってこそ、より多くの成果を上げることができます。みなさんの思考だけではなく、自分自身の根拠となっている感性までもが試され、鍛えられるからです。

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話的なかかわりは、活躍する人材を育てることでもある

大学では「自分らしさ」にしばられないで下さい。それは過去の「自分らしさ」で未来を染め上げてしまうことだからです。

変わることを恐れてはいけません。私たち教員も日々変わっています。私たちはすでにわかっていることだけを教えるのではありません。授業は生き物です。ディスカッションが中心の演習科目はもちろん、講義科目でさえ、教室のドアを開けるまでは思っても考えてもいなかったことを話すことがよくあります。それは、みなさんの力でもあります。

この対話的なかかわりは、学生と教員が協同してすぐれた国語教員を育てることであり、また企業などさまざまな職場で、そして日本や世界のさまざまな文化のもとで、活躍する人材を育てることでもあります。

Pick Up! Curriculum:新国語教育講座

国語の教科書や授業教材に関するオムニバス形式の講義です。国語国文学科の専任教員が1回ずつ、それぞれの専門をもとに講義します。国語教育から日本語学・文学まで、古代から現代まで、日本から中国までを、巡り歩くようにして学び、皆さんが教壇に立った時、生徒にわかりやすく魅力的に教える実践へと結びつけていきます。国語科教員をめざす学生はもちろんのこと、そうではない学生の皆さんにも好評な授業となっています。

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英語英文学科
の英語理解者を目指して
学で英語を専攻する意義と目的
取得できる学位:学士(文学)
取得できる教員免許状:英語(中学1種・高校1種)

英語圏の文学・文化、言語学、応用言語学、英語教育学の基礎から発展まで英語で学べる。

留学制度、海外インターンシップ科目も充実したプログラム。

多様な分野から選択できる2年間の演習(ゼミ)で専門性を高める。

語をあらゆる角度から見つめ、理解を深めることができる

暗記科目に苦手意識がある私は、定期テストや受験のための「覚える英語」ではなく、英語そのものを論理的に「考えて」学びたいと思っていました。そこで、英語をあらゆる角度から見つめ、理解を深めることができる英語英文学科を志望しました。

現在私は、日常的に目にしている英単語や英文法がなぜ今の形になったのか、紐解く学問を専攻しています。英語と一口に言っても研究分野は多岐に渡ります。英語英文学科では、それらを網羅的に学ぶ機会が設けられており、授業を通して自分自身が何に興味があるのかを見つけ出すことができます。

卒業後はITシステムを扱う会社で働く予定で、将来的には海外事業に携わりたいです。英語力が必要な事業にも臆することなくチャレンジできるのは、大学4年間で英語に触れ続けたからこそです。
受験勉強に躓いたとき私を奮い立たせたのは、早稲田大学で学びたいと強く思う気持ちでした。今、あの時頑張って良かったと心から思います。それほどまでに早稲田での4年間は最高の時間です。

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なる語学を超えた真の英語理解者を育成すること

カリキュラム英語英文学科では、英語教育をカリキュラムの基盤に据えながら、その上で単なる語学を超えた真の英語理解者の育成を目標としています。
私たちが考える真の英語理解者とは、英語の語学力に加えて、英語に対する深い洞察と知識を有する人物を指します。一般に語学としての英語は「読む、書く、聞く、話す」の四技能を指しますが、これは便宜的な区別に過ぎません。英語の本質を理解するためには、より精緻な分析と包括的な知見が必要となります。

英語を含む人間言語一般の性質に対して原理的な説明理論を構築する学問を言語学と呼びますが、本学科には英語や日本語の音声、形態、統辞法、歴史、用法等を研究する言語学者が複数います。また、言語学の知見を活用すると同時に、教育学、心理学、統計学などの手法を用いて、英語教育を学際的に探究する応用言語学の研究も盛んです。語学英語の先に広がる英語の全体像を立体的に把握するためには、英語圏の文化、歴史、思想を学ぶことが不可欠であることから、英米の文学・文化に関する授業も多数用意しています。

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「英語の学習」から「英語の研究」へとスムーズに移行できるようなカリキュラム

真の英語理解者になるためには、語学としての英語に加えて、英語に対する本質的な理解が求められます。本学科では、学生諸君が「英語の学習」から「英語の研究」へとスムーズに移行できるようにカリキュラムを構成しています。

1年次に専門分野の基礎を日本語と英語の両方で学び、2年次以降は学生が各自の興味に応じて、(英語による授業を含む)選択科目を履修します。3年次からはゼミで専門分野の研究を深め、4年次には勉学の集大成として卒業論文を完成させます。

真の英語理解者を目指す志のある方はぜひとも、英語英文学科で一緒に勉強しましょう。

Pick Up! Curriculum:英語音声学 I

英語の音声構造を学ぶとともに、発音能力を磨く演習授業です。春学期に2クラス開講し、母音や子音を中心に学びます。予習としてオンデマンド講義を視聴し、授業では発音練習を中心に行います。タブレットに搭載した発音ソフトを用いた練習を行うクラスと、グループ練習と教員による個別指導を組み合わせた授業を行うクラスがあります。
両クラスとも、即興スピーチやシャドーイングなども行いスピーキング能力の強化も行います。

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社会科
雑な世界に
理学と歴史学を通して向き合う
取得できる学位:学士(地理学)、学士(歴史学)
※地理学・歴史学の別は、選択した演習により決定します。
取得できる教員免許状:社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)、公民(高校1種)

学問分野の壁を越える学び:地理学も歴史学も、基礎から専門まで学べます。

少人数の初年次教育:1年生向けの入門クラスで、高校での学習と接続します。

汎用性のある学び:GIS(地理情報システム)などの各種技術やソフトの使い方も学べます。

関心に合わせた学び:多彩な教員を配置し、学生本人の希望に合わせた研究テーマが選べるようになっています。

理という空間軸、歴史という時間軸の2つの視点から学ぶ

幼い頃から歴史学に興味を持っていた点、また人に何かを「伝える」ことが好きで、教員の道を志していた点から、地理歴史専修に興味を持ちました。

地理歴史専修では、「地理」という空間軸、「歴史」という時間軸の2つの視点から学ぶことで、より社会的事象を深く考察できます。私自身、入学後、歴史学への印象が180度変わりました。表面的な歴史的事象を学ぶだけでなく、各々の歴史的事象の根底にあり、それらを作り出している「民衆」の視点から歴史学を捉え直すことに強く興味を持ち、当時の文献等に多く目を通しています。

将来は社会科教員、または研究職も考えており、教職課程を履修すると共に、大学院進学も視野に入れています。歴史学への知見を深めると共に、教育という「人を育てる」分野で、自分自身がどのような存在として、その役割を全うできるのかという「強み」を見つけ、それを伸ばすために充実した時間を過ごしています。

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つの別個に確立した学問体系を一つの専修に編成

地理歴史専修の特徴は、1・2年生で地理学と歴史学両方の基礎を学ぶ点にあります。他大学では専門的にはどちらかしか学べないのが普通ですが、当専修では両方を学べるカリキュラムを用意しています。地理学と歴史学は、複雑な世界を具体的な事象やことがらに即して考える点で共通していますが、地理学は空間軸に、歴史学は時間軸に重きをおくという特徴があります。二つの別個に確立した学問体系を一つの専修に編成することで、世界を空間と時間の両面から理解することを目指します。

3年生になると地理学か歴史学のどちらか一つを選び、さらに専門的な学びを深めます。3・4年生の必修科目である演習(ゼミ)として、歴史学では日本史(古代、中世、近世、近現代)、東洋史(中国古代近世史、チベット・モンゴル・満州の歴史、オスマン帝国史)、西洋史(古代、中近世、近現代)、地理学では自然地理学、人文地理学(都市・経済地理学、農村・人口地理学、地理教育学・地誌学)の各分野が用意されています。少人数の演習に参加して、フィールドワークの方法や調査結果の分析方法、文献や史料の読み方を学び、4年間の総仕上げとして卒業論文を執筆します。

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分自身の知的関心に合わせ、広く学べる

必修科目に加え、バラエティ豊かな選択科目(教職課程科目を含む)から自分自身の知的関心に合わせ、地理学や歴史学に関連の深い他の人文・社会科学系、自然科学系の科目を選んで広く学ぶこともできます。教員免許状取得のための科目も充実しています。

卒業生は、中等・高等学校をはじめとする教育関連分野や、国家・地方政府機関、マスコミ、商社、金融機関など極めて多様な業種・業界で活躍しています。また、大学院教育学研究科への進学も卒業後の進路の一つになっています。

Pick Up! Curriculum:日本近現代史特論Ⅰ

歴史をたずねる方法といえば、文字史料がうかぶかもしれませんが、モノや声も大事な方法です。文字の普及以前には、声によるコミュニケーションが大きな役割をはたしていました。文字の普及後も、人が経験を語る、聞くことにもとづいて歴史を考えるオーラル・ヒストリーがさまざまにとりくまれてきました。この講義では、歴史をたずねる方法の1つとしてオーラル・ヒストリーに焦点を合わせます。そこからは、文字史料とは異なる豊かな歴史の世界が見えてくるはずです。

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体的に思考・判断・行動しつつ、
かれた公共圏を築くために必要な資質を学際的に育成
取得できる学位:学士(公共市民学)
取得できる教員免許状:社会(中学1種)、地理歴史(高校1種)、公民(高校1種)

メディア・コミュニケーション学、社会学、経済学、法学・政治学を4本の柱に。

「公共」と「市民」の観点から社会諸科学を横断的かつ能動的に学ぶカリキュラム。

現代社会のさまざまな課題に主体的かつ分析的に取り組む「公共市民学」の力を獲得。

高校公民の教員免許状を取得しやすいカリキュラム。

ータから得られる知見を活用して社会に還元したい

公共市民学専修は、1~2年次に社会科学の諸分野の基礎を学び、3年生から自分が更に深めたい学問のゼミに所属します。私が教育学部を選んだ理由はこの二段階のカリキュラムです。大学で学ぶ学問について、高校時代の私は具体的なイメージが持てず、一度各学問に触れた上で専門分野を選択できることに魅力を感じました。

現在私はデータ分析を専門とする経済系のゼミに所属しています。データ素材を元に、何を研究テーマにするのかは各自で決めるため、非常に自由度が高いです。日々試行錯誤を繰り返して分析を進めています。将来はデータから得られる知見を活用して社会に還元する仕事につきたいと思っています。

教育学部は、様々な分野の授業を履修できます。たまたま受けてみた講義が自分の進路に関係するきっかけとなること、ある授業が一見全く関係のないテーマの授業とリンクし理解が深まること等、想像と異なる結果が待っていることもあります。この発見は教育学部ならではだと思います。

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「公共市民的」資質の育成に重点を置く

「公共市民学」は、社会科学の諸分野を横断して学び、現代社会を主体的に生きることに活かしていくための新しいコンセプトです。

公共市民学専修での学び方は、「公共市民的」資質の育成に重点を置き、4年間を通じて少しずつ学びを深めていくスタイルです。1~2年次には「社会学」「経済学」「法学」「政治学」「哲学」の5つの分野を必修科目として、社会の諸問題を追求するために必要な各専門分野の基礎を固めます。これらの必修科目を履修すれば、高校公民の教員免許状取得に必要な教職課程科目のうち、「教科に関する専門的事項」の必要科目をすべて履修でき、免許を取得しやすいカリキュラムにもなっています。2年次以降は少人数クラス「公共市民学研究」において最新の知見を学び、3~4年次にはすべての学生が2年間継続するゼミに所属し、研究成果を論文や作品にまとめながら専門分野を深めます。

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育を通じて学校と社会の双方に向けた人材養成を展開

公共市民学専修では、メディア・コミュニケーション学、社会学、経済学、法学・政治学を4本の柱とし、「公共」と「市民」をそれらの柱の間をつなぐキーワードとして、一つの学問分野の論理に従うのではなく、学際的に現実の諸課題を理解し、解決策を見出していく力を養成するためのカリキュラムを編成しています。

一人ひとりが主体的に思考、判断、行動しつつ、開かれた公共圏を築いていくという課題は、学校を超え、政府機関や非政府機関、そして民間企業など、社会の隅々に広がっています。公共市民学専修では、教育を通じて学校と社会の双方に向けた人材養成を展開していきます。

Pick Up! Curriculum:ゼミナールⅠ・Ⅱ(ジャーナリズム論)

現場に行って人びとの声に耳を傾け、人間や社会について深く考えることを大切にしています。このゼミではその体験をルポやビデオで発表します。テーマは福島原発事故、沖縄、在日外国人、過疎、LGBTQ、貧困、ホームレス、障害者スポーツ、エスニック音楽など。現実と向き合い、社会で起きていることを自分の問題として考える(内面化する)力を鍛えていきます。周りの「空気」に流されない、「個」として強い人間を目指しています。

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理学科
クロからマクロまで幅広い視点から生物学を学び、
ら探究する力を養う
取得できる学位:学士(理学)
取得できる教員免許状:理科(中学1種・高校1種)
分子から生態系まで幅広い視点から生物の成り立ちを理解します。
「顔の見える」教育で基礎から最先端までの理論と実験手法を学びます。
卒業研究では、自ら研究を進める能力の獲得を目指します。
卒業生は研究職や企業、教育などの多様な分野で活躍しています。
験が生物学専修の大きな魅力

私は幼い頃から生き物が好きで、長年に渡って川魚やカナヘビなどを飼育していました。そうして生き物を飼育する中で、どんなに小さな生き物であってもその体内には人間がまだ解明できていない極めて精巧な機構がはたらいていることに強い感動を覚えました。この体験が生物学を学びたいと志した動機です。

生物学専修では多くの実験があります。この実験が生物学専修の大きな魅力です。実験は学年が上がるごとに難しく、専門的な内容を扱うのですが、その過程で生物学の研究に必要な力が身につくカリキュラムとなっています。

私は現在卒業研究として、ヨーロッパモノアラガイの学習・記憶能力と体内時計の関係を調べています。研究では実験を行い、得られたデータを分析して次の実験をどう組み立てるかの考察を繰り返しています。卒業後は大学院に進学し、現在のテーマをより深く掘り進めていく予定です。生物学に興味のある方にはとても楽しい専修です。ぜひ一緒に生物学専修で生物の神秘を解き明かしましょう。

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生と教員が互いに「顔の見える」講義と実験実習

1964年に創設された生物学専修は、生物学と生命科学の基盤となる知識や研究手法を広く学び、科学的洞察力に秀でた人間を育成することを目標にしています。

本専修では一学年の学生数を40名程度に絞った学生と教員が互いに「顔の見える」講義と実験実習を通じ、高度な生物学・生命科学分野の学識と研究能力を養います。

1年生では自然科学の基礎を学びながら豊富で多彩な授業で視野を広げ、学年が進むにつれて分子や細胞から個体、生態系まで多角的視点から生命現象を捉えることで、先端的な知識をもって問題を統合的に理解し、解決する能力を培います。

カリキュラムは理系学科の中でも実習科目が多いのが特徴で、1年生では物理学実験と化学実験、2年生では基礎生物学実験、3年生では最先端の設備を用いた専門科目の実験実習を履修し、さらに夏季集中授業ではフィールドワークや臨海実験所を拠点とした生態学、海洋生物学実習を行っています。

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の半世紀に100名以上の博士(理学)を輩出

1〜3年生の主な授業は早稲田キャンパスで履修し、4年生は大学院生たちとともに、理学、医学、工学の各領域が融合する先端生命医科学センターで卒業研究を行い、卒業すると学士(理学)の学位が授与されます。また所定の課程を修了することにより、理科教員や博物館学芸員等の免許・資格を得ることもできます。

大学院進学率が高いのも特徴的で、本専修の卒業生は、教員が兼担する大学院先進理工学研究科へ進学し、修士課程、博士後期課程まで一貫した教育研究システムの中で研鑚を積むことができます。

実際に生物学専修の卒業生の半数以上は大学院へ進学し、この半世紀に100名以上の博士(理学)、400名を超える修士(理学)を輩出しており、研究、企業、教育の各界にて第一線で活躍しています。

Pick Up! Curriculum:海洋生物学、生態学

地球上に生息する動植物の多様性や生態系の成り立ちを実践的に学ぶために、「海洋生物学・実習」と「生態学・実習」では、それぞれ海浜や森林を対象とした合宿形式の夏季集中授業を行います。

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広い理学的素養を備えた
体地球科学分野の専門家や教育者の育成
取得できる学位:学士(理学)
取得できる教員免許状:理科(中学1種・高校1種)
固体地球科学の広い分野をカバーしており、興味に合った研究に取り組むことができる。
地球科学で最も重要である現場観察(野外調査)を深く学べるカリキュラムを提供。
物理・化学・生物を含む理学全般の学識や技術を身につけることで学士(理学)を取得。
少人数のため学生相互や教員とのコミュニケーションが多いアットホームな雰囲気のなか学べる。
究によって私たちの住む地球が経験した事象の一端に迫る

地球科学は46億年の地球の歴史を岩石や地層などに残されている記録から解明する学問であり、地球科学専修では座学や実習を通して、地球科学全般の知識を高いレベルで学ぶことができます。

現在、私は地球物質科学研究室で、主に変成岩という石を用いて地球深部から表層にかけての物質循環に関する研究を進めています。地球科学の研究はミクロからマクロまで様々な視点から、国内外の多くのサンプルを分析・検証します。研究を進める上で必要な土台となる知識が多く大変ではありますが、研究によって私たちの住む地球が経験した事象の一端に迫れると思うと心が踊ります。

高校で地学を未履修の学生も多く、それに合わせカリキュラムも配慮されています。また、初年度から巡検があり、座学だけでなく実際に自分の目で地球の神秘を感じることもできます。最近では宇宙開発や環境問題などに多くの関心が集まっており、地球科学がより身近になっています。こういったことに少しでも興味をお持ちでしたら、是非地球科学専修への入学を考えてみてください。

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球科学はロマンに満ちた科学

地球科学専修では、地球を構成している気圏・水圏・固体地球のうち、固体地球を中心に探求を行っています。そのほか、隕石や太陽系から遠く離れた天体の探求も始まっています。

地球が生まれて46億年、この気の遠くなるような長い期間に起こったさまざまな出来事が、大地を作っている岩石のなかにいろいろなかたちで記録されています。地球科学はこの記録を読み取り、記録を残した事件を解明するというロマンに満ちた科学です。その成果は地球環境問題の対策をはじめ資源開発・防災など人間の生活を支える部分の基礎となっています。

原子の単位から大陸の規模にわたる地質記録を読み取る理論と技術がカリキュラムの中心をなしています。地球科学がこのような性格の学問であるため、地球科学専修では講義のほかに、実験・演習やフィールドにおける見学・実習が特に重視されています。

学生は山野をかけめぐって地層や岩石の状態を調査して過去に生起した事件を解明し、採取してきた標本をさまざまな分析にかけて岩石がつくられた環境や条件を推定します。地層中の化石も生物の進化と地球環境を物語る大切な試料として研究されています。

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一線の研究者として活躍

卒業生は中・高等学校の理科教員、鉱山・資源・環境・建設などの地球科学関連分野はもちろん、出版・製造・コンピュータ・科学機器業界などの多様な分野において、大学で習得した地球規模の視野と悠久の時の流れの感覚を活かして活躍しています。

さらに研鑽を積むために、本学大学院創造理工学研究科や他大学の大学院に進学する者も多く、すでに相当数が第一線の研究者として活躍しています。

Pick Up! Curriculum:地球科学実習(北海道巡検)

貸し切りバスを利用し北海道中央部を7日間かけて一周します。訪問地は三笠、神居古潭、層雲峡、日高、襟裳岬、洞爺湖などです。この巡検では、日本列島の生い立ちを「実感・体感」しながら学べることが最大の特徴です。例えば火山で足元の地熱を感じたり、化石を採取したり、大陸と大陸が衝突した現場に立ったりすることができます。また人類未踏の場所であるマントルの物質を実際に手にする機会を得ることができます。

 

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数学科
学科は、数学のことが気になる人が
う場所でありたい。
取得できる学位:学士(理学)
取得できる教員免許状:数学(中学1種・高校1種)、情報(高校1種)

基礎から最先端の研究まで、応用数学、情報数学、数学教育学も含め幅広く科目を設置。

学部生・大学院生・教員・事務が一体となって、充足感のある数学の学習ができる学科。

多様な分野から選択できる2年間のゼミナールで、現代数学の一端に触れることが可能。

アドバイザー制度により、数学に関する質問には授業後に院生や助手助教が親切に回答。

稲田大学は多様な人、様々な価値観、考え方と触れ合え、学部に限らず様々な機会にも巡り合える

小さい頃から子供が好きで、算数や数学への興味も強かったため、数学の教員を目指したいと思うようになりました。

大学選びの際、数学の専門的な知識も必要と思い、教育学部の中に数学科がある早稲田大学を受験しました。実際に入学すると教員を目指す人だけでなく数学に興味を持って入学した人も多く、数学への強い関心や豊富な知識を持つ人々に囲まれ刺激を受けながら、気合を入れて問題に取り組む毎日です。数学教育に関するゼミでは、数学の性質を幅広くとらえ数学学習や数学指導を考える研究をしており、自分が大学でやりたかったことを学べている事にとても嬉しく思っています。

今後は大学院進学を考えています。将来が明確な人もいれば、興味のあることに様々取り組み将来を模索している人、ひたすらにサークル活動に打ち込む人もいて、多様な過ごし方があるのも大学の魅力です。早稲田大学は多様な人、様々な価値観、考え方と触れ合え、様々な機会にも巡り合える良い環境だと思います。

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学を身に付け、社会に貢献できる人間を育てる

『充実した教育環境でしっかり数学を学びたい』… 数学科はあなたのそんな願いに応えてくれる学科です。

数学は森羅万象を記述し理解し活用するための基盤を提供する学問であり、それゆえ文明の発祥とともに誕生し、社会の発展とともに進化してきました。現在では、科学技術の発展を理論面で支えるだけでなく、日常生活においても欠かせない素養となっています。そのような数学を身に付け、社会に貢献できる人間を育てるために、数学科では、代数、幾何、解析といった純粋数学の分野から情報数学や数学教育学に至るまで、数学の主要な領域をカバーするように科目が設置されています。

数学科図書室の専門書は、長年の学術的な観点からの選択により蓄積された極めて質の高い蔵書です。講義に関連する参考書や数学全般に関する書籍も、教育学部図書室をはじめ、学内の図書館に幅広く所蔵され貸し出しが可能です。図書検索システムも便利です。学生実習用コンピュータ設備も充実しています。 数式処理ソフトもインストールされていて、数値計算や関数のグラフの可視化もできます。

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学科はあなたの個性を尊重し、積極的にチャレンジする精神を大切にします

もっと進んだ数学を学びたい、最先端の数学を研究したいという人達は大学院に進学しています。

成績優秀者には、大学院教育学研究科と大学院基幹・創造・先進理工学研究科への推薦入学制度があります。 卒業後には、数学科で培った論理的な思考・柔軟な発想により、 メーカ一・通信・金融など、様々な業種の産業界であなたの活躍が期待されています。全国各地の中学校や高校、さらに大学の教員となって活躍している卒業生が多いのも当学科の魅力です。

教員、事務職員、学生、大学院生たちのなごやかな雰囲気がただよう数学教室で数学の感動を語り合い、素晴らしい数学の世界を広げましょう。数学科はあなたの個性を尊重し、積極的にチャレンジする精神を大切にします。

Pick Up! Curriculum:数学演習1・2

数学の有名な未解決問題にP≠ NP予想がある。関数 f が一方向性であるとは、定義域の要素 x を与えた とき f(x) を求めるのは「易しい」が、f の像の要素から逆像を求めるのは「難しい」ものをいう。現代暗号理論は一方向性関数の存在(P ≠ NP)を仮定している。数学演習では、各種暗号技術が一方向性関数からどのように構築されていくのかを学び、同時に「計算」とは何かを広く考え、暗号理論の立場からP ≠ NP問題へアプローチする。

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複合文化学科
数的・複合的な文化現象を
元的な研究方法論を駆使して多面的に分析する!
取得できる学位:学士(学術)
取得できる教員免許状:ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語(中学1種・高校1種)

様々な文化現象を、サブカルチャーから政治/社会現象まで、多面的に分析します。

英語以外の外国語力を身につけ、文化や社会に対する複眼的な思考を培います。

情報通信ネットワークの技術を習得し、情報を収集・編集して発信する力を養います。

さまざまな研究方法論を学び、自分の興味・関心を卒業論文にすることが最終目標です。

の中の”解像度”が上がった

「複合文化学科ってなにやってるの?」在学中、幾度となくこの質問を受けます。大抵の場合うまく答えられない。なぜなら複合文化学科では”なんでも”研究対象になるからです。

複合文化学科では、表象文化論を軸に学んでいます。表象文化とは、あるテーマを”のぞき穴”として、社会・文化現象をひもとく学問です。テーマは人それぞれで、メディア文化や食文化、芸術、国際関係、サブカルチャーなど。自分の興味関心が研究のエネルギーの源であり、先生方は真摯に向き合ってくださいます。

この4年間で「世の中の”解像度”が上がった」ことを実感しています。たとえば、日常の風景でしかなかった電車の中の広告でさえ、気になる。というのも、その広告が学んだことと繋がり、見えていなかった関係性を発見できるからです。そうした学びや日々重ねてきた気づきは、自分だけのものの見方になったと思っています。春からは広告関係の仕事に就きます。複合文化学科で得た”私らしいものの見方”は、今後自分の支えになると信じています。

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レビ、マンガ、J・ポップ、環境、テクノロジー、国際関係

複合文化学科では、広く文化現象を考察の対象とします。ここでいう文化とは、文学、芸術といった狭義の文化だけでなく、テレビ、マンガ、J・ポップなどのポピュラーカルチャーやサブカルチャー、さらには環境、テクノロジー、国際関係といった現代社会のかかえる多様な問題系を含んだ広い現象のことです。

こうした文化現象は、複数の要素から成るとともに、それらの要素が溶けあったり、競いあっています。本学科では、文化のこのような複数性、複合性を重視すると同時に、いくつかの方法論(記号論、精神分析、メディア論、カルチュラル・スタディーズ、アナール派歴史学など)を、そのつど組み合わせて分析していきます。

また、文化に対するこうしたアプローチに広がりと深みを持たせるために不可欠なのが、外国語と情報通信です。本学科では、英語に加えて、ドイツ語/フランス語/中国語/ロシア語/スペイン語を少なくとも1つは習得するとともに、情報通信ネットワークを活用して、情報を収集し編集していく力を培うことができます。なぜ複数の外国語かといえば、英語中心主義・英語帝国主義を相対化するためです。世界にはたくさんの言葉があり、「英語」だけが外国語ではありません。

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分のこだわり、自分の居場所をみつけるレッスンの場

「文化」「外国語」「情報」——これが複合文化学科の3本柱です。

そして、それら3つの柱をもとに、最終的に「卒業論文」を仕上げることになります。なによりもこの学科の特色は、自分の好きなこと、自分の興味・関心を卒論のテーマにすることができるということです。好きなものほど形にするのは難しい。

しかし、好きなものだからこそ、その人にしか見えないものがある。卒論と向き合う1年間は、いうならば、自分のこだわり、自分の居場所をみつけるレッスンの場といえるでしょう。それはかならずや、みなさんの人生の基礎になるはずです。

Pick Up! Curriculum:複合文化学の建築物

複合文化学科の基幹科目のひとつで、4つのメニューからなります。「知覚」に焦点をあてる「建築物Ⅰ」、「他者」がテーマの「建築物Ⅱ」、「ハイブリッド」がテーマの「建築物Ⅲ」、「自然」がテーマの「建築物Ⅳ」で、おのおの3人の複合文化学科教員によるリレー講義です。近代以降、われわれのものの見方・感じ方の前提とされ、自明とみなされる「精神」や「自我」といった文化的枠組をいまいちど検証することが目的です。

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WASEDA University

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