Graduate School of Commerce早稲田大学 大学院商学研究科

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2025年春学期 箇所間留学
陳 宣羽さん

マーケティング・国際ビジネス専修 消費者行動論研究

Thu 02 Oct 25

マーケティング・国際ビジネス専修 消費者行動論研究

Thu 02 Oct 25

早稲田大学商学研究科の箇所間留学を利用してボッコーニ大学(イタリア)へ半年間留学。

須永努先生の研究室で、コラボラティブ・ファッション消費(Collaborative Fashion Consumption)を研究。

2026年修了予定。グローバルなマーケティング領域でのキャリアを志望。

 

学びの深化と実践的経験

もともと私は消費者行動に強い関心を持ち、特に近年注目されているサステイナブルな消費行動、とりわけコラボラティブ・ファッション消費(CFC)に注目して研究を進めてきました。洋服のレンタルや中古品の購入といった行動を学術的に分析することで、持続可能な社会に貢献できると考えています。

その研究をより国際的かつ実践的な視点から深めたいと思い、2025年春学期にイタリア・ミラノのボッコーニ大学に留学しました。ミラノは世界的なファッションの中心地であり、同時にボッコーニ大学は「Be responsible, be sustainable, be safe」というスローガンを掲げ、サステイナビリティに重点を置いた教育を実践しています。私の研究テーマと大学の方針が強く共鳴し、挑戦する環境として最適だと考えました。

ボッコーニ大学の授業は1科目90分×2コマで行われ、科目によっては2コマ連続の場合もあれば、2日に分けて行う場合もありました。留学中は、以下の三つの授業を履修しました。

-TOURISM INDUSTRY AND SUSTAINABLE DESTINATIONS
観光産業と持続可能性をテーマに、ホテルや鉄道駅に併設された飲食施設を実際に訪問し、現場の課題を学びました。

-INNOVATIVE RETAIL DESIGN
大手スーパーの売場改善をテーマに、企業担当者と何度もチュートリアルを経て提案を作成、最終的には一部が採用されました。

-MANAGEMENT OF FASHION AND LUXURY COMPANIES
ロレアルなどの企業からゲストスピーカーを迎え、学期中に5回ほどの講演を通じて最新のファッション・ラグジュアリー業界の知見に触れました。

どの授業も理論にとどまらず、企業との連携や実践を重視しており、知識を企業や社会に還元する視点を持つようになりました。

 

留学経験がもたらす国際視野と自己成長

生活の面でも、この半年間は忘れられない経験となりました。週末には趣味の登山を活かしてアルプスに挑戦し、3つの雪山に登頂しました。学期終了後は荷物を友人宅に預け、バックパック一つでヨーロッパ各国を旅行しました。

その道中で出会った世界中の人々は、私に新しい価値観を与えてくれました。エネルギーにあふれ、自然や人生を心から楽しむ友人たちとの交流を通じて、東アジア社会に根強い「成功の一元的な価値観」から少し距離を置き、自分なりの生き方を見つめ直すことができました。完璧を求めるのではなく、一つひとつの風景や出会いを素直に楽しむ姿勢を学び、より成熟した視点を持てるようになったのです。

この留学を通じて、私は思っていた以上に強さや柔軟さを身につけることができました。体力的には限界を超える挑戦を繰り返し、精神的には孤独や不安を乗り越えながら、自分の感情を調整し問題を解決する力を養いました。その一瞬一瞬が私の心に深く刻まれ、今後の学術的な探究と実務的なキャリアの双方で、新しい価値や知見を創出していきたいと考えています。

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