Graduate School of Commerce早稲田大学 大学院商学研究科

その他

2009年3月修了
■片岡 康裕さん
■マーケティング・国際ビジネス専修

voice_ma_092009年3月修士課程修了
片岡 康裕さん

(マーケティング・国際ビジネス専修/現職:高校教諭【商業】)

商学部時代から大学院まで「マーケティング理論研究」ゼミに所属していました。現在は高校の教員となり、神奈川県の商業高校で、主に簿記などを教えています。また、中学時代からずっと陸上競技に取り組んでおり、現在は陸上部の顧問として、高校生の活動を見守っています。

早大商研への進学を決めたのはどのようなきっかけからでしたでしょうか?当時のご自身の状況や、目的についてお教えください。

大学院への進学のきっかけは、私の場合かなり特殊です。学部時代に周りと一緒に就職活動をしていましたが、企業を見ていくうちに、自分の人生をかけてやりたいことは、企業の中で何かをなすことではなく、子供達を見守り、様々なことを伝えていくことだと思いました。ですが、学部で教員免許を取得しておらず、取得に最低でも2年かかるということなので、せっかくなら大学院で専門的な知識を身につけながら、教員免許をとろうと考えました。

実際に入学され、学生生活はいかがでしたか?

まず大学院の雰囲気は、人数はだいぶ少ないですが、雰囲気自体は大学と共通するところも多いと思います。やはり周りは優秀な人が多く、授業もより専門的ですが、授業以外では、くだらない話をしたり、一緒に食事をしたり、自分はあまり参加しませんでしたが飲み会も盛んでした。集まって旅行に行ったりしている人もいました。
学部と異なる点も3つ紹介します。1つは、授業の形式が少人数になり、全ての授業が、学部のゼミのような形式になると考えて良いと思います。2つめは、英語の論文や本などをたくさん読まなければならなくなります。授業で使うこともありますし、修士論文を書く際には大量の英文を読まなければなりません。これが大変なことではないでしょうか。3つめは、留学生がとても多いことで、私の記憶では半数以上が留学生だった気がします。休み時間などはいろんな言語が飛び交います。もっとも、みんな日本語が流暢なので心配は要りませんし、個人的にはいろんな国の人の話が聞けてとても楽しかったです。

修士論文はどのようなテーマで執筆されましたか

修士論文は、「スポーツマーケティングにおけるスポンサーシップに関する研究」というタイトルで執筆しました。初めは修士論文がどういうものなのかも分からず、どういう方向に歩き出せば良いのかも分かりませんでした。
修士論文で最も大変なことは、「英語の論文を大量に読む」ことだと私は感じました。自分は諸先生や先輩方から「英語の論文を100本ぐらいは読まなきゃね」と激励され、実際それくらい読んだと思います。英論文を100本というとものすごい数だと感じるでしょうが、毎日少しずつ読んでいけば、慣れてきますし、それほど無理はありません。また、論文のまとめ方・書き方は、先輩の論文の形式を参考にしたり、先生や先輩のアドバイスをもらっていけば、自然に分かってきます。
ちなみに私は、スポーツが好きなので、それを支えるスポンサーシップについて研究を行ないました。内容は、スポーツマーケティングとスポンサーシップに関する過去の研究を自分なりに整理・分類したものです。

現在、大学院で学んだことをどのように活かされ活躍なさっているかについて教えてください

高校で教えるものは、「簿記」や「情報」が多く、マーケティングのゼミに所属していた自分としては、それほど直接的に大学院で得た知識を活かしているわけではありません。
ですが、高校教諭に限らず、どの職業でも大学院で得た知識をそのまま活かせることは少ないのではないかと思います。そうではなく、どんな経験にしても、一生懸命に取り組んでいくことが、大切なんだと個人的には思っています。どんな貴重な経験でも、適当にこなしてしまえば、残るものは少ないのではないでしょうか。
私は、大学院で修士論文の執筆に向き合ったということが、一つの自信になっています。

進学を検討されている方へ、メッセージをお願いいたします。

進学するかどうかは、自分の進路をある程度決めた上で、決めるのが良いのではないか、と私は思います。入った後のことは、こつこつ取り組んでいきさえすれば、そんなに心配することはないと思います。

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