The Waseda International House of Literature (The Haruki Murakami Library)早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)

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国際文学館翻訳プロジェクト

Thu 09 Jan 25

Thu 09 Jan 25

国際文学館翻訳プロジェクト

「国際文学館翻訳プロジェクト」は、若手翻訳者の育成、翻訳文学の発展、そして世界各国の翻訳者交流を目的として、2024年度にスタートしました。
本プロジェクトでは、翻訳勉強会やワークショップなど、多彩なプログラムを展開しています。その一環として、海外の翻訳者を日本に招き、1か月ほど滞在していただきながら研究活動や講演、ワークショップを行う 「翻訳者レジデンシー」 を実施しています。
また、新たな取り組みとして、海外の作家や編集者などを招き、日本滞在を通じて講演や交流イベントを行うプログラムも開始しました。
今後も、こうした活動をさらに充実させ、翻訳をめぐる国際的な交流と文学の広がりを推進していきます。

―翻訳プロジェクト立ち上げについて―
国際文学館顧問 柴田元幸

少し前までは、翻訳というと、外国語で書かれたものを日本語に翻訳する、という営みを指すことが大半でした。けれど近年は、文学に限ってみると、日本語で書かれた作品が、英語をはじめいろいろな言語に翻訳されています。要するに翻訳が、「双方向的」になってきているのです。
もちろん双方向なら何でもいいわけではありませんが、貿易が輸入一辺倒、輸出一辺倒よりも両者のバランスが取れている方が経済にとって健全であるのと同じに、翻訳も一方向と双方向とどちらがいいかと問えば、後者の方が文化にとって健全で、より活気ある文化を作ってくれると思います。
そういった「翻訳双方向化」の中心にいるというか、そもそもそういう流れを作ったのが、村上春樹さんであることは間違いありません。1970年後半に創作活動を始めるとほぼ同時に、アメリカ文学の日本語への翻訳にも積極的に取り組み、やがて自身の作品も各国語に翻訳されるようになり、いまではもう、世界中でもっとも読まれている作家と言っていい存在になっています。
そんな村上さんの名前を通称に冠した当文学館が、翻訳者たちの双方的な交流の場になればと考えて立ち上げたのが、この「翻訳プロジェクト」です。この名がつく前から、日本文学の英訳者を招いて、英語・日本語を織りまぜた講演をしてもらったりもしていましたが、加えて2024年度から、各国で活動する日本文学翻訳者を招聘し、文学館を拠点として研究・交流活動を行なってもらうという企画をスタートさせました。2024年度には、現在日本文学の英訳者としてもっとも目覚ましい成果を挙げている翻訳者の一人であるポリー・バートンさんと、チベットで日本文学研究に携わるヴムバジャさんに一か月滞在してもらい、翻訳、研究、交流に携わるなか、当館で楽しい講演や翻訳ワークショップなども行なっていただき、ご本人たちにとっても文学館利用者の皆さんにとっても実り豊かな滞在になったと自負します。
今後も毎年複数の翻訳者を招聘するほかに、作家、編集者、研究者なども招いて、日本の作家や読者と交流してもらおうと考えています。このほかにも翻訳や読書に関するワークショップなど、今後も充実させていきたいと思います。

Letters from the Haruki Murakami Library

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翻訳プロジェクトインタビュー動画
『What we talk about when we talk about translation』


イメージ映像サムネイル

アンドリー・セティアワンさん
(2025年インドネシア)


イメージ映像サムネイル

ヒタ・コールさん
(2025年ブラジル)

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