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第12回早稲田大学・美濃加茂市文化交流事業 学生演劇公演 劇団あはひ「ソネット」を開催しました

914日(土)15日(日)、岐阜県美濃加茂市にある みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアムにて12回早稲田大学・美濃加茂市文化交流事業 学生演劇公演を開催しました。
岐阜県美濃加茂市とは、本学文学部創設に関わりまた演劇・舞台芸術の発展に多大な貢献をした坪内逍遙の生誕地であることから様々な交流事業を実施しています。本事業では学内の公募で選ばれた学生団体が、美濃加茂市で1週間合宿をしながら作品を作り上げ、みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアムを舞台に作品を披露しました。

 劇団あはひ「ソネット」

12回目を迎えた今回は、早稲田大学演劇サークル「劇団あはひ」が公演を行いました。結成2年目ながらも、古典(能や落語)を下敷きに独自の視点で創作する演劇は評判が高く、今後の活躍が期待される演劇団体です。(劇団あはひの活躍については早稲田ウィークリーでも紹介されています)今回はシェイクスピア全集の翻訳を行った坪内逍遙に関連して、シェイクスピアの著書「ソネット」を取り上げ演劇を作り上げました。

地域の方々との交流

学生たちはまず、坪内逍遙の精神が息づく美濃加茂市内を見学。みのかも文化の森学芸員の方にご説明いただきながら、昔の趣が残る中山道太田宿、逍遙が生まれた場所の跡地などを巡りました。地域の方々には毎年演劇公演を楽しみにしていただいており、今回も地元の方々から温かい声援をたくさんいただきました。

 加茂高校演劇部でのワークショップ

滞在2日目は岐阜県加茂高校へ出張し、ワークショップを開催しました。先輩として高校生に伝えたいことを考えプログラムを考えます。今回は、シェイクスピアの「ハムレット」を題材に、これまで発行された様々な日本語訳の中から好きなものを選び朗読をしました。テキストを忠実に読むこと、そこに書かれた「言葉」の大切さを高校生とともに学びました。

 坪内逍遙顕彰会の皆さまとの交流

公演の室内ゲネプロを見学していただき、作品について意見交換をしました。シェイクスピアや坪内逍遙を研究していらっしゃる皆様の意見は参考になるものばかり。本番への意欲も高まりました。

(公開ゲネプロ(室内))

(顕彰会の方との意見交換)

 公演当日

今回は初めての試みとなる、生活体験館「まゆの家」(養蚕業を営んでいた古民家を復元したもの)にて公演させていただけることとなり、学生たちは古民家をどのように作品に活かすのか、試行錯誤し舞台を作り上げました。当日は天気にも恵まれ、2日間ともほぼ満席となるほど多くのお客様にご来場いただきました。

今回の作品「ソネット」は、内容や構成を吉田健一の翻訳やシャイクスピアの詩の手法などから様々に抽出し、深く壮大に構築されていました。また古民家での上演によって舞台が一層際立ち、月の光や虫の声を感じながら、ここでしか見ることのできない特別な公演をお届けすることができました。公演終了後には役者・脚本によるアフタートークを開催。公演の解説や演劇に対する熱い思いを語りました。

 ご来場いただきました皆様、公演の開催にあたりご尽力いただきました美濃加茂市の皆様、誠にありがとうございました。

 お客様アンケート

  • セリフの短さがすごく心に残った。間も最高。どの場面も鮮明に心に残っている。素敵なシェイクスピアを味あわせていただき、ありがとうございます。
  • 1つ1つのセリフが深く印象的でした。劇団あはひの劇団名のように「間」の取り方が工夫されていて良かった。
  • 劇中の台詞「生きているここと死んでいることは同じ。」「記憶の有無?!」とても考えさせられました。湯豆腐から昔の記憶が蘇るところなど、奥深い演劇に魅了されました。
  • 演劇は初めて観劇しました。詩集をお芝居にされていてビックリです。男と女、天使と悪魔、生と死、月と川など様々な対比が印象的でした。
  • 屋外の雰囲気とマッチして、詩的要素が感じられた。虫の声、明かり、風など心地よかった。
  • 言葉に意識を向ける貴重な時間をいただきました
  • 趣のある場所での公演、とてもよかったです。本番中わからなかった場面が、最後のトークで色々理解できました。
  • 派手な演劇が多い中、とても心穏やかに観られました。セリフの間にいろいろ想像するのが面白かった。この場所を上手く使っているのが良かった。
  • 時間と心の関係を深く考えさせられた。まゆの家がとてもよい演出をしていたと思う。
  • すごく惹きこまれた。若者たちががんばっている姿を見てほんとうにうれしかった。
  • 人と人の関係性について考えさせられました。今年も早稲田の学生さんに熱い演技を見せていただけてうれしかったです。この文化交流が続くと良いですね。

参加学生の声(終了後レポートより抜粋)

  帰京後は、参加学生皆で本公演について振り返りを行い、1週間の滞在を通して学んだことや気づいたことを発表し、また次への課題を話し合いました。

  •  1週間で機材準備、仕込み、本番を迎えるという短いスケジュールだったため、常に先を見て行動する力がついた。また公演への不安を取り除くための「情報の共有・連絡」の大切さを学んだ。古民家を舞台にすると聞いたときは不安だったが、開放的な舞台でのびのびと演技している役者を観ていたら、ここを選んだのは正解だと確信した。自然に囲まれながら演劇をつくる経験は貴重で、思い出に残る夏になった。
  • 夕暮れから日の入りまで変わっていく時間を、リアルタイムに観客と共有できたのはよかった。日没とともに、蝉が鳴き止んで秋の虫が鳴り出すのも、季節のちょうど間で芝居をしていることが感じられよかった。3D4D、アイマックスが流行る中、虫の声や蚊取り線香の匂い、日の光と微風が感じられる劇場の良さを知ることができた。
  • アフタートークの際に私のことをじっと見つめてくれた小さな女の子のキラキラした目や、ソネット集をこういった形で演劇にしてくれたことを本当に嬉しく思いますと書いてくださった感想などは、私がこれから演劇を続けていく上での大きな支えのひとつとなると思う。我々の知人や関係者のほぼいない客席を前にして11人に「届ける」ことの意味を身をもって体感し、役者としても人としても自分を成長させる大変貴重な機会となった。
  • “陰で支えてくださっている方々”の存在を身に沁みて感じることができた。たくさんの方々に助けられ、たくさんのことを学び、無事公演を成功という形で終わらせることができた。
  • 加茂高等学校でのワークショップでは、坪内逍遙がシエイクスピアの戯曲を全訳しているということもあり、『ハムレット』の現代までの日本語訳を時系列に参照し高校生に読んでもらった。坪内逍遙について知ってもらうということを含め、今回公演の1つのテーマであった翻訳について高校生と一緒に考え、そして自分たちの思いを伝えることができたと思う。
  • 本公演に採択していただいた後に急遽東京公演を上演することが決定し、二つの全く異なる空間での演出をそれぞれ考えながら稽古を行うことは今までにない経験で、苦労した部分もあったが、結果として作品の強度は高まったのではないかと思う。東京と美濃加茂で演出が変わったことにより、作品にとって本当に重要なポイントはどこなのか、見極める判断の基準のようなものができた。また舞台監督不在の中、東京・美濃加茂公演ともに、音響照明などの技術サイドと密にやりとりできたことが勉強になった。
  • 同じ作品を使った全く違う空間(東京と美濃加茂)での公演を成立させるという課題は、「言葉に集中する」ことで実現できたが、そこに気づくまでは思い悩み、その葛藤が演技にも表出してしまいNGを連発した。その時、脚本やドラマトゥルク、音響、役者陣が私の演技のために助言を繰り返してくれて、改めてともに創作するメンバーの大切さに気付いた。
  • 1週間の合同生活によって、メンバーのそれぞれの強みと弱み、性格がもっと分かるようになった。メンバーをより詳しく知ることで困ったときはより能動的にサポートができるため、将来の劇団の成長にもつながると思う。学校での公演と違って、地域の方やスタッフも多いので、学生だけの環境ではなくなる。ストレスや不安を感じることもあるが、一歩足を踏み出しとにかくやってみることはいい結果に結びつくことを次の参加者に伝えたい。
  • ほとんどの公演を早稲田小劇場どらま館にて行い、家族や友人、早稲田生に多く見てもらってきたこれまでの公演とは異なり、新しい人々との出会いも、普段の東京の劇場とは違う空間での上演も、どちらも新鮮で刺激的であり、また多くの学びがあった。機材の設営やお客様の誘導、雨天時の対応など、野外だからこその学びも多く、スタッフの方々と相談し、準備できたことはとてもいい経験になった。

  今回の出演団体「劇団あはひ」は、2020年2月に下北沢本多劇場にて史上最年少での公演を行います。是非こちらもご覧ください。
『どさくさ』 2020年2月12日(水)~2月16日(日) 詳細はこちら

来年度 出演団体募集!

演劇が大好きな学生の皆さん、是非美濃加茂市での野外演劇に挑戦してみませんか?
詳細は11月下旬ごろ、こちらの早稲田文化Webサイトにて公開予定です。もうしばらくお待ちください。

問い合わせ

早稲田大学 文化推進部 文化企画課
TEL: 03-5272-4783 (平日9:00~17:00)
FAX: 03-5272-4784
E-mail: [email protected]

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