早稲田大学(以下、「本学」)は、学術研究書出版制度を「大学の研究教育の内容やその水準を直接に体現する手段の一つであり、当該大学にとって枢要な使命を担う」と位置づけ、その充実こそが、大学全体のアカデミック・ステイタスの維持・向上に直結するという考えを示してきました。これまで研究教育活動や多様な文化事業の成果を効果的に発信するために、本学は株式会社早稲田大学出版部(以下、「出版部」)と連携してきました。出版事業が学術情報発信の基盤をなすという認識から、大学が直接これに関わって、自らの使命を果たすことが、学術研究書出版制度の趣旨であるといえます。
2015年度に制度の見直しを行い、現在は以下のとおりです。
「早稲田大学学術叢書」は、本学のアカデミック・ステイタスの維持・向上を目的とし、良質な学術研究書の出版機会を提供します。
新鋭研究者のための叢書「早稲田大学エウプラクシス叢書」(「エウプラクシス」は、ギリシャ語で「成功を収めた実績」の意味)により、出版経験の少ない研究者(博士学位取得後5年以内の研究者)に対して、単著として学術研究書を出版する機会を提供します。出版部の専門の編集者が入稿から刊行まで、原稿の完成に向けて支援する体制をつくっています。
いずれも、上製本のA5判とし、ページ数、字数等の詳細は募集要項に記載します。
「書面審査」では、学内外の複数の専門審査員が、原稿と提出書類に基づく審査および評価を行います。専門審査員は、応募分野の研究者を中心に選定します。学位論文をベースにしている場合は、指導教員等の関係者を除き、公平性を確保します。
「書面審査」による評価点に、出版物としての市場性の観点から出版部の意見を加え、文化推進担当理事等が最終決定を行います。
委員会は、文化推進担当理事からの諮問を受けて、レベルの高い学術文化情報の発信、国際社会における本学のアカデミック・ステイタスの向上をめざして、この制度における学術研究書と学内外の優れた学術研究成果の応募促進のために審議します。
本制度の趣旨を生かすためには、優れた学術研究成果の応募が増えることが強く望まれます。本学常勤教員および本学における博士学位取得者、研究員など応募対象者(募集要項をご参照ください)の皆様が、本学アカデミック・ステイタスの維持・向上という本制度の目的をご理解のうえ、奮ってご応募くださるようお願いいたします。
2024年度の募集要項・応募書類は、以下からダウンロードしてください。
応募書類のご提出は、郵送または学内便(学内者で可能な方)でお送りください。
(応募書類郵送先)
169-0071
東京都新宿区戸塚町1-103 早稲田STEP21 5階
早稲田大学文化推進部文化企画課
学術研究書出版制度担当あて
(お問い合わせ)
[email protected]
本制度は、早稲田大学文化推進部文化企画課と株式会社早稲田大学出版部が連携して取り組んでいます。これまでの出版物については、以下のリンク先でご覧いただけます。
早稲田文化サイトは、本学の文化的資源・文化情報の発信基地として、文化推進部が運営しています。