杉原千畝が繋ぐ、岐阜県八百津町と早稲田大学
日本の外交官「杉原 千畝」(すぎはら ちうね・1900年-1986年)は、第二次世界大戦中のリトアニアの領事館にて、ナチス・ドイツに迫害され欧州各地から逃れてきたユダヤ人等に日本を通過するためのヴィザ(渡航許可証)を発給し、約6千人の避難民を救ったとされ、「東洋のシンドラー」とも呼ばれています。

早稲田キャンパスに設置されている杉原千畝のレリーフ(11号館と14号館の間)
杉原は岐阜県八百津町出身であり、早稲田大学が母校としても知られています。2016年に八百津町より音楽を通じた文化交流の要請をいただき、同年より早大生による同町でのコンサートを開催するほか、コンサート前日には出演学生が町内の中学校を訪問し、生徒と歌の交流も行っています(2016年度、2017年度、2018年度)。
2019年度は早稲田大学グリークラブが八百津町を訪問
今年度は、早稲田大学グリークラブを派遣することを決定いたしました。コンサート名は「ワセダ ヒューマニティ コンサート ’19」。2019年8月31日(土)13:30から、八百津町ファミリーセンター 大ホールで開催いたします。詳細は以下をご覧ください。
勇気と正義を貫く精神を学ぶ早大生
八百津町には、杉原千畝の功績を称え、後世に記憶を伝えるための記念公園「人道の丘公園」があり、公園内には「杉原千畝記念館」も建てられています。派遣される早大生は、同館を訪問し、勇気と正義を貫く精神の大切さも学びます。館内は「なぜ、ナチスはユダヤ人を迫害するようになったのか」に始まる複数のコーナーに分けられ、当時の時代背景やユダヤ難民の過酷な運命、そして杉原がなぜ外務省からの指示に反してまでヴィザを発給するに至ったか等について、パネル展示や映像資料により学ぶことができます。また、杉原が書いたヴィザの記述からは、誰もがその数行が持った重みを考えさせられます。
- 人道の丘公園
- 公園からは街が一望できます
- 杉原千畝胸像
- 杉原千畝記念館