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「美濃加茂に贈る、あたしとぼくの、ヒーローのショー」出演学生インタビュー(Vol.2 悪者編)

早稲田大学は2007年4月に岐阜県美濃加茂市と文化交流協定を締結し、2008年より10年連続で美濃加茂市にて本学学生による演劇公演を行っています。(詳細はこちらをご覧ください。)

学生は岐阜県美濃加茂市のミュージアムで約1週間合宿しながら稽古と公演をします。この企画の大きな魅力は、都会ではなかなかできない野外での公演が可能なことです。2017年度、10回目の記念すべき公演「美濃加茂に贈る、あたしとぼくの、ヒーローのショー」に出演した学生さんに3回にわたりインタビューを行いました。今回は、Vol.2 悪者編。(Vol.1 ヒーロー編はこちら。)

「悪者」役の河野周平さん(文化構想学部3年)に、早稲田大学南門から徒歩0分の「3つのオレンジへの恋」さんでお話を伺いました。オムライスの大盛りを悪者風に食べながら悪者風に語ってくださいました。

この公演に参加した感想を教えてください。

演劇への参加自体が二回目であった。初参加だからわからない、という免罪符も使用できず(前回も真に逃げの意味で使用したことはなかったつもりだが)、初稽古から本番までの流れを今回はイメージしつつ取り組むことができたので、いい意味で慣れというものが新鮮さに勝り、演出がついていく過程で余裕を持って「悪者」の軌道修正が可能だった。

とはいうものの、野外で公演をするという響きは東京で稽古をする段階からワクワクを促進し、本事業に則って活動する者としてはやはりここに焦点は当てられた。下見に参加していない私は、下見に参加した演出担当者が言うことと、写真に収まる芝生やバルコニーに想像を膨らませるしかなく、東京にいるうちは非常に苦しい思いをした。そういったことから、現地に着いて演じることとなる舞台を実際に目にしてから本番までの短い期間で「悪者」を開放的な空間に拡張させることが目標となり、それが演劇に普段それほど触れることのない地域の皆さまに届きうることを期待した。

バルコニーは、前後の幅はほとんどないのに対する左右の幅は引くほどにあり、芝生は、いわずもがなで悠々と虫の声が響き渡っていた。経験のある早稲田小劇場どらま館の舞台ベースの動きは早々に打ち砕かれ、大きくわかりやすい動きや、聞こえる発声を要求された。

不幸にも本番日に大雨が降ってしまい、ガラスの向こうまで届くよう戸口に声を当てる努力はしたものの、やはり届かなかったようだ。せっかく来てくださったお客さんに対してそれは残念なことであり、悔しく思って、後あと考えてみれば、せめてもう少しもがくことができたのは、意識して表情をかたどることだった。

しかし背を向け表情が見えなくとも、大雨に遮られ声が聞こえなくとも、屋内ではありえない眼前の木々に心の底から台詞を出すことができた。劇全体を通して自然からエネルギーをもらいつつ体を躍動させて演じることができ、それが緊張に際しての勇気ともなった。こういった意味では、「悪者」を開放的な空間に拡張させるという目標は自然と達成されていたのかもしれない。この感覚を忘れないようにしたい。

公演やワークショップを通して美濃加茂市の方と触れ合う機会があったと思います。

終演後、ヒーローのショーとヒーローショーを勘違いして観にきてくれた? 地域の子どもたちが近寄ってきてハイタッチや写真を求められ、応えたあとに「悪者」らしく威嚇するポーズをしてみると、キャッキャと立ち去るのではなく顔をこわばらせて走り去る様子をみた。それは目の前の私の演技を真剣に観、偽りなく怖がってくれていたということで、確実に「悪者」と対峙していたことがひしひしと伝わった。その純心と想像力に感謝するとともに、それらを彼らは刺激され、我々は反応をみるという生のやりとりがあったことが、実際に赴いて公演したことの一つの意義ではなかろうか。

同じことをすると笑ってくれた高校生たちは、自ら持った演劇への関心をさらに育みたいのであれば、就職はどこでどうであれ大学に行くのであれば早稲田に来てもいいのではないか。私自身大学から上京し、何をやるにも比較的自由でありながら、演劇に最初は関心がなくともやってみることができ得た層の厚さがあった。進学するのであれば次段階は大学生か専門学生であり、実体験やワークショップでの反応から感じたように、東京から自分たちのところに来た少しだけ年齢が上の若者にはどうしても憧れをもつ。だからこそそれを原動力の一つとして私たちを追いかけてくればいい。

美濃加茂市民ミュージアムで働く村瀬さんには、村瀬さん役として出演してもらった。元気かな?心より御礼申し上げる。

現在、第11回演劇公演の出演者を募集中です。応募をするか迷っている学生にメッセージがあればお願いします。

私は愛知県の名古屋で育ち、中学も高校も岐阜県から通うクラスメイトはたくさんいて、美濃加茂という地名は生活していればたびたび耳にしたことはあれども、今のいままでご縁はなく本事業で初めて足を踏み入れた。おこがましさを承知でいえば、愛知と岐阜は日々同じ濃尾平野の空気を吸って暮らすお隣さんとして認識しているので、上京してから知り合った東京の大学の友人たちと、広義の地元、美濃加茂というご近所にて演劇を打つことができたということそのものに大変感激した。

美濃加茂はいいところだぞ。応募しなさい。

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