アゼルバイジャン共和国への技術協力構想進む 石油上流部門など

理工学術院栗原正典教授(創造理工学部環境資源工学科)は、国際石油開発帝石(インペックス)株式会社からの受託研究、「アゼルバイジャン共和国国営石油会社SOCAR社若手技術職員を対象とする貯留層評価等に関するスキル向上研修の支援研究」に取り組んでいます。

この受託研究は、インペックス南西カスピ海石油株式会社がアゼルバイジャン共和国の国営石油会社であるSOCAR社より、同社若手社員の育成を目的とした研修実施の要請を受けたことをきっかけに始まったものです。日本と産油・産ガス国との関係強化によるエネルギーの安定供給に資することを目的としており、国(経済産業省)の支援も受けています。

本研修においては主として石油上流部門に関する技術教育、現場見学等を提供することになりますが、栗原研究室では、特に油層評価・油層モデリング・油層シミュレーション・開発計画策定・石油精製等の基礎と応用に関する講義および講義資料・教材の作成を受託しました。

本研修では、研修生の充足感を満たすためのさまざまな工夫を凝らしています。実在に近い仮想油層データの作成、アゼルバイジャン共和国の油層スタディで実際に用いられているソフトウェアの利用、また大学における研修の利点を生かして、複数の教授陣に一部講義の依頼をすることなどを計画しています。さらには、SOCAR社やアゼルバイジャン共和国の大学とも密接に意見交換を行うなど、現地の意見も取り入れた手作りの研修を目指しています。

石油工学に関する実践的な研修を行えるということは早稲田大学の強みです。本研究がアゼルバイジャン共和国との二国間関係の発展に寄与し、本学と同国研究・教育機関との連携強化の契機となることが期待されます。

アゼルバイジャン共和国訪問

栗原教授はインペックス社代表団とともに2015年8月24日から27日まで、アゼルバイジャン共和国を訪問しました。SOCAR社の役員や技術者と面談を行い、2016年4月から6月に行われる予定の同社若手技術者への研修について、そのニーズ、要望等を聴取しました。またSOCAR Baku Higher Oil School、Azerbaijan State Oil University、Khazar Universityの3つの大学を訪問し、石油工学に関する教育や大学間の協力などについて意見交換を行いました。

訪問の様子はアゼルバイジャン共和国内でも報道されており、アゼルバイジャン共和国国営通信社「AzerTac」のWebサイトにはSOCAR Baku Higher Oil School訪問の様子が掲載されました。

SOCAR Baku Higher Oil School学長ガシモフ氏および同学校教授・教師陣との会見の様子

SOCAR Baku Higher Oil School学長ガシモフ氏および同学校教授・教師陣との会見の様子

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