• Featured Article

久保田さん(理工センター技術部 技術企画総務課)

先輩からのメッセージ

Tue 08 Sep 26

先輩からのメッセージ

Tue 08 Sep 26

安全業務から廃棄物管理、イベント支援まで。
学生と一緒に悩み、汗をかく

プロフィール

前職は医薬品メーカーで、薬の有効成分である原薬の合成に20年以上携わり、教育トレーナーやコンプライアンス、環境管理などの役割も担った。早稲田大学に入職後は、安全業務、廃棄物管理、理工展をはじめとするイベントの窓口を担当している。 

 キャンパスの安全を守ったり、研究室から出る廃棄物の相談に乗ったり、学生が主役のイベントを裏方として手伝ったり。技術企画総務課の久保田さんの仕事は、一言では説明しづらいほど幅広いものです。前職での経験を生かして早稲田大学で勤務する久保田さんに、日々のやりがいと、仕事で感じる喜びについて聞きました。 

主な仕事は安全業務、廃棄物管理、イベント窓口

担当している仕事は、大きく三つあります。一つ目はキャンパスの安全業務全般です。たとえば、月に一度、職員と教員が集まって安全について話し合う安全衛生委員会では、私は事務局として、資料をまとめたり、議事録のたたき台を作ったりしています。万が一、実験中に事故が起きるようなことがあれば、その対応や、再発防止に向けた調整にも関わります。 

二つ目は廃棄物の管理です。これは、大学ならではの仕事で、非常に奥深いと感じます。たとえば、研究室から出る廃棄物の中には、水銀や鉛、フロンを含み、そのまま処分できない装置もあります。古くて取扱説明書もなく、いまの学生は動いているところを見たこともない、そんな装置の廃棄相談が私のところに回ってきます。そんなときは、装置に刻印されたメーカー名を手がかりに問い合わせるなどして、必要な手続きを調べ対応します。 

三つ目は、理工展をはじめとするイベントの窓口です。学生には、「やりたいことは自分たちで決めていい。私たちはそれを手伝う裏方だから」と伝えています。基本的に理工展は、学生による、学生のためのイベントですからね。 

今でも覚えていますが、私も学生のころ、学園祭に当時まだあまり知られていなかったアイドルグループを呼んで、大いに盛り上がったことがあります。自分たちで何かを作り上げるからこそ、忘れがたい思い出として記憶に残るもの。学生にもそんな経験をしてほしいですから。 

私が所属する技術企画総務課は、言ってみれば“何でも屋”です。日々起こる困り事に、技術面から手を貸すのが役割です。どの仕事も、誰かの相談を受けて、一緒に悩むところから始まるんです。 

前職で経験してきた事故事例の分析が、いまに生きている

早稲田に来る前は、医薬品メーカーで薬の有効成分をつくる仕事を20年以上経験しました。全国の製薬会社や化学メーカーで起きた事故を見て回り、原因などについて研究する会に何年か参加していたこともあります。特に安全関連の仕事には、当時の経験が生きていると感じます。 

大切なのは、事故が起きた後の対応だけでなく、その前の段階にも目を向けることです。「ヒヤリハット」という言葉がありますが、大きな事故の裏には、ヒヤッとした小さな出来事がいくつも隠れているものです。自分自身の経験から、学生には「あのとき、少し変だと思わなかった?」みたいに、よく話しています。日常のちょっとした違和感に気づけるかどうかが一番大事だからです。 

前職では教育トレーナーやコンプライアンスの担当も経験しました。相談役として、話をよく聞き、ともに考えることを大切にしていたんです。あの頃もいまも、私に求められていた役割は同じだったのだと思います。 

学生と接することで、自分も若くいられる

この仕事でやりがいを一番感じるのは、相談に来た人とともに考えて、最後に「ありがとう」と言ってもらえたときですね。私としては大したことはしていないつもりでも、わざわざお礼を言ってくれる学生も多くて、こちらが恐縮してしまうほどです。 

ちょうど大学を卒業したばかりの息子がいることもあり、学生たちと接していると、自分の子どもと話しているような気持ちになります。若い人と関わっていると、自分もいつまでも若くいられるんです。相談を受ける立場ですが、むしろこちらが学生から教わることも多く、50を過ぎたいまも成長している実感があります。 

先日は、自動車メーカー各社が集まって、自社の技術を学生に見せるイベントを担当しました。広い会場に各社がブースを並べ、技術者と学生が語り合う、にぎやかな数日間でした。手伝ってくれた学生が就職の面談で振るわなかったと聞き、「あの会社の人事も来ているから、もう一度アピールしておいで」と背中を押したりもしました。終わってみると、前日までの熱気が嘘のように静かになって、少し寂しくなりましたね。自分が学生時代に楽しんだ学園祭のような感覚を久しぶりに味わえました。 

学生には半分本気で、こうお願いしています。「いつか社会で認められて世に出ることがあったら、大学時代にあの職員と話したことがきっかけだった、と言ってくれよ」と(笑)。10年後、20年後に、自分と接したことが何かにつながってくれたなら、これほどうれしいことはありません。 

「一緒にやろうよ」の言葉に背中を押された

転職のきっかけは、前職の会社が方針を変えたことでした。長く所属していた部署がなくなり、同僚もそれぞれ別の部署へ移ることに。私も早期退職を選びました。家族には、収入や有期雇用のことを心配されましたが、それでも早稲田大学に決めたのは、面接や職場見学で会った職員の皆さんが、「一緒にやろうよ」というあたたかい空気で迎えてくれたからです。この人たちと働きたいと、素直に思えたんです。 

うまく馴染めるか不安もありましたが、入ってみると疎外感はまったく感じませんでした。上司はよく話を聞いてくれるし、的確に道筋を示してくれます。 

家でも、「前職より仕事の話を楽しそうにするようになったね」と妻から言われました。この選択をしてよかったと、いまは思っています。 

ともに悩み、汗をかける人と働きたい

この仕事は、決まった答えを当てはめればそれでいいものではありません。相手の話に耳を傾け、周りにも相談しながら、その都度ふさわしい方法を探していく必要があります。 

一緒に悩み、一緒に汗をかき、その結果として感謝される。そんな時間に喜びを感じられる人に、ぜひ来てほしいと思います。学生の身近な相談相手になれる人なら、きっとやりがいを感じられるはずです。 

私自身、職員の方の「一緒にやろうよ」という一言に背中を押されました。私からも、これから入る方に「一緒にやろうよ」と伝えたいですね。 

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/top/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる