盛山文部科学大臣と田中総長らが
博士人材活躍促進に向けた取組状況について意見交換

左から田中総長、今枝副大臣、盛山大臣、若尾理事
2024年1月12日に盛山正仁文部科学大臣、今枝宗一郎副大臣らが早稲田大学リサーチイノベーションセンター(121号館)を訪れ、田中愛治総長をはじめとする本学関係者と博士人材の活躍促進に向けた取組についての意見交換を行いました。
文部科学省では、博士人材の能力が社会において正当に評価されるとともに、博士人材の強み・魅力を可視化し、アカデミアのみならず、社会の多様なフィールドで一層活躍することを後押ししていくため、文部科学大臣を座長とする「博士人材の社会における活躍促進に向けたタスクフォース」を設置しています。
このタスクフォースでの検討の一環として、盛山正仁大臣、今枝宗一郎副大臣をはじめとする文部科学省関係者が本学リサーチイノベーションセンターを訪問し、田中愛治総長、須賀晃一副総長、本間敬之常任理事、若尾真治理事、柴山知也アントレプレナーシップセンター所長、林泰弘カーボンニュートラル社会研究教育センター(WCANS)所長、菅野重樹理工学術院長、及び本学の博士課程学生5名と意見交換を行いました。

意見交換の様子
盛山大臣、田中総長の挨拶のあと、本間常任理事より文部科学省における博士人材育成関連プログラムの本学での展開について概略を説明されました。また、次世代研究者挑戦的研究プログラムの支援のもと行っている「早稲田オープン・イノベーション・エコシステム挑戦的研究プログラム(W-SPRING)」、卓越大学院プログラムによる「早稲田大学パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム(PEP)」、および早稲田大学アントレプレナーシップセンターでの起業活動支援について説明し、博士課程学生の研究とキャリア開発支援として本学が行っている取り組みを紹介しました。

田中総長

盛山大臣
博士課程の学生からのプレゼンテーションでは、PEPに所属する丹野祐次郎さん(博士後期課程電気情報生命専攻1年)、千島健伸さん(一貫制博士課程先進理工学専攻2年)、W-SPRINGの支援を受ける實野佳奈さん(博士後期課程共同先進健康科学専攻3年)、田中大貴さん(博士後期課程建築学専攻1年)、本学アントレプレナーシップセンターのWASEDA-EDGEプログラムに参加する青木志穂さん(一貫制博士課程先進理工学専攻1年)から、それぞれ自身の研究・起業状況や今後の展望、各プログラム・支援体制の魅力について発表し、盛山文科大臣も高い関心を持って傾聴されていました。

質疑に答える實野さん

質問をする今枝副大臣
今枝副大臣からは、W-SPRINGプログラム所属で起業もしている田中さんに、起業しながら大学院に進学した経緯について質問があり、田中さんからは「学部生のときに大学のプログラム(WASEDA EDGE ギャップファンド・プロジェクト)を通じて起業したが、そのなかで起業し博士後期課程にも進学した先輩方の姿を見ており、そういった方が身近にいたことが大きかった。また、欧米のスタートアップ企業のCEOはPh.Dを持っていることが多く、自身が大学院に進学するにあたって迷いはなかった。」と回答しました。

今枝副大臣からの質問に答える田中さん
意見交換終了後には、1階ギャラリーの大モニタにて2023年11月に実施した「早稲田オープン・イノベーション・フォーラム」の様子をまとめた映像を見ながら、本学の産学連携の成果について説明しました。
なお、会場となった121号館(リサーチイノベーションセンター)は、2020年に竣工した早稲田大学の研究中核拠点であり、同施設においては世界最先端の産学連携研究が展開されています。