2022年3月25日(金)/26日(土)に、戸山キャンパスの早稲田アリーナにて、2021年度学部卒業式、芸術学校卒業式および大学院学位授与式を執り行いました。
昨年度と同様に学生およびご家族の方々の健康と安全に配慮し、新型コロナウイルス感染症拡大を防止する観点から、式典への参加対象を卒業生、修了生のみに限定し、参加人数が分散するよう式典の回数・時間を調整のうえでの実施となりました。式典の模様は、来場いただくことができなかった方に向け、インターネットでライブ配信されました。
※式典当日のアーカイブ映像に関しては、本ページの末尾をご覧ください。
2021年度は、学部卒業者8,131名、芸術学校卒業者26名、修士課程修了者1,951名、専門職学位課程修了者508名、博士学位受領者203名、合計10,819名が、桜の咲きほころぶなか、早稲田の杜を巣立ち、新たな門出を迎えました。
式典では、総代、副総代および博士学位受領者の紹介に続き、田中愛治総長より卒業生へ式辞が送られました。
総長式辞<抜粋>
皆さんは早稲田大学で、「たくましい知性」を育み、「自分の頭で考える」ことを身につけたと思います。「自分の頭で考える」ためには、やはり学問が重要なのです。学問をひもとけば、過去に人類がどのように、未知の問題に挑戦したのかを、学ぶことができます。したがって、皆さんが未知の問題に挑戦する際には、早稲田で修めた学問が座標軸となり、今後の人生の道標(みちしるべ)となっていくはずです。
私は、ウクライナの人々が受けている人権侵害や殺戮を思うと、言葉に表せないほどの義憤と悲しみが湧いてきます。そうした中で、私が教育者の1人としてできることは、皆さんに早稲田で学んだことを心に刻み、卒業後の人生を歩んで欲しい、とお願いすることです。
早稲田大学の創立者である大隈重信は、「一身、一家、一国家のためのみならず、進んで世界に貢献する抱負が無くてはならぬ」と述べ、利他の精神の大切さを強調しています。この寛容の精神に照らせば、人権侵害をしたり、弱者を痛めつけたり、他者を陥れるようなことは、早稲田大学の建学の精神に反することになります。すなわち、早稲田大学で学んだ者は、誰1人、人の道に外れたことをしない、人として行ってはいけないことをしない人間になっていただきたい、ということです。
皆さんは、早稲田で学んだことに自信を持ち、コロナ・パンデミックの中で苦しい学生生活をやりきったことを誇りとして、今後の人生を切り開いてください。そして卒業後も、時々は母校に帰ってきてください。その時には、今よりも輝いている早稲田で、今よりも輝いている皆さんとお会いしましょう。
続いて、萬代晃・校友会代表幹事より、新しく校友となる卒業生に対して激励と歓迎の挨拶がありました。
挨拶<抜粋>
現在、世界は、新型コロナウイルスとの闘いが続いているだけでなく、政治・経済・社会制度の大きな変革の真只中にあり、先行きの不確実性は益々高まっております。しかし、このような時代だからこそ、既成概念にとらわれず新しいものに挑戦する早稲田的な人材が求められています。まさに、地域で活躍し、世界に羽ばたくグローバル・リーダーであります。
早稲田で身に付けた「たくましい知性」と「しなやかな感性」に更に磨きをかけ、この早稲田で学んだという誇りと進取の精神を持って、日本中、いや世界中の人々の心を動かし、感動を与え、世界に大きく貢献できるような人になってください。
また、学術・スポーツで特に優れた成果をあげた学生または団体に対して授与される小野梓記念賞の紹介が行われ、今年度の小野梓記念賞は、学術賞6件、スポーツ賞17件、特別賞1件でした。
2021年度小野梓記念賞受賞者一覧
https://www.waseda.jp/inst/student/assets/uploads/2022/03/2021onoazusa.pdf