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オンライン授業に関する調査結果(2020年度春学期)

オンライン授業に関する調査結果(2020年度春学期)

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、本学では2020年度春学期のすべての授業をオンラインで実施いたしました。これを受け、大学総合研究センターは全学生を対象に2020年8月3日~22日にかけて、オンライン授業に関するアンケート調査を実施しました(回答数:15,093件、回収率:31.4%)。教育の質保証の観点から、実施したオンライン授業の実態を把握するとともに、課題の改善を進めて参ります。

調査結果のポイント

  • 学生の92.2%が「有益なオンライン授業」があったと回答した。
  • オンライン授業の良い点として、自分のペースで学習できる点や、復習に取組みやすい点があげられた。
  • オンライン授業の改善点として、課題が多い点、身体的な疲れをより感じる点、孤立感を感じる点があげられた。
  • 有益とされた授業からは、課題に対するフィードバックがある授業の進め方に学生の意見が反映される、といった点が重要であることが示唆された。
  • オンライン授業の適切な割合は、感染症リスク下においては、7割以上という回答が69%を占めた。リスクがなくなった場合においても、1割以上が適切との回答が83%を占めた。さらに、36%の学生は4割以上と回答した。
  • 数値を平均化すると、感染症リスク下におけるオンライン授業と対面授業の適切な実施割合は、オンライン授業7割vs.対面授業3割、リスクがなくなった場合においてはオンライン授業3割vs.対面授業7割となった。

1.調査結果

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う学習・生活への影響やオンライン授業の現状や課題等について調査を行いました。
 まず、92.2%の学生が「自身にとって有益であったオンライン授業はあった」と回答し、73.7%の学生が「満足いかなかった授業はあった」と回答しました。また、オンライン授業の良かった点として、「自宅で学習できる」、「自分のペースで学習できる」、「通学時間を学習に有効活用できる」などがあげられました。一方、改善点として、「課題が多い」、「目や耳、肩など身体的な疲れをより感じる」、「友達と一緒に学べず孤立感を感じる」などがあげられました(表1)。

 

表1 オンライン授業の良かった点と改善点(上位4項目)

注)%は回答母数に対する割合

 

 次に、学生にとって最も有益であった授業と、満足いかなかった(不満のある)授業それぞれの授業方法について尋ねたところ、図1のような傾向が示されました。最も有益な授業では、「小テストやレポートなどの中間課題がある」、「課題に対するフィードバックがある」、「授業内容や授業の進め方に学生の意見が反映される」といった項目で肯定的な回答が多くみられました。一方、不満のある授業について、「小テストやレポートなどの中間課題がある」では肯定的な回答はあるものの、「課題に対するフィードバックがある」や「授業内容や授業の進め方に学生の意見が反映される」といった項目の肯定的な回答が、最も有益な授業と比べ少ない傾向にあります。

 

図1 最も有益な授業と不満な授業の授業方法の比較
注)各項目において4件法を用いた。また、「あまりなかった」「まったくなかった」の割合は省略している。

 また、感染症リスクがある場合と、リスクがなくなった場合で、オンライン授業の実施割合はどのくらいが適切か尋ねたところ、図2のような結果が示されました。リスクがある場合には、7~9割が適切と回答する学生が47.6%と最も多く、7割以上が適切と回答した割合は、68.6%でした。一方、リスクがなくなった場合には、1~3割程度が適切と回答する学生が46.9%と最も多く、4割以上と答えた回答を含めると、83.1%がポストコロナ時代においても一定以上のオンライン授業の継続を望んでいることが示されました。

図2 オンライン授業の適切な実施割合

 これらの数値を平均化すると、図3のように感染症リスク下におけるオンライン授業と対面授業の適切な実施割合は7:3、リスクがなくなった場合においては3:7となりました。

 

図3 オンライン授業の適切な実施割合(平均値)

 さらに、オンライン授業のよかった点として、表1で示した指摘以外に「対面による授業の方がより活発的に議論できると感じた(商学部・3年)」という意見あった一方で、「講義スライドの内容が充実しており、教員の話し方も深い理解を促すものだった(文学部・3年)」という意見がありました。また、「コロナがおさまった後もオンライン授業が選択肢として残されたら嬉しく思う(先進理工学部・2年)」など、自由記述でも具体的な意見を多数いただきました。自由記述の頻出語及び代表的な学生の声を以下のように要約しました(図4)。

 

図4 オンライン授業の良かった点に関する自由記述における頻出語の共起ネットワーク
注)KH Coderによる解析を元に作成(対象:日本語で回答した学部生)

 

2.調査結果を受けた取り組み

 アンケート調査の結果を受けて、大学総合研究センターでは、ウィズ/ポストコロナ時代における授業運営指針として、「オンライン授業・ハイブリッド授業の検討および運営に関する6箇条」および「学生からの要望を踏まえた対応例」を全学に展開しました。

オンライン授業・ハイブリッド授業の検討および運営に関する6箇条

 以下のことについて、改善努力をします。
 ・シラバスへの授業・評価方法の明示
 ・授業形態に応じた適切な教材の提供
 ・効果的なフィードバックの実施
 ・積極的な対話機会の提供
 ・学習目標に応じた計画的な課題のデザイン
 ・様々な学習環境への配慮

 各条項における「学生からの要望を踏まえた対応例」はこちらをご参照ください。

3.今後の課題

 以上、アンケート結果から、オンライン授業は、一定程度の不満要因はあるものの、学生からは総じて高く評価されていたことが明らかになりました。
 現在、大学総合研究センターでは、アンケート結果を全教員に共有するとともに、アンケート結果内容に基づいた教員向けセミナーの開催ならびに情報発信など、授業改善に資する活動をしております。今後は、秋学期にもアンケート調査を実施し、春学期との比較分析をした上、授業内容や教員・学生のそれぞれの特性を考慮しつつ、対面授業とオンライン授業の双方の利点を組み合わせた、より効果的な「ハイブリッド授業」の実施を推進していきます。

4.調査内容・結果に関するお問い合わせ先

お問合せフォーム
※回答に時間を要する場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 

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