校友インタビュー 清華大学シュワルツマン学院の奨学生に

早稲田大学商学部を2016年に卒業した神谷奎祐さんが、清華大学大学院シュワルツマン学院 (Schwarzman College) の第5期奨学生に選ばれました。神谷さんは、Schwarzman Scholarとして授業料を始め渡航費、住居費、研修旅行費、健康保険費などを全額奨学金として受け取り、国際関係学修士(Masters of Global Affairs)を1年間で修めます。神谷さんは世界中の4,700名を越える応募者から選ばれた145人の奨学生の内の1人です。

Schwarzman Scholars とは

「Schwarzman Scholars は、21世紀の地政学的な環境に備えて、次世代の指導者を育成するプログラムです。北京の名門校清華大学を拠点とする、競争率の高いこの1年間の修士プログラムは、優秀な学生を集めて、世界で台頭している中国の役割を含め、変化を続ける国家間の相互関係に影響を与える経済、政治、文化要因の探求と理解を深めることを目的としています。」(Schwarzman Scholarsサイトより引用)

プログラムのカリキュラムは、ハーバード大学、エール大学、プリンストン大学、スタンフォード大学、オックスフォード大学などから集まったトップの教授陣に加え、世界の政界・財界をリードする多様な講師陣により構成され、コアカリキュラムの他に公共政策、経済/ビジネス、国際問題の3つの分野の1つに焦点を当て学習します。

オックスフォード大学のローズ奨学制度から着想を得た本プログラムは投資ファンド・Blackstoneの創設者であるシュワルツマン氏個人からの1億ドル以上に上る寄付に加え、世界中の企業や個人からの寄付により既に合計5.83億ドルを調達し、プログラムを半永久的に継続することを目指しています。

この基金により、米国(約40%)、中国(約20%)、その他国々の出身者から選ばれた28歳以下の奨学生約150人(今後200人に拡大予定)がフルスカラーシップを受け、清華大学に設立されたSchwarzman Collegeで生活し、豊富な課外活動を経ながら国際関係学修士(Masters of Global Affairs)の取得を目指します。メンター制度や研修旅行、インターンシップ等の豊富な機会が用意されていることも魅力の一つで、校舎は世界的建築家のロバート・スターン氏の事務所によって設計され、Architectural Digestにより「The 9 Best New University Buildings Around the World」に選ばれています。

神谷さんのプロフィール

東京都出身。幼少期をヨハネスブルクと東京で過ごし、中学は上海市進才中学国際部を卒業。高校から再び日本に戻り、早稲田実業学校高等部を卒業。2012年早稲田大学商学部に入学。商学部では経済・産業コースに属しつつ、副専攻としてEU・欧州統合研究を修了。課外は弓道と天文サークルにて活動。学業の傍ら外資系金融機関やコンサル会社でのインターン、学外ではファイナンス勉強会や経済ゼミなどに参加。2016年卒業後はみずほ銀行(GCFコース)に入行し、本店での企業営業、国際企画、ベトナム・ホーチミン支店でのファイナンス、M&Aオリジネーション業務を経て2020年8月より留学予定。

<本人コメント>
中国はかつて自分も住んでいたゆかりのある国であり、そこで世界の各分野における現在・将来のリーダー達と繋がり、国際関係を学べるまたとない機会と思っています。応募者数は年々増加しており5期目の今次は4,700人を越え、合格通知が届いたときは間違いじゃないかと何度も読み返し、まさか自分が、という心境でした。

当プログラムの日本人はまだまだ少ない一方、日中・日米関係の重要性を考えればこのプログラムで得られるものの価値は大きいはずです。どこで住み、働こうともシュワルツマン学院での経験は必ず重宝されるはずですので是非皆さんにも挑戦をしてもらいたいと思っています。

私の現在に至るまでの経緯を説明させて頂くと、2012年に商学部に入学し、当時は元々興味のあった金融や統計の講義に加え、国際関係(EU・欧州統合研究)の全学共通副専攻を履修していました。副専攻では他学部からの留学生達と一緒に講義を受けつつ国際問題について語り合い、EUIJ(EU Institute Japan)のシンポジウムに参加するなど早稲田ならではの貴重な経験をし、1-2年生の早い段階から将来は海外を舞台に活躍したい、と考えていました。

キャリアという意味では商学部の講義で国際機関において投融資メカニズムを作ってきた先生方から新興国における投資促進や金融市場発展の取り組みを学び、そのような社会的意義のある国際金融のキャリアに強い興味を持つようになりました。就活時には先生方にもそのようなキャリアを強く勧めて頂いた結果、今ではそのようなメカニズムの活用を検討する立場になり、縁というものを強く感じています。

書類選考や面接ではリーダーシップ経験や学際的な取り組み、将来のビジョンなどを中心的に質問されましたが、前述のように早稲田で培ったものが今の自分を形作り、プログラムの発展に資すると評価されたのだと思います。将来はこのプログラムでの経験を糧に国際舞台での活躍の場を広げて行くことが目標です。

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