文化的配慮ロボットの実現に向けて

国際シンポジウム「Machine Intelligence for Future Societies 2019」を開催

近年、ロボット・テクノロジーは、労働力不足の解消、運動障害や脳損者の生活を支援するなど、多くの問題を解決してきました。また、深層学習に代表される機会学習がさまざまなアプリケーションに応用され、ロボット・テクノロジーがより人間社会に統合されてきています。

2019年9月9日、10日の二日間に渡って、国際シンポジウム「Machine Intelligence for Future Societies 2019」が西早稲田キャンパスで開催されました。スーパーグローバル大学創成支援事業ICT・ロボット工学拠点アドバンストマルチコアプロセッサ研究所の共催で行われた本イベントでは、学習する身体としてのロボティクスを軸に、「機械学習とその統合がもたらす未来社会」について、研究分野で世界的に有名な講演者たちがプレゼンテーションをしました。

今回の講演者の一人で、本学の客員教授であるGordon Cheng教授(ミュンヘン工科大学)は、「特に日本のような超高齢者社会では、機械知能がこのようなテクノロジーを達成するために重要な要素となります。将来、機械知能は、私たちの生活の一部になります。より知的な交流を行うことができる機械を作るため、技術的な限界を明確にする必要があります。このシンポジウムを開催するモチベーションの一つは、これまでの研究で直面した限界について議論し、今までの機械を作ってきた手法を果たして続けていくべきかを問うことでした。また、世界中のトップの研究者たちが講演するので、学生にシンポジウムへ参加してもらい、もっとオープンマインドとなって、今現在、誰かが研究していることよりも挑戦的な研究に取り込むことについて考え始めてほしいと思います」と話しました。

Gordon Cheng教授

イベントの初日は、Cheng教授を始め、尾形哲也教授(早稲田大学)、Laurel Riek教授(カリフォルニア大学サンディエゴ校)、Björn W. Schuller教授(インペリアル・カレッジ・ロンドン)、そして、Michael Beetz教授(ブレーメン大学)が機械学習、ヘルスケアロボティクス、ロボットによる感情認識など、機械知能に関する主要なテーマついて語りました。

続いて、Yiannis Aloimonos教授(メリーランド大学)、Dana Kulic教授(モナッシュ大学)、國吉 康夫教授(東京大学)、そして、細田耕教授(大阪大学)がヒューマン・ロボット・インタラクション(人間とロボットの相互作用)や、ヒト型のソフトロボットについてなど、より物理的な側面に関する発表を行いました。

講演者の詳細はこちら(英語)

本シンポジウムでは、笠原博徳副総長と国立研究開発法人情報通信研究機構の徳田英幸理事長が開会挨拶を、そして、ICT・ロボット工学拠点のリーダーである菅野重樹教授が閉会挨拶を行いました。

プレゼンテーションの合間にデモンストレーションも行われました

開会挨拶で笠原副総長は、故・加藤一郎教授により、1970年代に始まった人型(ヒューマノイド)ロボットWABOTプロジェクト以来、早稲田大学では機械知能とロボット工学を融合する研究を牽引してきた長い歴史があり、今現在も、医療や介護の分野で活躍できるようなロボットの開発を行っていることについて話しました。

Cheng教授も、「ヒューマノイドロボット研究の歴史は早稲田でスタートしており、それはとても特別なこと。ここは、ロボット研究の中でも、もっとも複雑で、難しい課題に直面する研究の始まりの場所なのです」と、付け加えました。

最後にCheng教授は、感情認識や文化の違いに適応する機械について行われた発表に触れ、すべての機械が様々な場所や文化に対して調整・適応するべき、さもないと機械やロボットに対して、誤解を招く可能性があることを指摘。そして将来、機械やロボットがスマートになり、自然に様々な人々と共存・交流できるようになってほしいと話しました。

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