早稲田大学GSセンター×石川大我氏 「LGBTs春の報告発表会」開催

5月7日、「GSセンター×石川大我氏LGBTs春の報告発表会in Waseda」と題し、開設から一周年を迎える早稲田大学スチューデントダイバーシティセンター GSセンターの活動報告会と、昨年度、本学政治学研究科を修了した石川大我氏(東京都豊島区議会)の講演会、LGBT自治体議員連盟メンバーと当事者支援団体によるパネルディスカッションが開催されました。

早稲田大学GSセンターは、国内大学初となる性的マイノリティ学生とジェンダー・セクシュアリティについて関心のある学生のためのリソースセンターです。2015年3月Waseda Vision 150 Student Competitionで『日本初!LGBT学生センターを早稲田に!』と題した企画の総長賞受賞をきっかけに、2017年4月に開設されました。

GSセンターからの活動報告

GSセンターからは、開設以降、多様なイベントを開催する中で、多くの学生の参加が得られたと報告がありました。GSセンターの学生利用状況は、年間動員数約2867名(センターの延べ利用者数とイベント参加者数の合計)にのぼり、利用者の1/10が相談目的での来室であったことからも、GSセンターのニーズを大きく確認できます。

大学院での調査結果を報告する石川大我氏

石川大我氏からは、「自治体におけるLGBT施策の促進要因と阻害要因の研究」について報告がありました。132自治体からのアンケート回答を基に、支援団体との連携や同性パートナー制度の有無が、LGBT施策の大きな促進要素になるとの検証結果が発表されました。

 

 

続いて行われたパネルディスカッションでは、「自治体LGBTsの施策の作り方」というテーマのもと、石川大我氏(東京都豊島区議会)に加えて、前田邦博氏(東京都文京区議会)、藤野英明氏(神奈川県横須賀市議会)、小吹文紀氏(レインボーとしまの会)が登壇し、それぞれの考えや想いを交わしました。

パネルディスカッションの様子

前田氏は、「自治体でも実現可能である同性パートナーシップ制度はまさに“発見”であった」と述べ、今後のLGBTs施策の原動力になると期待を寄せました。

石川氏は、「施策が進むうえで、行政側に当事者の顔が見えていることは非常に大きな意味がある」と説明し、レインボーとしまの会のような地元のLGBT団体の存在はこれからの社会を動かすキーであると伝えました。

小吹氏は、「“自分らしく生きたい”という輪を広げるためには、様々なマイノリティ性とも連携する必要性がある」と述べ、LGBTsだけに限らず福祉や障がいを持った方々の支援等との連携にも注力したいと語りました。

藤野氏は、「今生きている人を絶対に死なせない」という強い想いを伝え、自身が所属する横須賀市がLGBTs施策実施数1位であった要因として、当事者団体やNPO等との連携の徹底化や、当事者が市長や教育長、市幹部と意見交換を交わす場を必ず設けるといった取り組みを紹介しました。

左から、前田邦博氏(文京区議会)、石川大我氏(豊島区議会)、小吹文紀氏(レインボーとしまの会)、藤野英明氏(横須賀市議会)

最後に、「教育=人づくり」という観点から、教育現場におけるLGBTs施策の重要性を確認しました。前田氏からは、教育に関わる人材養成の過程の一つとして、LGBTs事項を組み入れる必要性についてもお話がありました。また、小吹氏からは、大学からもLGBTs施策を拡大していってほしいとの声をいただき、早稲田大学のダイバーシティ推進がより一層期待されることを確認しました。

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