初めての外国暮らし、そして初めての一人暮らし 社会科学部・ベイリス ジョセフ ピーターさん

Rising Star 挑戦者たち

学生生活を通して得た視点や能力を生かし、最前線で活躍する学生と校友を紹介します。

今回は社会科学部1年のベイリス ジョセフ ピーターさんと、日本舞踊藤間流師範の藤間翔央さんに、大学での学びや経験、社会とのつながりを語っていただきました。

「絶対に日本に行きたい」日本語で切り開いた念願の学生生活

1歳から住んでいたオーストラリア・シドニーを離れ、初めての外国暮らし、そして初めての一人暮らし。ベイリスジョセフ ピーターさんが新生活の地として選んだのは、早稲田大学だった。昨年9 月に入学して半年、「やっと日本に来られて、早稲田大学に進学できた」と、喜びをかみ締めながら学生生活を送っている。

初めて日本に触れたのは、中学生の時だった。外国語の授業で日本語を選択し、神道についてのドキュメンタリーを鑑賞したことで、ジョセフさんは独特の宗教観や神社に惹かれ、日本の文化に魅了された。「もともと、そこまで勉強に熱中できるタイプではありませんでした。でも、日本語に対しては、もっとうまくなりたいと思い、勉強を続けることができました。絶対に日本に行きたいと思っていたから頑張れたんだと思います」。日本の高校への留学を経験してもその熱は冷めず、「日本で暮らしてみたい」と思うように。留学先の友達が進学する早稲田大学に興味を持ち、「インターナショナルな雰囲気に惹かれて」志望した。

ただ、進学の希望がすんなり叶ったわけではなかった。両親は当時、日本へ行くことに難色を示し、オーストラリアでの進学を勧めていた。そこでジョセフさんは、日本への滞在を1年と区切って、英語教室でのインターンシップに参加した。「日本にいられるのは1年だけ。そう思って働いていたら、父が日本に遊びに来てくれました。そして、僕が日本語を使ってコミュニケーションを取る様子を見て、やっと『(日本の大学に)行っていいよ』と言ってくれたんです」。家族にも認められ、早稲田大学日本語教育研究センターの日本語教育プログラムを経て、社会科学部の英語学位プログラムに入学。念願叶って日本での学生生活をスタートさせた。

英語学位プログラムのクラスメートと伊勢神宮へ。この旅行をきっかけとしてクラスの絆が深まった。

入学後半年間は幅広い分野の授業を受け、興味のあることを探してきた。英語のみで学位を取得できるプログラムだが、日本語の授業も積極的に受講している。春からは特に関心の高い日本文化やコミュニティに関する授業に集中して学びを深めるつもりだ。クラスメートとも打ち解け、友人もできた。「早稲田大学は一つの授業の人数が少なく、教授にも気軽に質問できるので、授業がより役立つ気がします。早稲田を選んで、間違いなかった」と、現在の環境に満足している。

「願いが叶ったのも、新しい生活を通じて成長できていることも、全て日本語の勉強を頑張ってきたおかげ。まだ、将来の具体的な仕事は想像できていませんが、今の学びを活かして日本で働きたい。そのためにも、日本語の上達はまだまだ必要です。特に敬語の勉強は、頑張らないといけないですね」

期待でいっぱいの学生生活に、胸は膨らむばかりだ。

ベイリス ジョセフ ピーターさん 社会科学部 英語学位プログラム1年

オーストラリア・シドニー出身。高校卒業後、日本で1年間のインターンシップを経て、2016年、早稲田大学日本語教育研究センターで日本語教育プログラムを受講。2017年、社会科学部英語学位プログラム入学(9月入学)。授業がない日は、カフェでのアルバイトや散歩、友人との交流を楽しむ。

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