2017年7月12日(水)、早稲田大学大隈会館において「東京医科歯科大学—早稲田大学連携ワークショップ」が開催されました。
東京医科歯科大学と早稲田大学は、2012年度の文部科学省「グローバル人材育成推進事業」に採択されたことを契機とし、互いの大学で強みを有する点を生かしつつ、学生や教職員の視野を広げグローバル人材の育成を目指すことで合意し、2013年7月に大学間学術協定を締結しました。また2016年度は、東京医科歯科大学スポーツサイエンス機構と早稲田大学スポーツ科学学術院間で箇所間協定を締結し、国内外のスポーツ科学に関わる研究教育に協働して取り組んでいます。このような経緯を踏まえつつ、今回のワークショップは、両学の教員がより水準の高い医理工、そして人社連携での研究教育に取り組む契機とすべく、まず「脳・認知・情報」分野における研究交流として企画されたものです。
ワークショップでは、両校の研究者が研究の最先端を語る講演と、今後の新しい形の大学間連携を模索するための意見交換が行われました。前半の講演において、本学からは大須理英子教授が脳・認知機能関係でこれまで携わってきた研究内容の紹介を、清水佳奈准教授がライフサイエンスにおけるプライバシー保護解析技術の活用に関する講演を、それぞれ行いました。
後半の意見交換においては、ソフトパワー含め多くの分野で特色ある強みを有する早稲田大学への期待や、組織の迅速な意思決定を生かした東京医科歯科大学の果断な取り組みに対する期待など、双方の大学関係者から今後の研究交流の強化に向けた展望が示されました。あわせて、今後もこのような連携ワークショップを継続して企画し、研究者同士が議論を深める機会を充実していくことを確認しました。
当日の登壇者
第1部 講演
脳・認知機能系
- 大須 理英子 教授 (早稲田大学 人間科学学術院 健康福祉科学科)
- 岡澤 均 教授 (東京医科歯科大学 難治疾患研究所・神経病理学分野)
生物統計・バイオインフォマティクス系
- 清水 佳奈 准教授 (早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部・情報理工学科)
- 角田 達彦 教授 (東京医科歯科大学 難治疾患研究所 医科学数理分野)
第2部 ワークショップ ~早稲田大学と東京医科歯科大学の新しい形の大学連携~
ファシリテーター
- 橋本 周司 教授 (早稲田大学 副総長・常任理事)
- 渡辺 守 教授 (東京医科歯科大学 産学官連携・研究展開担当理事)
話題提供
- 石山 敦士 教授 (早稲田大学 研究推進担当理事)
- 木村 彰方 教授 (東京医科歯科大学 研究・評価担当特命副学長)
コメンテーター
- 郡司 幸夫 教授 (早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部表現工学科)
- 浜田 道昭 准教授 (早稲田大学 理工学術院 先進理工学部・電気・情報生命工学科)
- 石川 俊平 教授(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム病理学分野)