早稲田大学は、2012年に策定した「Waseda Vision 150」に基づいて、グローバルスタンダードに即した改革を実行しています。そうした中2032年には、全学生に海外留学の機会を提供することを掲げ、多様化する国際社会の中でグローバルな視点で活躍できる人材の育成を目指しています。
本学では、すでに2016年度は3,691名という多くの学生が海外留学を経験し、今や留学は珍しいことでも特別なことでもなくなりつつあります。海外へ飛び出してみたいという気持ちを実現させるために、事前準備は何よりも大切なステップとなります。しかし、何から始めれば良いか、どのように準備すれば良いか、分からないという学生も多いのが現状です。
早稲田大学留学センターでは、留学を検討している全学生向けに「留学フェア」を毎年春と秋に開催しています。昨年は延べ約4,200人の学生が参加しました。4月14日(金)・15日(土)に開催する今年の春の留学フェアは、留学制度、学習・キャリア計画、奨学金等の説明会を開催するほか、世界各国の協定大学からの担当者、個性あふれる留学を経験してきた先輩アドバイザー、大学のスタッフが、留学に対して憧れや疑問を持つ学生に対して様々なお話と情報を提供しています。
ここでは実際に留学フェアに過去参加し、留学を経験してきた学生の声を紹介します。
留学フェア参加体験記
岡松里奈 政治経済学部4年 <留学先>アメリカ・ワシントン大学 GLFP(2015.9~2016.6)
高校生の時から、留学は大学で挑戦してみたいことの一つでした。しかし、どんなプログラムがあるのか、いつ応募するのかなど分からないことばかりだったので、疑問を解消する為に留学フェアに参加しました。留学フェアでは、留学制度や応募プロセスに関する説明会で留学の概要を理解してから、大学別のブースを回りました。ブースは、現地から来ている職員に直接話を聞ける貴重なチャンスだったので、大学のホームページだけではイメージがしづらい現地の生活や授業について質問することを心掛けました。いろいろな大学のブースを回る中で、留学をしている自分の姿を以前より具体的に思い描けるようになりました。留学フェアに参加したことで、留学に対する漠然とした憧れが、行きたいという意志に変わりました。留学中は、限りある時間を思う存分楽しみきることをモットーに、アラスカやカナダに旅行に行ったり、日本文化を広める為にイベントでソーラン節を踊ったりと様々な活動に取り組んでいました。留学の初めの頃は、言葉の壁や慣れない一人暮らしで辛くなることもありましたが、1年間頑張り通したことで、精神的なタフさが身に付いたと思います。
最後にはかけがえのない友人もでき、シアトルは私にとって第二の故郷になりました。
柳 東輝 政治経済学部経済学科4年 <留学先>中国・北京大学 DD (2015.9~2016.7)
私は元々留学に行くことは決めていましたが、応募方法や地域、大学など何も知らなかったので、何か留学に関する情報が欲しいという気軽な気持ちで留学フェアに参加しました。
実際留学フェアに行ってみると、自分が欲しかった情報以上の情報が得られました。例えば、学部のブースで単位認定の詳細を事務所の方に教えてもらい、留学経験のある先輩によるアドバイスなども得られました。普段会うことが出来ない留学先の大学職員の方だけでなく、多様な留学経験を持つ先輩もいるので、私はこの留学フェアを機に、留学を身近に感じることが出来た気がしました。
留学当初は、外国の文化や生活に慣れずに体調を崩すこともありましたが、時間とともに慣れました。実際留学中に留学フェアで知り合った先生などと現地でお話ができて、とても勇気付けられました。気軽な気持ちでフェアに参加したことが、留学を実現するためのファーストステップになったと感じています。