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早稲田大学嘱託書家・渡部大語氏、退職前最後の書道展

場所: 26号館大隈記念タワー10F 125記念室  撮影: 2016/11/15

数々の名品と、それを生み出してきた書道用具

作品「空々洞々」

奥様の詩とご友人の絵に書をしたためた、コラボレーション作品

脳梗塞から復帰直後の決意の作品/自身のコレクションにぴったりの書を加えた作品

2016年11月16日(水)~23日(水)まで、大隈記念タワー125記念室にて「渡部大語のごちゃまぜごはん的書道展」が開催されています。

渡部大語氏は、1982年より34年間、嘱託書家として書で早稲田文化を牽引してきました。卒業式で授与される学位記、総合学術情報センターにある「安部球場跡地記念碑」、大隈会館前にある「早稲田の栄光歌碑」、演劇博物館や大隈講堂にイベントや式典がある度に掲げられる看板の書など、渡部氏の作品はキャンパス内にあふれています。この展示は、2016年11月末でのご退職を控える渡部氏にとって、集大成ともいえる企画となっています。「ごちゃまぜごはん」と表したこの企画展では、渡部氏の書に関わるあらゆるものが展示されています。

展示されている書道用具は、渡部氏が作品を書く際に実際に利用するものです。作品を書くときには、墨汁ではなく劣化のない墨を使います。墨でしか出せないわずかな色の違いを出したり、作品がにじむのを防ぐためです。黒だけではなく、展示作品にも使われている鮮やかな赤色の墨もあります。細かい目の硯には固い墨がよいなど、墨と硯には、相性があるそうです。筆は一般的には羊の毛が利用されることが多いそうですが、渡部氏は、猫、鹿、猪、白鳥、そしてなんと人毛を使った筆と様々な毛を使います。中には2つの筆から毛を分けて作られた筆もあります。筆は新しく先が整ったものより、使い込んで先が割れてしまっているものの方が、特徴のある面白い作品が書けるのだそうです。筆の一つ一つには字が掘られており、丁寧に作られていることが分かります。印は自身の作品だという証明という役割だけでなく、黒い作品が多い中でインパクトを出すために重要なものです。書き終わった最後に押すため、押し方一つで作品を台無しにする不安と戦いながら使うそうです。それぞれ、書道用具は多数展示されており、書きたい作品に応じて、多くの選択肢から書道用具を選んでいたことが分かります。

渡部氏は、「よい作品を作るためなら何でも使うべき」と話します。今回の展示でも、墨に木工用ボンドを混ぜた作品や、サビを使った作品もあります。作品を作るための書道用具や書に合うコレクションをオークションで落札したり、SNSで知り合った方と詩と書のコラボを行ったりと、既存の概念にこだわらず、新しい挑戦を繰り返すことを大切にされていることが印象的でした。

実はこの企画展は、渡部氏が脳梗塞で倒れてしまったことで、開催が危ぶまれていました。しかし、術後すぐに「書く」というリハビリで驚くような回復をされました。そのリハビリで書いた作品も展示しています。上記の他にも、毎年趣向を凝らした年賀状、奥様の詩とのコラボ作品、お子様の命名書、陶芸作品、刻字作品など、まさに渡部氏の生き様が凝縮された展示となっております。ぜひ足をお運びください。

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