2016年度 早稲田大学大隈記念学術褒賞の受賞者が決定

20161101_116創立者大隈重信を記念し、学術の振興をはかる目的で設けられた大隈記念学術褒賞において、研究上の業績が抜群であり、学術の水準の向上に寄与するところ極 めて顕著とされた本学の専任教員に対して贈られる「大隈記念学術記念賞」が、下記のとおり決定しました。

授与式は11月1日、大隈会館にて行われ、鎌田 総長より本年度の受賞者4名に正賞と副賞が授与されました。

記念賞

大石進一 教授

研究題目:精度保証付き数値計算学の確立と実用化

松山泰男 教授

研究題目:機械学習の基礎理論と情報技術への応用

西出宏之 教授

研究題目:有機ラジカル高分子の機能開拓に関する研究

 奨励賞

岩瀬英治 准教授

研究題目:マイクロ・ナノ領域における力学を基盤とする高機能MEMSデバイスの実現

 

大石進一 教授

コンピュータによる数値計算の分野において、数理科学と情報科学にまたがる数々の卓越した技法を生み出すことにより精度保証付き数値計算のパラダイムを提唱・確立し、世界有数の精度保証付き数値計算の研究拠点を早稲田大学に築かれました。この学問成果は単に数理科学と情報科学にとどまるものでなく、数学と計算科学を含む諸科学全体に計り知れない波及効果をもたらすものであり、情報技術の社会への貢献という観点からもきわめて画期的で重要な成果とされています。

松山泰男 教授

長年にわたり情報処理と情報通信の分野、中でも尤度(ゆうど)に基づいて未知情報を推定し、データの構造化や学習を行う基礎理論の構築と領域を横断する応用に関して多大な貢献をされました。その学問成果および活躍は国際的に高い評価を得ており、国内外において数々の権威ある賞を受賞されています。また、英語と日本語による講義科目をオープンコースウェアとして国内外に解放し、多くの閲覧数を得るなど、社会への広い貢献を実践されています。

西出宏之 教授

高分子の合成と機能に関して研究を深められ、世界を先導する数々の業績を残されてきました。特にラジカル種が関わる高分子化学の分野において、実用に供しうる高分子を開発し、「実践的」化学の新分野を開拓されるなど、学術の水準向上に寄与するとともに産業界にも大きなインパクトを与えました。さらに、その成果は有機メモリーやダイオードなどへの応用展開も期待され、従来のエレクトロニクスとは異なる切り口のサイエンスの発展をもたらすものとして高く評価されています。

岩瀬英治 准教授

MEMS(メムス)デバイスの三次元構造形成技術に基づくセンサの多軸化やフレキシブルデバイス化、さらには配線が故障した際の自己修復機能などの新たな機能をデバイスに付与することを実現されました。開発した創造的でユニークな個々の技術やその複合技術によって関連の学問分野へ大きな貢献を行ったのみならず、大学発ベンチャー企業の立ち上げや知育玩具の開発などにも携わり、産業界や社会のみならず、教育分野などへも幅広く貢献されるなど、今後のさらなる活躍が大いに期待されています。

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/top/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる