先ごろ発行された「大学ランキング2017」(朝日新聞出版)の「高校からの評価ランキング」において、初めて私大総合1位となりました(国公私大で4位)。従来の評価項目が見直され、より大学の実体が反映されるようになった結果と考えられます。同誌によると、「高校からの評価ランキング」は全国の進学実績のある高校1,196校中、回答のあった573校のデータをもとに作成されています。この評価項目に関する編集部のコメントに「最近、高校から早稲田大学への評価が、教育に力を入れていると高まっており・・・」とあるとおり、「学生のために」という観点から本学が進めてきた改革や取り組みが、高い評価につながったものと言えます。
「高校からの評価ランキング」において特に評価の高かった詳細項目と、これまで本学が実行してきた改革や取り組みを対比すると次の通り。
進学先で生徒が伸びた:私大1位
主な改革や取り組み
- 少人数授業の増大
-http://www.waseda.jp/top/news/23014
- 対話型、問題発見・解決型教育への移行
- 寮における課外教育の実施
-http://www.waseda.jp/inst/rlc/wish/siprogram/
- 派遣留学プログラムの充実
-3,000人を超える学生が派遣留学プログラムに参加 - 受入留学生の増加
-2015年11月現在、外国人学生在籍数が5,000人を超えた - 約600の公認サークルや44の体育各部、課外活動の充実
-http://www.waseda.jp/inst/weekly/circleguide/ - ボランティア活動への積極的な参加
-http://www.waseda.jp/inst/wavoc/
施設、福利厚生が充実:私大1位
主な改革や取り組み
- 新3号館や新記念会堂の建設
- Wspaceや共創館などのラーニングコモンズの拡充
- 国際学生寮WISHをはじめとする学生寮の整備
- 学生会館や早稲田小劇場どらま館などの課外活動施設の充実
- 図書、雑誌、電子ジャーナル、データベースなど学術資源の充実
生活支援が充実:国公私大通じて1位
主な改革や取り組み
- 全国の大学でもトップクラスの給付人数・金額実績を誇る奨学金
-2014年度実績として、のべ約19,000件、約136億円を交付 - 学内奨学金は全て給付型奨学金
- 現役学生が新入生をサポートする「こうはいナビ」
- 故郷を同じくする学生が集い、親睦を深める学生稲門会の充実
「受験生からの評価ランキング(ブランド力)」でも軒並み好評価
関東・東海・関西エリアの受験生を対象としたアンケートをもとにした「受験生からの評価ランキング(ブランド力)」においても、本学は各項目で高評価を得ています。特に「教育内容のレベルが高い」という評価項目では関東のみならず関西でも私大1位となっています。これも「学生のために」改革してきた本学の教育プログラムが受験生にとって魅力あるものと捉えられている証拠と言えます
多様性を示す様々な項目でもランクイン
外国人教授や外国人留学生の人数は国公私立大学を通じて1位、外国人研究者の受入状況は私大1位となっており、世界各国から学生や研究者が集うグローバルな環境が整っていること表しています。また女性教授の人数は国公私立大学を通じて1位、女子学生の人数も2位となっています。本学出身の女性国会議員数や主要ファッション誌読者モデルの登場回数でも私大1位を占めており、これらの数字は本学の多様性や校友の活躍の一端を物語っていると言えるでしょう。
今回紹介した高評価は多くの評価項目の一部ではあるものの、本学の大学改革の根本に関わる重要な項目であります。この高評価は、2012年11月に本学が策定した中長期計画「Waseda Vision 150」が着実に実行されている結果であると見て取れます。この高い評価に甘んじることなく、学生のための世界に貢献する大学であり続けるため、教育・研究の質の飛躍的向上を目指す歩みをさらに加速すべく、引き続き大学改革を推し進めてまいります。
※「大学ランキング2017」(朝日新聞出版)
同誌は1994年の創刊以来、「受験偏差値に代わる新たな大学評価を求めて」をコンセプトに、大学の役割である教育、研究、社会貢献の各分野について独自調査によるデータを提示し、多様な観点から大学を評価することを目的としています。