「自分を成長させる機会として日本での就職活動にチャレンジ」【卒業生インタビュー】陳さん(経済学研究科修了)

ICC学生スタッフリーダーの経験で得た
スキルを活かし
日本企業で働く道を選択

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専門知識に加えて日本語のスキルを磨きたいという思いから、上海の大学を卒業後、中国でも知名度の高い早稲田大学への進学を選びました。経済学研究科では計量経済学を専攻し、経済活動に伴う二酸化炭素排出量の算出をテーマに研究を進めました。

国際コミュニティセンター(ICC)の学生スタッフリーダー募集のポスターを見たのは、入学して半年余りが過ぎたころです。研究は忙しかったのですが、インターンシップに近い経験ができる点にひかれて挑戦を決めました。当初は日本語能力が十分ではなく、アイデアを人に伝えるにも、それを企画にまとめるにも、人より多くの時間を要しました。ほかの学生スタッフや職員の方々と意見を交わしながら経験を積み、1年後、自ら企画したイベント「日中韓ホンネ交流キャンプ」を実現することができました。早稲田では日本人学生とともに中国、韓国出身の学生も多く学んでいますが、互いにデリケートな話題は避け、本音を心の奥に隠している人が多いと感じたことがイベント発案のきっかけです。2泊3日で実施したキャンプは好評で、現在も継続して開催されています。

卒業後に日本と中国のどちらで働くか、明確な志望はなかったのですが、自分を成長させる機会として、日本での就職活動にチャレンジしました。日本が世界をリードしている分野を考えて業界を絞り、関心のあった化学メーカーへの就職を決めました。就職活動中は不安もありましたが、同じ時期に就活をしていたICCの仲間の存在が支えになりました。

学生スタッフリーダーの経験を通して、自分の意見を持ちながら周りの意見も柔軟に取り入れ、チームで仕事を進めていく大切さを学びました。日本語能力も飛躍的に伸び、この経験がなければ日本で働く今の私はなかったと感じています。学業だけにとどまらず、さまざまな活動を通して自分の力を伸ばす早大生から多くの刺激を得て、充実した学生生活を送ることができました。

何度も折衝を重ねアイデアを形に

「ホンネ交流キャンプ」の企画段階では、職員の方々と何度も話し合いを重ねました。参加者が本音で語り合えるようレクリエーションの時間を設けたり、各自が関心のあるテーマを選べるようにしたりと、プログラムも工夫しました。アイデアを形にしていく作業を通し、企画遂行力やコミュニケーション力が鍛えられました。

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協調性と主張の両方が必要な調整役

主に海外向けの営業を担当しています。工場や研究所、海外支社など、国内外の関係各所の調整役として、双方に納得してもらえる回答を出す必要があり、ICCのときと同様、「自分をしっかり持った上での協調性」が重要になります。自社の最先端技術を活かし、お客様のニーズに応える新製品の企画にも挑戦したいですね。


 

陳 昊林
積水化学工業株式会社
2013年経済学研究科修了

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ICC学生スタッフリーダーは、国際コミュニティセンター(ICC)の異文化交流活動における中心的な存在として、イベントの企画立案や運営を担います。また、ICC の広報活動や運営業務なども幅広く担当。実社会で役立つ経験を積むことができます。

※掲載情報は2015年度内の取材当時のものです。

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