4月11日、早稲田大学アジア太平洋研究センターは、London School of Economics and Political Science のクリストファー・R・ヒュース教授(Head of International Relations Department)を招いてのセミナー(WIAPS研究会)を開催しました。
セミナーでは、中国における軍国主義の強化、特に中国社会での軍部の評価を高めるために、中国共産党と軍部の内外における社会アクターがどのようなことを実施しているのかという論点から議論が行われました。特に、20世紀前半に日本の陸軍士官学校と大学で学んだ、複数の中国人活動家が紹介され、中国共産党の設立当初から現在に至るまで、日本で学んだ活動家たちが中国の軍部と国家の発展に大きな影響を与えていることが論じられました。
発表後の質疑応答では、ヨーロッパの軍国主義を中国に伝えるルートとしての日本の役割、この日本の関与に対する現在の中国側の否定的態度、中国のリーダーシップにおける軍国主義の影響を決定する政策成果についての調査の重要性等が議論になりました。