2016年2月1日(月)から5日(金)までの間、EAUI(East Asian University Institute 東アジア大学院)プログラムのウィンタースクール(EAUI Winter School 2016)が早稲田大学で開催されました。EAUIプログラムは、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」採択事業として、高麗大学(政治経済学術院)、ナンヤン工科大学(人文社会学院)、北京大学(国際関係学院)、タマサート大学(政治学研究科)、早稲田大学(アジア太平洋研究科)の5大学で、セメスター交換留学、サマースクール/ウィンタースクール、プログラム認定証発行等の教育プログラムを共同で推進・運営するものです。サマースクール/ウィンタースクールでは、5大学の教員・学生がホスト校に集まり、講義、ワークショップ、フィールドトリップ、プレゼンテーションを通じて、密度の濃い共同学習の時間を過ごします(プログラム使用言語は英語)。
今年のウィンタースクールは早稲田大学アジア太平洋研究科がホスト校となり、「ASEAN Community Building and East Asia」のテーマで、5大学から46名の学生が参加して行われました。参加学生は5大学から選ばれた同テーマを専門とする教員の講義に出席し、都内の日本アセアンセンター等のフィールドトリップ先を訪問しました。また5大学と外部の研究者を招いて開催された国際シンポジウム(「ASEAN Community Building」)では、第一線の研究者による研究発表に触れ、意見交換やネットワーク作りを行う機会を得ました。学生は異なる大学に所属する学生同士で構成された8つのグループに分かれ、事前に与えられたテーマに沿って、グループワークを行い、最終日のグループプレゼンテーションで5日間の学びの成果を発表しました。グループプレゼンテーションでは、ASEAN共同体の形成をめぐる諸課題や日中韓を含む東アジア全域の国際関係との関連性について、5大学の学生と教員が活発な議論を繰り広げました。その後開催されたFarewell Partyでは、グループプレゼンテーション最優秀グループが表彰され、参加学生・教職員が名残惜しむ中、Winter School 2016は幕を閉じました。
EAUIプログラムのサマースクール/ウィンタースクールは、5大学の学生・教員が、東アジア地域が抱える諸問題について共同で学習し、議論するだけでなく、国籍や所属大学の枠を超え、参加後も続く人的ネットワークを作る場として機能してきました。東アジアの地域統合・協力を支える人的ネットワーク構築のため、文部科学省の補助金が終了する2015年度以降もサマースクールを継続して運営していくことについて、5大学間で合意しています。