自分の価値観ではなく相手の価値観で指し手を読む 棋士・羽生善治氏による講演会「将棋の格言」を開催

10月21日、早稲田キャンパス3号館401教室にて、国際学術院 片岡貞治教授担当科目「Politics in Developing Countries (African Politics)」による特別講義に棋士で四冠(名人・王位・王座・棋聖)の羽生善治氏が参加し、講演会「将棋の格言」が開催されました。当日は学生や一般の方など約300名が聴講しました。

学生・一般の方 約300名が聴講しました

学生・一般の方 約300名が聴講しました

講演前半では、将棋から生まれた言葉や格言である”高飛車”や”一歩千金”などを例に、実生活の中での考え方について触れ、”三手の読み”について「(相手の指し手である)二手目の読みが重要です。その際、相手の立場にだけ立って、結局は自分の価値観で指し手を読んでしまいがちですが、相手の立場に立ちつつ、相手の価値観で指し手を予測するのが正解と言えます」と紹介しました。

講演後半では学生からの質問に「将棋においては、天性の才能より努力をすることの方が大事です。確かに将棋センスのある若い棋士はたくさんいますが、その多くはプロ棋士にはなれません。棋士としてのキャリアはとても長いので、忍耐力などを含め日々努力することがとても大事になります」と答えました。

学生の質問に答える羽生善治氏

学生の質問に答える羽生善治氏

また、指し手に迷った時に論理的に考えるか直感に頼るかという質問には「どの指し手を選んでも、選ばなかった方の結果は経験できないのでどちらが正しいかはわかりません。ただ、いくつか同じぐらいの可能性がある指し手なら、最後は好きな方を選べば後悔しません」とアドバイスしました。

 

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